マイクアピール、2つの言葉への勘違い
マイクアピール、2つの言葉への勘違い(坂井)
プロレス会場におけるマイクアピールは、なかなか聞き取りづらいものが多い。ただ、聞き取れなかったとしても、まわりが「ワー」となっちゃうと、自分もなんだか盛り上がったりする、非常に不思議な“効果”があるのだ。そんな中、ボクが最近会場で聞き取り間違いをした二つのマイクアピールがある。
ひとつはGI当日放送の番組タイトルにも引用された、中邑真輔の「いちばんスゲェのはプロレスなんだよ」。言うまでもなく、昨年秋に両国国技館で、佐々木健介からIWGPベルトを奪ったメイン試合後のボブ・サップに放ったものだ。
これをボクは当日の会場でどう聞き違えたかというと、こうだ。
「いちばん強い(つえぇ)のはプロレスなんだよ」
つまり、強さの測定場所である総合格闘技に出ている選手よりも、強さを前提としたうえでワンランク上の“闘い”を見せている選手の方が本当は強いんだ、そういう主張をしたんだと思ったのだ。当然ボクは他の観客同様盛り上がったわけだが、どうも違ったみたい。でも、ボクが勘違いした方のセリフが現実だったほうがふるってると思うんだけどなぁ。
もうひとつは今回のGIでの準決勝、健介が天龍に負けた試合後に放った「高山! 正直スマンかった」である。これをボクは当日の会場でどう聞き違えたかというと・・・。
「ただいま! 正直、スマンかった」
健介は長州らとともに新団体WJを興し、新日本を退団した。新日本にとっては大切な当時のドーム大会に「健介離脱」という話題で興行ダメージを与え、戦力自体も低下に追い込んだわけだ。それが、WJ不振に伴い新日本へリターン。ブーイングを浴びつつも、新生・健介としてアカ抜けたファイトを展開。そして、このGIでは、新日本の一員として興行を支える活躍をしたと言って間違いない。
いわば本当の意味で新日本に「ただいま」を言える瞬間がやってきたものの、やはり離脱に対する詫びはできてなかったことで「正直、スマンかった」。そんなアピールのように思えたのだ。だから、当日、ちょっとした健介の人間性を会場で感じたのだけれど・・・どうも大きな勘違いだったみたい。■□
« 中邑vs柴田~新闘魂三銃士と近未来プロレス | トップページ | 最強伝説への架け橋■950402夢の懸け橋《「週プロ大賞」受賞作》 »















































