蝶野に続くのは?■980901週刊ゴング投稿
蝶野正洋インタビューは、新日本フロントへの不満が爆発していた。「ゲロを吐いて掃除もしない。上の人間は頭が腐っている!」との小見出しさえ・・・ ※この作品は当時の週刊ゴングに掲載されました。陰陽通信~バーサス誌上では未公開のため「未公開作品」としてご紹介します。
週刊ゴング732号に掲載された蝶野正洋インタビューは、新日本フロントへの不満が爆発していた。「ゲロを吐いて掃除もしない。上の人間は頭が腐っている!」との小見出しさえついている。こうした不満がNWOの爆発力を生んでいることは確か。その一方で蝶野ばりの不満をファンも少なからず抱えている。
例えば、9・23横浜アリーナ大会のカード構成。主要タイトルマッチをはじめとする組み合わせには、首を何度もかしげてしまった。順当にいけば蝶野への挑戦権はGⅠ優勝者の橋本にあるべき。他のカードを見渡しても、あのGⅠの激闘を引き継ぐものは見当たらない。「(初防衛戦の相手がノートンという希望が)そんなもん通る方がおかしい」との蝶野発言も、インパクトなきカード決定への皮肉にさえ思えてくる。
ファンの不満は、時にはインターネットを賑わせ(言いっぱなしに終わりがちなのがこのメディアの弱点だが)、時にはファン同士の会話となってあらわれ、ついには観客動員減としてカタチになる。なのに、ファンと団体の間のギャップはなかなか埋まらない。
この大きな原因の一つを、私はゴングをはじめとするマスコミの力量不足と考えている。「マスコミとファンの間のギャップ」という方が適当かもしれない。実際に、横浜アリーナ大会を含むカードを、ゴングは「秋に向けて早くも動き出した新日本プロレス」「まさに見どころ満載の秋の陣」などと紹介していた。
そんな中、蝶野インタビューの一連の新日フロント批判は、一筋の光明を見た思いがした。今度はゴングがプロレス界とファンの間のギャップを埋めるべく立ち上がる番ではないだろうか。蝶野のフロント批判は実体の伴うものなのか、すぐに記者の目で検証すべき。そして、蝶野の不満とファンのいらだちの一致点をさぐり、前向きな提案を誌面で展開していったらどうだろう。
蝶野発言にある程度の妥当性を感じたからこそ、ゴングも「ゲロを吐いて掃除もしない。上の人間は頭が腐っている!」との小見出しをつけたはず。単なる“過激発言”紹介で終わらせてしまっては、蝶野の勇気を踏みにじっていると同じ。ファンもゴング記者も「いい試合を観たい」という想いは一緒である。ファンの想いの受け皿となるのはゴングなのか他誌(紙)なのか。さぁ、蝶野につづくのは?■□
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