鈴木みのるが村上にロープに振られた・・・そのとき!
昨夜(土曜深夜)は「中邑VS柴田」「永田VS鈴木」という、ボクが個人的に“再確認”したかったGIの試合が放映されました。もちろん、試合の冒頭がカットされていたりと“限界”はありましたが、満足。本日は、鈴木みのるについての原稿をアップ!
* * *
プロレス技によるダメージは、ときに「相手にロープに振られても走れずに、途中でひざまずく」というシーンを生む。
この前提となるのは、そのレスラーが「ロープに振られることへの対処法として、走って戻る」という伝統的スタイルの担い手であること。つまり、ロープをつかんで「振られることをブロックする」鈴木みのるのような選手には無縁のシーン・・・そう思っていた。
ところが、そうではなかった。
7月4日、新日本プロレスの後楽園ホール。セミファイル中邑真輔VS柴田勝頼の前のカードは、鈴木みのるVS村上和成。情け容赦ない打撃戦、しばきあいの果てに、双方とも意識朦朧のシーンが連発。特に、オープンフィンガーグローブによる村上のパンチを何発ももらっていた鈴木。そのシーンは、村上が鈴木をロープに振ろうとしたときに起きた。
鈴木は朦朧としながらも「ロープに振られたら、走っていくのがレスラー」という原始的記憶にのっとって、村上に振られた地点からロープまでの中間くらいまでフラフラと歩を進めた。村上に振られたことによる反動だけではなく、“自ら歩を進める”意思が見えた動きが、そのとき確かにあった。しかし、ダメージから途中でガクッとくずれ落ちた。
後楽園ホールに起こる、なんとも言えないどよめき。
コアな新日本ファン(ボクも含めて)は、そのシーンを見てしまったのだ。このことは、週刊プロレスやゴングにも取り上げられてはいない。
「通常のレスラーならばロープに振られるが、自分は踏ん張って拒否する」という自らの基本スタイル。それを貫くことを手放してしまうほどの大ダメージ。そこまで相手の技を受けきっていた鈴木。まさに「手を抜かない」という鈴木の真骨頂を見てしまったのだ。
なんとか鈴木は試合を立て直し、最後はゴッチ式パイルドライバーで村上をフォール(9分15秒)。
十分な試合内容を見せたし、後楽園ホールという限られた収容人数なのだ。反則暴走や無効試合という不透明決着でも十分楽しめた。でも、鈴木も村上も闘い抜いて、決着をつけた。
1試合あとの中邑VS柴田のシングルの方は、逆に両者場外乱闘が尽きず、無効試合(6分58秒)という結末。マスコミ誌面の扱いはもちろん「新三銃士対決」中邑VS柴田のほうが大々的に扱われていた(ボクも中邑VS柴田に注目してチケットを買った)のだが、この日のベストバウトは間違いなく鈴木VS村上だった。
鈴木の真骨頂は、8月8日、大阪府立体育会館でも目にした。ジュニアタッグの第一試合を経て、「GIクライマックス」公式リーグ戦へ突入。そこから8試合続く公式戦の初っ端として、鈴木はブルー・ウルフを相手に登場した。
試合内容もよかったが、見ごたえがあったのがフィニッシュシーン。
実は、鈴木はこの大会より少し前の後楽園ホール大会でウルフに苦杯をなめている。リベンジを満天下に示すため、どうしても卍固めで圧倒的な勝ちをつかみたかったのだろう。
卍固めの体勢に入る。踏ん張るウルフ。なかなか腕を取らせない。なんとかウルフの体を“こじ開けよう”とする鈴木。腕をひっぱる。ヒジ打ちを入れる。しかし、ウルフは踏ん張る。
「卍固めの体勢に入ってからどう逃げるか」の攻防は見たことがあったが、入るまでの過程で粘る両者・・・めちゃめちゃ細かいが、わかりやすくて、とてつもないリアリティを感じてしまった(卍固め、13分34秒)。
8月14日両国国技館、メインに抜擢された鈴木は、“GIクライマックス公式リーグ戦”としては最後の試合として永田裕志と対戦。大「みのる」コールが降り注ぐなか、永田を腕十字で仕留める(腕ひしぎ逆十字固め、17分39秒)。
2003年6月から、新日本プロレスに外敵として参戦した鈴木みのる。憎らしさ満点の試合運び、しぐさやコメントに、新日本ファンはブーイングを当初は送っていた。
もともと前田日明ファンであるボクは、前田と袂を分かった鈴木を快く思ってはいなかったし、鈴木つぶしを横浜アリーナ(同年11月)で敢行した永田の姿には、溜飲を下げさせてもらったクチだ。
しかし、勝とうが、負けようが、鈴木は常に視線を自分に集め、手を抜かない試合を連発し続けた。他団体にも上がった。ヘビー級タッグのベルトも手にした。そして、各会場で随所にリアリティのあるシーンを見せつけ続けた。
鈴木みのる・・・「憎さ」余って「カッコよさ」100倍! 大「みのる」コールへの道筋には、鈴木の手を抜かない、ひたむきな試合の積み重ねがあったのだ。■□
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