前田激白・・・名刀「備前長船」の地で叫ぶ!
若手レスラーだった前田に、山本小鉄から大技解禁の許可がくだった。「派手さから言えば、とび後ろ回し蹴りだな」「しかし先生、後ろ回し蹴りはカカトで蹴らないかんけど、プロレスじゃ大目玉食いますよ」「なら、スタン・ハンセンがやってるラリアートを脚でやるっていうのはどうだ」・・・
そんな師匠・田中正悟との会話から生まれた必殺技・ニールキック。同期の平田淳二(現・魔界1号)に仕掛けたところ、運悪くカカトが顔面に! 上の前歯が下唇を貫通し、その肉が吹っ飛んだ。この件をいっさい責めなかった平田と前田の試合は、前座の黄金カードとなっていく。
今日は、そんなアキラ兄さんの伝説を伝えよう。
++++++++++++++++++++
さて、ノゲイラやヒョードルを発掘・・最驚!アキラ伝説が、引用だらけで終わったのは後ろめたさが残る。読者へのボーナストラックとして、ここでは、前田日明の「格闘技観」「プロレス観」をお届けしたい。
いずれも一般誌には載っていない、岡山大学祭(岡山大学プロレスリング研究会主催)1992年11月23日「時代のカザムキは格闘王が変える!前田日明メガバトルトーク」からのテープ起こし、伝説トークである。
◆(質問コーナー)観客 いま掌底(しょうてい)の問題(指が目に入る)が取り沙汰されていますけれど、指で間接取れるようなグローブを導入するつもりはないんですか(当時はオープンフィンガーグローブ導入前)。
●前田 いまんとこ、ないです。掌底の問題は正道会館が持ち込んだんですよね。彼らはバンテージ巻くんですよね。バンテージ巻いたら、親指起きちゃうんですよ。自分らがやるときは親指引いてやるんですけれど、親指起きちゃうと引こうと思っても引けないんですよ。そういった意味では、これはバンテージの問題なんで、バンテージ自体を禁止にしようと。
最終的にはニーパットもレガースもぜんぶ取ってね、身ひとつのほんと個人と個人の試し合いの場にしたいですね。格闘技というのは本来、そういうものだと思っているから。だから、ラウンド制というのもオレは好きじゃないんですよ。ラウンドごとのインターバルで、第三者があーせーこーせーと・・・個人の闘いなのにね。そんなのほとんどゲームですよ。
リングスでは30分1本勝負とか、そっちの方が面白いですよね。素手と素手の闘いで・・・オレは「素手ゴロ」という言葉が大好きなんですけどね。
◆観客 長州選手のやっているプロレスをどう思いますか。また、長州選手の人柄も教えてください(会場笑い)。
●前田 リングスというのはプロレスとは違う方向を歩んでる気持ちあるんですけど、今のプロレスも、非難するつもりもない。日本という国に合ったスポーツの分野だと思うんです。日本の昔からずっと伝わる芸能の中に歌舞伎とかいろんなものがあるんだけど、だいたい何をやっているかというと~話とか物語とかもあるんだけど~技とか型とかを競う一つのファクターとして、スゴイ日本人と合っているんじゃないですかね。
プロレスっていうのも、手を抜けばいくらでも抜く方法はあるんだけど、反対に真面目にやればやるほど「こんなにキツいスポーツはないな」っていうくらい激しいものです。そういう部分でレスラーの肉体はつくりあげられてきた。
日本刀つくるときに「鍛錬」といって、鉄を溶かして叩いて伸ばして・・・その繰り返しでしょ。レスラーの肉体の強さっていうのは、毎日毎日いろんな角度から落とされて、受け身とって、身体にその衝撃を覚えさせているところが多分にあるんじゃないかと。
ちょっと今、現実にプロレス界を見渡しても、自分が弾けてでもそこまで主張して、責任をもってやる人がいない。ちょっと今、さびしいですね。
長州さん自体も“吉田さん”時代は気のいい運動部のOBの兄ちゃんという感じで、新日本をだいぶ波に乗せてきましたからね。あの人なりのプランがあって、適度に新日本を出たり入ったりしながら、みんなの調和を保って成功してるんじゃないですかね。
◆坂井(司会) いまプロレス団体が増えてまして、こういう状態は・・・よく演劇(の劇団)みたいになってるんじゃないかと。
●前田 でも、リングっていうのは「言葉しゃべる」ところじゃないんですよね。「身体うごかす」ところ。言葉しゃべるんだったら、舞台に立てばいいだけであってね。あそこ(リング)は、観客の肌身に伝えていくところでね。怪我するかもしれない、死ぬかもしれないという気持ちで立つところですから。■□
* * *
ごちゃごちゃ言わんと、
誰がいちばん強いか決めたらええんや!
ブログ界のメガバトル・トーナメント
を開催中!
« ノゲイラやヒョードルを発掘・・・最驚!アキラ伝説 | トップページ | 『Number』愛読者が目撃~圧倒的な「過程」が生んだ小川物語~ »
« ノゲイラやヒョードルを発掘・・・最驚!アキラ伝説 | トップページ | 『Number』愛読者が目撃~圧倒的な「過程」が生んだ小川物語~ »















































