みのるVS丸藤[プロレス週刊誌MIP]
プロレス専門誌がもたらす興奮は、サラリーマン・坂井の残業疲れを「癒す」のか「蒸し返す」のか。毎週火曜日は、坂井が独断と偏見で最も印象に残った記事を一つ選ぶ「プロレス週刊誌MIP」の日です。
・・・今週から開始です。企画が「週刊!木村剛」のパクリ・・・との説もありますが(笑)。週刊プロレスおよび週刊ゴング発売は毎週水曜、その前日・火曜に前週号を振り返っておくということですね。
第1回「プロレス週刊誌MIP」においてボクが選んだのは、週刊ゴングのこの記事です。
「共感、共鳴、共闘も・・・!? 共に輝く~9・10ノア武道館 鈴木みのるVS丸藤正道~」おめでとうございます!
ゴング、やってくれました。小橋VS田上GHC戦を後ろに追いやり(しかも4ページに縮めさせ)、同大会のトップ記事としてみのるVS丸藤を堂々7ページ割いてレポート。
しかも、誌面の展開が見事です。扉につづく最初の見開きは、丸藤の「コーナーからヒラリと舞い降りる」入場シーン、タオルで頭を覆った「おそらく睨んでいる」であろうみのるの後姿とセットで~の写真をぶち抜きで。下段では、フロム・コーナー・トゥー・コーナーの連続写真も。
そして、次の見開きが圧巻。武道館熱狂の切り返し合戦によるフィニッシュへの流れを完全再現! 雪崩式不知火狙いの丸藤 → 逆にスリーパーでつかまえたみのる → マットに降りたみのるが逆落とし → しかし丸藤着地、バックドロップで切り返し → 丸藤トラースキックから不知火狙い → 鈴木カラダをズラして阻止 → 落下した丸藤に逆落とし。
ボクはプロレスは生観戦に勝る興奮はないと思っていて、だいたいテレビ中継や週刊誌は会場よりもかなりトーンダウンしたものをいつも見てきました。週刊誌での“物語”に感動することはあっても、試合の感動は再現しづらい・・・なのに、今回の連続写真、誌面なのに熱狂しちゃいました。試合が観たくなりました。ノア中継はついつい流すことが多いんですが、これは、中継されるんだったら観なきゃと思ったわけで。
実は、先週は週プロを発売日に先に買っていて、ゴングはなかなか手に入らず日曜に購入。その間、「いつもの自分で輝け!」丸藤と「光り、光らせる」鈴木ワールドっていう「スタイルの違う二人のかみあいかた」にスポットを当てた記事を読んでいたわけです。雪崩式不知火の切り返しなどが起こったことは断片的な写真でしかわからず、とても消化不良でした。ああ、このあとの展開も写真できっちり入れてくれよ~。
そう思っていてゴングを見たら、これがめちゃめちゃハマった。そんなストーリーも手伝ってのMIP選定となりました。
ちなみに、一方の週プロは、同大会のトップ記事に小橋VS田上6ページ、つづいてみのるVS丸藤4ページ。いわばオーソドックスな割合。雑面構成だけではなく、強弱のつけ方からゴングの斬新さは光ります。
このみのるVS丸藤、日曜9/19深夜の日本テレビの録画中継で早速放送。でも、日テレ、スーパースローってのを中継で売りにしてるんですね。せっかくのフィニッシュへの流れがスーパースローで断絶されて、なんとも台無しに。もったいない~!
あと、告白すると、「記事(原稿)の斬り込み度を、読み込むことによって判定」しようと意図して「プロレス週刊誌MIP」を企画したのですが、それを覆す写真構成の絶妙さがゴングにはありました。こんな意表の突き方なら文句なし!
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=通算MIP獲得数 ゴングが一つ目の受賞です!=
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