週プロvsゴング両国斬り!対決~MIP
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専門誌がもたらす興奮は、残業疲れを「癒す」のか「蒸し返す」のか。毎週火曜日は「前週発売分」から独断と偏見で最も印象に残った記事を選ぶ「プロレス週刊誌MIP」の日です。第5回で選んだのは・・・
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週刊プロレスおよび週刊ゴング発売は毎週水曜。その前日・火曜に前週号を振り返っておく企画(このコーナーって読者はいるのかな?)。第5回「プロレス週刊誌MIP」において選んだのは、週刊プロレス1228号(10/27号)のこの記事です。
「飛び交うモノに怒号の嵐・・・凄まじいファンの怒りに、暴動寸前!主なき新日本、崩壊・・・」おめでとうございます!
いや、正直、ちっとも話題としてはおめでたくはない。カクトウログでも試合当日深夜に「暴動寸前!」と速報したが、あの台風22号真っ只中で行われた伝説の両国決戦をどう両週刊誌が総括するかに、先週号の注目があった。
このように荒れた大会をどう総括するかは、専門誌の腕の見せ所である。特に、先週は“金沢編集長お別れ記念号”。元新日番で長州とも独自のパイプを持つ金沢氏のゴングが圧勝と予想された。
表紙は両誌とも乱入・長州力が永田祐志に張り手を見舞っているシーン。しかし、表紙のコピーがまったく違う。週プロの「長州出現!暴動寸前!」に対し、ゴングは「長州力、新日ど真ん中に見参!」。違うどころか、長州に対するスタンスが逆を行ってるといっても過言ではない。
週プロの巻頭は、モノが試合後にマットに投げ込まれた問題のセミ・ファイナル、蝶野正洋&ドン・フライvs天山広吉&永田祐志。この記事では、「この日の新日本は様々な思惑が入り乱れ、団体の主が不鮮明だった」とモノを投げ入れた観客の気持ちを代弁。また、「使命感で闘うのは、そろそろやめにしようかな」と漏らした永田を「守ることに嫌気がさした証拠。またもや新日本は主を失ってしまったのか」とレポート。ぜひ、もう一度、記事を読み返してほしい。
天山が中西学らに連行され、反則の限りを尽くした蝶野&フライに対し、たった一人試合をしようとした永田。
「どいつもこいつも、自分たちで業界をかき回して、守ろうとしてた奴らが守りきれなくて、勝手に出て行って。たしかに俺は天下を取れなかったかもしれない。でも(中略)投げやりで出てった奴らにとやかく言われる必要ないだろ、長州力にしろよ。天下がどうとかじゃねぇ、俺は自分の家を守りたかっただけだよ」
カクトウログ編集部に携わっているボクは冴えないサラリーマン。ウチの事業部にもかき回す上司たちが次々とやって来る。悪気があるわけじゃないし、尊敬している人もいる。けれどもその中で守っていかなければいけないものもある。けれども、残業しまくって、週末出社しても、守りきれない自分の無力感を味わうことがある。
自分一人でできないからサラリーマンなんだろと言われればその通りだし、一方で人生のあまりに大半の時間を会社に注いでいる自分には“自分の家”とたとえる気持ちはわかる。自分を永田とオーバーラップさせるのはおこがましいけれど、少なくとも永田のカミングアウトはボクの気持ちにシンクロした。
・・・脱線したようだ。そんなボクの気持ちはどうでもいい。
一方のゴングは、このセミ・ファイナルを18ページ目でやっとレポート。「ブーイングの質はメインのやり場のない怒りとは違い、理不尽な反則攻撃に対するフラストレーションが鬱積したもので、いい意味でファンが熱くなっている点は、かつての新日本の姿でもある」。
さらに一貫したゴングの姿勢は、GK金沢氏による巻頭記事でも。「セミファイナル終了時点では、最高の興行だった。ところが、天国から地獄へ急降下。メインのIWGP戦は言い訳無用の散々な結果」。
セミ・ファイナルを“否定”した週プロ、“肯定”したゴング。
あなたは、週プロとゴング、どちらの見解を支持するだろうか。生で観戦した一人であるボクは、週プロを選んだ。一人ひとりの意見があっていいが、少なくとも、あのマットに投げ込まれたモノたちを生んだのは、反則攻撃に対するものではないとボクは断言する。
加えて週プロは、物を投げ入れた観客と激しく言い合った田中稔の複雑な気持ち告白、長州力登場の舞台裏に猪木事務所の暗躍、北斗晶がキレた本当の理由などを追跡取材していた。これぞ専門誌と言える充実の誌面には、ボクらインターネットなんて足元にも及ばない。
ただ、あえて書いておく。GK金沢氏がセミの試合を“肯定”したのには、今後の新日本の流れの何かを示唆するものがあるのかもしれない。その深読みはここには書かない。
されど、きっちり専門誌としての読みごたえを見せつけてくれたのは、先週は週プロのほうだったとボクは思う。
T.SAKAi■□
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=通算MIP獲得数 週プロが星3つ目の受賞です!=
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週刊プロレス
├表紙:蝶野vs天山「新日両国騒乱後・・・激震止まず」
├巻頭:両国後の長州「土井が辞めたのが俺のせいなら、
│ 俺は新日本から手を引くよ」と長州は言った
├健介&北斗インサイドリポート
│ 「怒る北斗の姿を見て、健介は涙した」
├永田vs健介「今こそ・・・強くあれ!」
└諏訪間vs馳「99点 末恐ろしき未来の“J”」
週刊ゴング
├今号より「新時代宣言」リニューアル発進!
│ GK金沢氏から吉川編集長新体制へ
└熱闘を全て見せます
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