健介×みのるの新しい関係 週刊誌MIP
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毎週火曜日は「前週発売分」から独断と偏見で最も印象に残った記事を選ぶ「プロレス週刊誌MIP」の日です。第8回で選んだのは・・・
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記事選出の前に、両国でボクが目撃した中での“カクトウログ未公開”シーンから紹介すると・・・。
試合後に佐々木健介はマイクを持ち、「そんなところにいないで、出て来いよ!」と挑発。会場の片隅で見ていた鈴木みのるの姿は、多くの観衆には見えていなかった。なのに公然と「健介を見ている鈴木」の存在をマイクでバラした健介。
鈴木も極端な男だ。リングにゆるゆると歩むなんてことはしない。
相手になびいてないことをアピールするために無視する。あるいは反対に、突き抜ける“風”となって相手につかみかかり、額面以上の金額を払う勢いでケンカを買う。
この正反対な二つの反応を両方いっぺんに見せた鈴木。最初はしばらく無視。次の瞬間突進。かくして、11・3新日本プロレス両国国技館決戦、2階席から観ていたボクの視線の先には、対角線を全力ダッシュする鈴木の姿があった。健介につかみかかる意欲十分。
その余りの勢いに、リングサイドにいた新日の若手4~5人は、思わず“ガッチリ”と鈴木を止めてしまった。通常であれば、ある程度両者が乱闘の“さわり”を繰り広げてからまわりが止めに入るケースが多い。二人の乱闘の「収拾がつかない」様子を確認してから止めれば十分なわけである。
それでも若手を振り払おうと必死にもがく鈴木の意欲は胸を打つ。リング上では健介がマイクアピール。スポーツ紙などで報道されている「外敵同士のIWGPで大阪ドームのメインを!」発言だ。
このやりとりをボクはしっかりと観ていたわけだけれども、「観戦当日深夜報」(カクトウログ記事)には書かなかった。いかにも事件らしい事件は、ネットの速報に出ることが想定できる。とすれば「ボクは書かないよ」って気分にもなってしまうわけで。
ただ、『週刊ゴング』の記事を読んでいるうちに、なんだか取り上げたくなった。マイクアピールそのものではなくその前後や意味合いを思い出すと、出来事への重みも変わってくるものなのだ。
佐々木健介vs鈴木みのる。11・13大阪ドームで、約16年ぶりのシングル対決。
この対決を「時期はとっくに逸した」と見る向きもあるが、ボクは個人的に「時期は逸していない。むしろ熟したくらいだ」と思っている。
なぜ、新日本復帰後の健介は人気爆発中なのか。この問いに対して、ボクはプロレス初心者にこう答えていた。「(大相撲の名横綱)北の湖って強いけど、人気なかったでしょ。健介も腕っぷしはいいんだけれど、人気はなかった。ところが、ある日から健介は“高見盛”になったわけ」。
vsボブ・サップ、vs高山善広といった名勝負も確かにあったが、加えて健介の「自らの殻を破る度合い」「ぶっちゃけ度合い」はすさまじいものがあった。マスクマンになったり、リング上でダンスを踊ったり、タイガー・スープレックスや場外ダイブを敢行したり。
真正面から相手にぶつかり、攻撃の多彩さは観る者の意表を突き、それを本人が心から楽しんでいる点で矛盾がどこにもない。だから、健介人気は爆発中なのではないか。(日々の生活をつづるブログサイトまで運営してます!)
一方の鈴木。こちらも、プロレスを心から楽しんでいる。vs永田、vs村上和成など好勝負も続出したが、それ以上に首都圏・地方興行を問わず、シリーズを問わず、プロレスにめちゃめちゃ一生懸命。しかも、相手の技を安易には受けないし、ロープには振られない。スタイルを変えずにプロレス流進化をとげているのだ。
新日本にUターン後、2人とも自分の殻を見事なまでに破り、そして激突する。両者とも、参戦当初のブーイングをみごとにかき消した。そして、常連外敵として君臨し、新日本プロレスを盛り立てている。これ以上の「機の熟し方」があるだろうか。
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初対面(健介と鈴木)の舞台となったのは新日本の道場だった。87年7月に長州率いるジャパン・プロレス勢が全日本からUターン。ある日、健介は先輩たちと一緒に鈴木の前に現れた。
鈴木「殴りこみだと思って構えましたからね」
(ゴング誌面より)
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ゴングはあらためて収録した健介・鈴木両雄のインタビューをもとに、これまでの両者の関係を最初から検証している。健介が第二次UWF移籍に向けて心が動いていたことも含めて。
実現しそうでいて、実現しない。近づこうとして、近づけない。そんな両雄のこれまで関係。詳細はゴングを読んでほしい。
そして、ボク自身は11・3両国のマイクアピール前後、そして新日Uターン後の両雄の活躍を踏まえ、両雄の因縁や運命だけにとどまらない「機が熟した者どうしの新しい関係」をちょうど考えていた。
そこに「そもそもこういう関係があるんだよ」という復習をさせてくれたゴングの記事。知っていることも、知らないことも、きちんと振り返ってしまうのがプロレスファンのサガだ。しかも、7ページカラーというボリュームに、同誌の意気込みを感じるではないか。
それでは、カクトウログのいつものセリフを。
発売日前日に前週号を振り返っておく企画。第8回「プロレス週刊誌MIP」において選んだのは、週刊ゴング1046号(11/17号)のこの記事です。
「2人が語る愛憎の17年史 宿命という言葉はこの一戦のためにある 佐々木健介×鈴木みのる」おめでとうございます!
■□ T.SAKAi
=通算MIP獲得数 ゴングが星4つ目の受賞です!=
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