大阪D録画 赤黒vs白黄
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カクトウログ読者であり会社の先輩であるMさんのご協力により、意外と早く11・13新日本プロレス大阪ドーム大会の録画を入手!
■第9試合(30分1本勝負)■闘魂祭りスペシャルマッチ
棚橋弘至&天山広吉vs川田利明&小川直也
↓棚橋が押さえる小川に、天山がモンゴリアンチョップ。それをさらに蹴りでカットする川田
* * *
----- Original Message -----
Sent: Sunday, November 14, 2004 6:09 PM
Subject: 大阪ドーム
>
> 昨日のPPV見たよ。小川が一番目立ってたね。
>
> 試合後、花道で小川と永田がハッスルポーズをやるやらないで
> 押し問答。小川が負けたならともかく勝ったんだし、
> ハッスルポーズくらいやらせてやればいいのに。
>
> 「やらないから下がってくれ」と頼む小川。
> 「小川さんを信用しよう」といって新日勢を引き下げさせる永田。
> そんなやりとりがかすかに聞こえて興味深い。
>
> その直後、リング上では蝶野が「やりたいならやれ」と
> 言うも、永田と約束したばかりなので、そのまま礼をして帰る小川。
>
> 長州の試合から先はDVDにダビングしたので明日もっていきます。
> (それより前の試合も録画してあるけどあんまりおもしろくない)
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会社の先輩から自宅にそんなメールが入っているとはつゆ知らず、ボクは午後から休日出勤を続けていた(つまり、会社にいた)。夜9時半を過ぎる。続きは自宅持ち帰りにしようかというとき、ふと「そういやM先輩、PPV録画してるかも」と思い立ち、携帯を鳴らした。
M先輩「ん、メール見た?」ボク「いや、きょう会社なんですよ、だから・・・」M先輩「あらら、録画、あした会社に持って行くね」ボク「きょう取りにいっちゃダメですか」。
わがままを言って、意外と早く11・13新日本プロレス大阪ドーム大会を観ることができたわけである。メールでの話題もあるし、そのシーンから振り返ってみよう。
花道の終着点まで下がったハッスル勢。新日本勢はハッスル阻止のため、ずっと間際まで追い詰めていく。途中から、小川と永田がやりとり。
小川「ハッスルはしないから引いてくれ。何年やってるんだ、オレと一緒に(というように聞こえる。プロレス業界を支えているもの同士なんだから裏切らないと言いたかった?)」
永田「よし、信じよう、下がろう」
とても劇場型ハッスルらしからぬ、人間味あふれるやりとり。途中、蝶野のマイクが入るが、小川は花道にハッスル勢を並べさせ、仁王立ちになり、地声で「みんなありがとー」。
↓小川の口が開いているのは、マイクを使わず地声で「ありがとー」と叫んでいるから
このあと、ハッスル勢一同で頭を下げて引き揚げていった。いったい、この試合で何が起こったのだろう?
その答えは、少し表現はオーバーなものの、この日の解説の金沢克彦氏の言葉がかなりの部分を言い当てているといえよう。その言葉が出たのはこのシーンのあと。持てる力を出し合った総力戦の様相になったとき、小川が天山にSTOを見舞う。
金沢「凄まじい・・・これはもうハッスルのリングではありえない闘いになってきましたよぉ」
実況「ストロングスタイルの闘いですよねぇ」
金沢「川田選手はもちろんとして、小川選手もこの闘いに入ってきましたねぇ。入らざるを得ないですよ」
客観的にいえば、ハッスル内では小川はなかなか実力を引き出すようなマッチメークにめぐまれなかった。それを天山と棚橋が引き出した。結果、新日本プロレスの試合と言ってもいい、なかなかのシーソーゲームになっていく。
初代タイガーマスクが、ダイナマイト・キッドや初代ブラック・タイガーといったごく限られた相手にしか名勝負ができなかったように、引き出す方も技量が必要なのがプロレスだ。
実況や解説では棚橋の踏ん張りが評価されていたが、川田と小川の動きも見逃せない。
川田の動きは、ときどき黄色いコスチュームが動きにくさを生んでいるようにも見えたが、蹴りの威力は尋常じゃなかった。川田ってこんなに華麗に、しかもタイミングよく蹴りを決める選手だったっけ? そう思わせるほど様々な角度から放ち、その都度「パコッ」という音が見事にするのである。受けている新日本側のダメージも相当だったことだろう。
これはもう、黄色いブルースリーのハッスルKも、デンジャラスKも、両方を超えたような動き。3冠戦が吹っ飛んだイライラをぶつけていたのか、気持ちの切り替えができていたのか。
途中、コーナーで倒れ込む相手選手を「押さえろ」と小川に命じるシーンが。「押さえろ?」そうか、この2人はよく考えたら両国の一騎打ちを乗り越えたコンビではないか。ハッスルという設定というよりも、プロレスラー同士としてのつながりが芽生えているのだ。
そして、小川の動きはどうだったのか。
ちょうど先日土曜深夜の『ワールドプロレスリング』で、「1999年10・11東京ドームでの橋本真也vs小川直也」映像を復習していたばかりだったからか、小川の変貌がよくわかった。もう橋本の頭をいやらしく蹴っ飛ばしていた小川はいない。間違いなく「相手が鍛えている部分」に対して思い切って攻撃を加えている。
主義主張の違いや因縁を、技vs技に昇華させていくのがプロレス。それを小川はいつの間にか習得していたようだ。となると、試合も当然盛り上がっていく。フィニッシュはOH砲が使っていた「俺ごと刈れ」。「ジャーマン・スープレックスの体勢に入った川田」ごと、小川がSTOで刈る。
この合体技の特長は、味方までもダメージを与えてしまうこと。とてもフォールにいけない川田をムリやり小川が起こし、棚橋に乗せて3カウント。
■ 第9試合(30分1本勝負) ■
闘魂祭りスペシャルマッチ
○川田利明&小川直也
(17分18秒、俺ごと刈れから体固め)
×棚橋弘至&天山広吉
=試合後のコメント(新日本プロレス公式HPより)=
小川:「<ハッスルやってくれ>っていう師匠の要請で来たのに、ハッスルできなくて残念。新日本の混迷ぶりが浮き彫りになったね。勝ったんだからハッスルさせろよ。邪魔するなんて信じられない。」
川田:「今日は与えられたことをやっただけ」
天山:「ハッスルもクソもない!何の意味があるんじゃ!ふざけやがって!新日本のリングに上がって来るな!!!」(インタビュールームの机をひっくり返し激怒)
永田:「俺はハッスル軍が気に入らないんじゃない。このリングにオフザケのハッスルポーズを持ち込むことが許せないだけ。だから追い返した。」
あくまでも新日本vsハッスルという対立概念内でのコメントが並んだ。しかしながら、プロレスラーぶりを引き出された小川、小川のプロレスラーぶりを見てしまった新日勢。そういった視点で何か思ったことがなかったのか気になった。冒頭でふれた「小川と永田の“一緒にやってる”“信じよう”」というやりとりも含めて考えると、なおさらだったりするのである。
こうした試合を観ることができた大阪ドームの観客は大満足・・・というわけには残念ながらいかなかったであろう。「俺ごと刈れ」という技の威力はなじみのないファンにはわかりにくい。「なぜ技を放ってからひと呼吸置いても、川田までダメージを抱えていたのか。しかもそこからのフォールで棚橋が負けてしまうのか」ちょっと考えてしまうものだ。
何より、ただでさえ注意力散漫になるドームで、リング下や花道をコスプレキャラクターたちがウロウロした。3日前の急なカード変更という背景にも、内心おだやかでないことだろう。こんな観戦記も、TV録画だからこそ書ける・・・。
残りの試合は後日。明日の仕事に備えます!
■□ T.SAKAi
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