大阪D録画 紅vs白
pick up ハッスル側から観た新日大阪D┃健介天龍鈴木「vs蝶野中西柴田」「vs天山永田中邑」┃全日で川田vs天山3冠戦┃初代&第5代タイガー最新┃最強ブログサイト決定戦・・・結末は?
11・13新日本プロレス大阪ドーム大会の録画を入手して放つ観戦記第2弾は、この試合。
■第8試合(60分1本勝負)■IWGPヘビー級選手権試合
佐々木健介vs鈴木みのる
↓ロックアップ。鈴木のトランクスは大一番限定の「白」
* * *
IWGP選手権がメインであってほしいという願望。そして、健介と鈴木の“実現しそうになるたび引き離されてきた”16年ぶりの再戦。急造カードがラスト2試合に控えていたものの、「事実上のメインエベント」と期待したファンは多かった。
ボクは違った意味で、この一戦に期待していた。新日本からの出戻り同士ながら、溢れる闘志と人間味たっぷりの弾けぶり。新日本に戻ってくることで開花した時点での対決。その融合時に何が起きるかに注目していた。
ところが・・・試合後のファンの反応は賛否両論だったという。健介本人も、ブログにこう書き込んでいた。
今回ばっかりは俺と鈴木の戦いだったと理解して下さい。
悔いが残ったか?と聞かれたら悔いはありません!!
(「健介ファミリー嫁バカ日誌」より)
両雄の闘いは、グラウンドでのねちっこい攻防が長く続いた。武藤敬司が馳浩を相手に繰り広げたグラウンド主体のマラソンマッチを少し思い出す。しかし、今年新日でブレイクした両雄らしさはそこには見られない。
2004年の両雄は、まわりのブーイングを歓声へと変えるものだった。カッコつけずに、様々な技やマイクパフォーマンスにトライし続けた健介。感情丸出しの憎らしさと相手をおちょくる動きを貫いた鈴木。試合の説得力だけではなく“相手に立ち向かう際のトリッキーさ”を兼ね備えたことが、健介と鈴木の2004年新日本でのブレイクの要因のはず。両雄の試合は初心者にはわかりやすく、マニアにも意外性やレスラーらしさを見せつけるものだった。
その要素がまったく見られなかったわけではないが、かなり少なかったことは確かなのだ。残念ながら、リングに熱いまなざしを送り続けるファンと、集中力を欠いてしまったファン。大阪ドームには両方いたと推察される。
そんな攻防のさなか、解説の山崎一夫がびっくりするようなことを言い出す。
「・・・健介にボクと前田(日明)さんと高田(延彦)さんと4人で、(健介が)アメリカから帰ってきたときにね、“お前のやりたいことはこっちにあるぞ”という話をしたんですけどね」
明かされる「第2次UWFへの健介勧誘」シーンに、ついついそっちに心が動くではないか。ラリアートプロレスという印象の強い健介とUWFは相容れない気はするが、サブミッション系のトレーニングも熱心だったことを買ったのだろう。
話がそれそうだ。いつしか二人は、精も根も尽き果てるまで持てる技を見舞っていく。その中にはこれまでお馴染みの技もあったし、この日のために用意した特別な技もあった。
シーソーゲームにはなりきらない、ゴツゴツとした再会。ついに鈴木が崩れ落ち、そこにかぶさった健介が3カウントを奪う。
■第8試合(60分1本勝負)■IWGPヘビー級選手権試合
○佐々木健介(19分59秒、ラリアットから体固め)鈴木みのる×
=試合後の両雄のコメント(新日公式HPより)=
健介:「本当にすっきりした。この2、3年、いろいろあって、なかなか鈴木とのシングルが実現しなくていらいらしていた。今日はタイトルマッチだったけど、ベルトうんぬんじゃなくて、鈴木とシングルをやれたことが嬉しかった」
鈴木:「今できることはすべてやった。苦しかったし痛かったし思い切り技かけられた。<お前こんなのできるか?できねぇだろ?>って技で会話していたような気がする。ベルトはどうでもいい。大事なものはここにある(と胸を指さす)」
まだリング上にいる時点での両雄は、無邪気に遊ぶ子供のような表情を浮かべていた。
2人は相手への想いが強すぎるがあまり、ここ1年での新日本での試合とも、それ以前の所属団体での試合とも、違うテンポのままで試合をしてしまった。そうだ、して「しまった」。
考えてみると、“相手に立ち向かう際のトリッキーさ”は、本隊に立ち向かう反骨心があってこそ。反骨心がテーマにならない時点で、この試合はひじょうに難しかった。ましてや、再会がもたらす揺れる想いが身体中に伝わって、リズムは狂っていく。2人の記念碑的試合につきあうことでの満足をとるか、“相手に立ち向かう際のトリッキーさ”がなかった不満を挙げるか。そこが、この試合への評価の分かれ目なんだろう。
ちなみにボクは、この両雄の2004年新日本登場時には反発心を感じていたし、かつては“ラリアートプロレス”も“前田日明と袂を分かった男”も受け入れずに来た。そんな自分を(というとエラそうだけれど)乗り越えてきた試合の数々は、ボクの両者を見る目を変えてくれた。いつしか、プロレス初心者に対し、「この2人の試合はハズレがない」と薦めていたくらいだ。
そういった意味で不満の残る内容だったが、2人の16年間はドーム級に重かったと言えるのかもしれない。
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