大阪D録画 黒黒vs黒黒
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11・13新日本プロレス大阪ドーム大会の録画を入手して放つ観戦記第3弾は、この試合。
■第10試合(60分1本勝負)■闘魂祭りスペシャルマッチ
藤田和之&ケンドー・カシンvs中邑真輔&中西 学
↓大阪Dの最終試合は、神に選ばれし男たちが集結
* * *
闘いの図式は、異種格闘技戦とIWGP王者両方経験者の「藤田vs中邑」。不仲説が伝えられる「カシンvs中西」。このMIXとなったタッグマッチではあったが、意外と印象が残ったのは、カシンと中邑の顔合わせ。
お互いの力量や技量を測るかのように、手をさぐりあい、腕を取り合う攻防を試合開始から繰り広げた両者。まるで中邑のムーブメントをカシンが引き出しているかのようだ。
解説の金沢克彦氏の解説が挿入されていく。「カシンの方は中邑選手をよく見ていて、“彼はひじょうに素質かある、ただし経験が足りないんだ、彼も海外へ出るべきだ”と言ってますよね」
認めているからこそ、カシンは中邑の技量を引き出したのか。そう思ったらこんなシーンも。試合終盤の活発な攻防の中で、藤田に技をかける中邑に対してカシンがカットプレー。腕ひしぎ逆十字だ。いや、カットプレーならば、攻防をとぎれさせるのが目的のはずなのに、そこにとどまらない。
まっすぐに伸びた中邑の腕。思わず中邑、試合権利のないカシンの腕十字にタップアウトの意思表示。もちろん、カットプレーにタップしても、負けでも何でもない。なんとも言えないざわめきが大阪ドームに起こる・・・。
この日のカシンは、中西にアルゼンチンを仕掛けようとしたり、なかなか中西と顔を合わせようとしない“はぐらかし”を見せたり、急所蹴りなども含め、あいかわらずの相手をおちょくった動きを忘れなかった。
だけれども、中邑の動きを引き出したことと、中邑をカットプレーでタップさせたこと。この2つの正反対なるシーンの印象がやけに強い。中邑に足りないのは経験。そうだとするならば、カシンはわずか1試合でも濃厚な経験を中邑に課そうとしたようにも感じた。
フィニッシュは藤田のサッカーボールキック。それがきまって「カウント~」とアピールする藤田に対し、ダウンカウントをとらずに様子をみるままのレフェリー。しょうがないなという感じで、ひと呼吸置いてから中邑を押さえにいく藤田。あっさり3カウントが入る。
■第10試合(60分1本勝負)■闘魂祭りスペシャルマッチ
○藤田和之&ケンドー・カシン
(18分54秒、右キックから片エビ固め)
×中邑真輔&中西 学
ドームには伝わりづらいフィニッシュ。ただし、TV画面に写った中邑の顔面には、レスリンクシューズの紐を思わせる蹴りの爪痕がクッキリ。藤田のアピールは、自らの“足ごたえ”から自然に出たものだったのか。
その間、カシンは中西の介入を押さえるべくリング下。藤田の強烈なフィニッシュを呼び込んだカタチとなった。これも含めて、カシンが中邑に経験を課したのか。
カシンは“問題児”とよく評されるが、注目される選手と対戦すると、燃えるタイプなのかもしれない。
ボク自身縁があって、1995年3月26日両国決戦(長州力&アニマル浜口の盟友タッグ、4年ぶり結成)の試合後の打ち上げにおじゃまさせていただいた夜。長州の隣にいたファンが「今回のヤングライオン杯(新日本プロレス当時恒例の若手総当たり戦)は、永田(祐志)がくると思うんですよ」と言うと、長州は「おっ」と声を出し、そのファンの顔を指で指した。まるで「なかなかわかってるじゃないか」とでも言いたげに。
後日に行われた東京体育館でのヤングライオン杯優勝決定は、石沢常光(現カシン)vs永田。好勝負の末に、相手を大逆転で丸め込んだのは石沢。確か飛びつき式の腕ひしぎ逆十字だった。まわりのファンの期待を裏切るかのように、永田を破った石沢。決定戦以前の公式戦でも永田に勝っていたカシンは、このシリーズで永田に2連勝したわけだ。
何かをひっくり返したいという意欲に常にあふれるカシン。もしかしたらカシンは中邑に、自分と同じ血を感じたのか。
=試合後のコメント(新日本プロレス公式HPより)=
中邑:「僕はまだ<闘魂>の意味がわかっていないのかもしれない・・・。これからつきつめていきますよ。」
猪木:「リングは闘い。こんなこと言ってるようじゃ、中邑はまだまだ甘いな。怒って怒って怒りまくれ!死んでもいいから食らいついて行け!」
カシン:「大丈夫?この会社(新日本)?すべてにおいてやる気がない。プロレス界は大丈夫なのか?」
藤田:「コメントは特にないよ。大晦日に向けてトレーニングしてる中来たから。気持ちは大晦日に向かってる。」
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試合後にはアントニオ猪木が「お前はそれまでか」とばかりに、中邑の顔面にパンチを入れる。最後に1、2、3ダーッで締め。ひじょうに感情移入しづらい大阪Dファイナル。大晦日にしか感心がないそぶりを見せる藤田。野獣ダンスから抜け切った印象は与えられなかった中西。この試合テーマは、ケンドー・カシンvs中邑真輔だったように思えるのである。
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