大阪D録画 西村吐血は黒づくめの中で
pick up 藤波2年ぶり復帰浮上┃バンナvs藤田浮上┃カクトウログ順位浮上せず┃ミルコvs高阪浮上┃高田総統「ハッスルは阻止されましたから!・・・残念っ!」
もうひとつの黒黒vs黒黒。11・13新日本プロレス大阪ドーム大会の録画を入手して放つ観戦記第4弾は、この試合。
■第7試合(30分勝負)■イリミネーションマッチ
西村修&永田裕志vs長州力&蝶野正洋
↓西村の右手に黒タオル。永田の黒トランクス。
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日曜深夜に録画で観た大阪ドーム決戦。会社の先輩から録画DVDを借りて、ボクがまっさきに確認しようとしたシーン。それは、西村吐血のシーンだった。ラリアートプロレスに抗った西村に、いったい何が起こったというのか。どこかの報道では“血の海”という表記もあった。
ゴングと同時に相対した長州力と西村修。ドロップキックを皮切りに、西村がラッシュをしかける。頭突き、エルボースマッシュ。コーナーワークでは逆転した長州が、蹴り上げて西村をマットに這わせる。長州はサソリ固め。いちどガッチリ決まるが、あっさり下から足を取り返した西村。アキレス腱固めで返す。
ロープブレイクしても離さない西村。メインレフェリーのタイガー服部にサブレフェリーの保永が加勢し、両者を引き離す。こんどは西村が長州をロープに振って、ドロップキック一閃! かわした長州は右腕を掲げて自らロープに飛んだ。リキラリアートだ。
マットに仰向けに倒れた西村の口から、一筋の血が流れ出る。
それでもなんとか起き上がるが、2発目のラリアートを食らう。蹴りや投げを食らいながら、徐々に力を失っていく西村。長州は返り血を気にして、動きにいくぶん戸惑いさえ感じた。それでも、長州が振りぬいた3発目のラリアート。西村、ピクリとも動かずに10カウントを聞く。いや、意識なく聞こえてなかった?
西村吐血でリズムが狂ったか。蝶野と永田の攻防、蝶野と長州の同士討ちを途中に挟みながら、長州は永田の垂直落下式ブレーンバスターを食らう。フォールを跳ね返すようにキックアウトする長州。だけれども、肩があがるほどのバネがなく、レフェリーが3つを数えた。
蝶野と永田が残った次の瞬間、長州は蝶野にラリアート。ダメージ大きい蝶野に、旋回式の垂直落下式ブレーンバスター。永田が長州・蝶野を連続フォールという幕切れ。
そもそも一騎打ちに近い局面を試合に組み入れるべく設定された「イリミネーションマッチ」。その手法は、まったく生きず。印象に残ったのは、すべてを食った西村の死にざま。
勝敗へのかかわりや試合の図式を超えたところで、「長州への感情を貫徹できなかった西村」が観客の記憶を支配する。一寸先はハプニングというべきか、「長州への恨みの深さ」「突然の吐血」という解けきれない2つの謎を残してマットを降りた西村。
プロレスはかくも奥深い・・・今日のブログはそんなTV観戦記で終わるはずだった。今でもこの続きを書かないほうがカクトウログ的なのではないか。書いた後も消したくなる衝動を感じるのではないか。そう思いつつ、あえて、逆接の言葉をもってくる。
しかし!
いくつかの写真も観戦記に挿入しておこうと思い、もういちど録画をまわしてみた。さきほどの文章を繰り返そう。
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ロープブレイクしても離さない西村。メインレフェリーのタイガー服部にサブレフェリーの保永が加勢し、両者を引き離す。
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PPV生観戦したブラック・アイさんは、こう記している。
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ロープブレイク後、西村ドロップキック、長州スカス。長州、強烈ラリアット! ここでなぜか西村が出血! どこで? わからない。口からか? もう一発ラリアット! 出血がヒドイ。攻める長州。続いてラリアット3発目! ここでダウンカウントが入り・・・10カウント。KOだ。西村早くも失格。ダウン中、口から血が噴き出す・・・。喉を切ったというような情報が・・・?????? トレーナー・セコンドがリングに入り西村を囲む。担架で退場。長州も心配顔・・・。
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このシーンの直前、エプロンに上がった保永の右手が何かを握り締めているように見える。服部と一緒に両者を引き離そうとする保永。西村のアゴをつかんでいるように見えて、保永の右手は西村の口を執拗に覆っている。
このあと口をグッとつぐんだままで、西村はドロップキックを自爆し、立ち上がったところでラリアートを食らう。西村の口から流れ出した一筋の血。
まさか・・・?
どんな「まさか」もひっくり返すほどの生きざまが西村にあるから、ボクはこれからも西村の「vs長州」には強く期待していく。だけれども、せっかくの生きざまに水ならぬ“血”をさす「まさか」があったとしたら・・・。
記事への写真挿入はやめた。その答えは、ファン一人ひとりが結論を出すべきこと。
「まさか」が本当はなかったとしても、全国PPV生中継された中で疑わしき姿を見せたレフェリー陣は負けである。プロレスにはいろんな見方があっていいし、ルールを超越して相手の力と技と肉体の強さを引き出しあうことはレスラーの技量だ。だけれども、そこに「ウソがあってはいけない」と思う。
■□ T.SAKAi
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