川田vs天山 観戦当日深夜報/12・5全日本両国決戦
pick up 試合経過&フィニッシュは「サッカーボールキック」スポナビ┃「首が90度以上曲がる顔面蹴り」スポナビ続報┃「ランニング顔面蹴り」日刊┃「走りこんで右バズソーキック」スポナビ続々報
12・5全日本プロレス両国国技館大会に行ってきました。本日は観戦記を書いてみたいと・・・メーンイベントです。
* * *
川田vs天山の三冠戦、健介ファミリー(北斗参戦)vsRO&D、ムタvsMUTA、ベイダー参戦など話題満載の両国大会だったが、観客は7割程度の入り。しかも、1階席と升席を断絶させるバージョンの会場設定(わかりますか?)。大相撲や新日本プロレスでの通常使用バージョンほどは観客席を並べない方式である。
↓会場風景。わかりますか? 観客が少ないのは休憩時間に撮影したため
メーン・イベント
三冠ヘビー級選手権試合60分1本勝負
川田利明[王者=全日本]vs天山広吉[挑戦者=新日本]
※川田9度目の防衛戦。
過去の対戦成績は川田の2勝。ただ、2年半前の対戦から現在までの間に、天山はIWGPを二度奪取、GIを二度制覇している。全日本vs新日本という図式とともに、天山がその成長度を見せられるかどうかにテーマがあったこの試合。
試合開始早々、川田への声援が飛ぶ場内に睨みをきかせ、ブーイングを誘う天山。おっ、これは落ち着きのあらわれか? 期待感が高まる。
試合は途中まで圧倒的天山ペース。試合全体を見通しても6割以上は天山が攻め込んでいたと思えるほど。いわゆる四天王プロレスなどのかつてのプロレスへのアンチテーゼなのか、天山が多彩な打撃技を駆使して、川田よりも優位に立つ。モンゴリアンチョップの相打ちというシーンもあったが、意地の張り合いは天山有利。
川田が場外戦へ誘い、パワーボムを見舞おうとする。踏ん張る天山。川田はいったん離れて顔面を蹴り上げ、再びパワーボム狙い。しかし、天山はなおも踏ん張り、ショルダースルーで切り返す。
なんだか、このシーンが気になった。ここまで慎重に仕掛けようとする川田には、どんなレスラーもたいていは屈するはず。実は、この試合、川田のパワーボムのシーンが計4回(だったと思う)飛び出すのだ。
この直後に、天山は場外のマットをはがし、TTD(天山ツームストンパイルドライバー)を川田に見舞った。マットに生還してからも、しきりに頭を押さえる川田。ダメージは首か、頭部か。わからないが、天山の攻勢が続く。
つなぎ技のモンゴリアンチョップやカーフブランディング(子牛の焼印押し)でさえ必殺技に思えるほど、痛がる川田。なんとか天山の攻勢を雪崩式ブレーンバスターで食い止め、パワーボム狙い。ところが、またもや天山が踏ん張って投げ返す。その直後にも再チャレンジ。こんどは決まるが、天山がカウント1で返す。
この天山の徹底したパワーボム返しには、どんな意味が込められていたのだろう?
ダイビングヘッドバッドやムーンサルトプレスといった必殺フルコースに加え、川田が“知らない”技であるアナコンダバイスがきまる。そして、天山は二度目のムーンサルトへ。それはダメだ、天山。かわされるかも!
かわされた天山。その後は川田に主導権がうつっていき、ジャンピングキックとバックドロップを織り交ぜた攻撃が天山にダメージとして蓄積していく。途中4度目のパワーボムを川田が仕掛けようとするが、それはまたもや踏ん張る天山。ならばと放たれる川田の蹴りの数々。カウント2で返し続ける天山。
フォールが奪えない川田は、天山を座らせて、自らがロープに走る。えっ、柴田勝頼(新日本プロレス)流のPK(ペナルティキック)炸裂か? と思った瞬間、PKでは通例胸板に入る蹴り足がなんと顔面へ!(スポナビ速報には“サッカーボールキック”、週プロ愛モードには“ランニング・ローキック”としか書かれていない。少なくとも2階席からは顔面に見えた。フィニッシュがPKであったとしてもちょっとした事件だが。)さすがに、これは返せない。
メーン・イベント
三冠ヘビー級選手権試合 60分1本勝負
○川田利明[王者]
(32分21秒、サッカーボールキック→片エビ固め)
×天山広吉[挑戦者]
試合後になかなか立ち上がれない川田。なんとか腰を上げた後に、和田京平レフェリーにベルトを巻くよう促される。しかし、それをはねのけるポーズを見せて、リングをいったん降りる。リングサイドで観戦していた佐々木健介のもとへ。
乱闘? と思った瞬間、観客の目に飛び込んできたのは、コブシとコブシを突き合わせた2人のシーン。「三冠とIWGPをお互い守りきって対戦しよう」という意思表示なんだろう。全日本がノアと分割した直後に、新日本vs全日本の図式で対戦した両者。その続きをやろうということか。
成長を見せつけたものの、川田には勝てなかった天山。7・18両国でかつての同士・小島聡が三沢光晴(ノア)に破れたように、天山も(三沢のかつての同士)川田に破れた。
徹底したパワーボム返しと多彩な打撃技で川田に徹底対抗した天山。成長は十分に見せ付けたけれども、それ以上に川田と健介(この日のセミファイナル)は成長していた。ハッスルや新日本、ゼロワンを渡り歩いた川田。健介も新日本やみちのく、ドラゴンゲートで新しい自分らしさを確立していった。
GI以外で結果を残せない天山。いい試合ではあったが、まだまだ、まだまだ、ということか・・・。
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