中邑の眼光が猪木に刺さる ゴング増刊1・4ドーム特集
発売予定日(1・8)だった昨日、近くの書店にはどこにもなかった。いつもと違うコンビニに足を運んだら、それを見つけた。ゴングの増刊、さっそく表紙をめくってみる・・・
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『週刊ゴング』がビッグマッチで増刊号を出すのは、数年ぶりのことだという。1・4新日本プロレス東京ドーム大会「闘魂祭り WRESTLING WORLD2005」を1冊まるごと特集。
↓angle JAPANさんが詳しくレポートされています。
「実験的試み『ゴング増刊祭り』を機に、プロレス雑誌は変わるのか!?」
ゴングの予告で「試合レポートなし」とあったときには、「ゴングがそんなことをするはずは・・・」と正直思っていた。でも、確かに試合レポートはなかった。正確に言うと、試合の振り返りは写真とキャプションのみ(試合後選手コメントは収録)。そして、試合と試合の間に今回の「増刊祭り」編集メンバーが“活字プロレス”を繰り広げる構成。編集長は、かつての『週刊プロレス編集長』ターザン山本!氏。
実はまだ斜め読みしかしておらず、これからじっくり楽しみたいと思っているところ。だけれども、もう表紙を1枚めくったところで、この本を買った値打ちを感じた。
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“凄い写真”を見つけてしまった。メインエベントで中邑真輔が棚橋弘至を下した直後のことだ。真輔は「握手を交わした猪木が背を向けたとき」さらに「猪木の挨拶中」に神を激しく睨みつけていったのだ。「殴られたら殴り返す」(中邑)臨戦態勢の真輔は“ダー”も両手を突き上げて拒否。敵は闘魂にあり。
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このリード文にそって取り上げられている中邑の眼光が凄い(眼光写真は2枚)。この眼は「青学のおぼっちゃん」(柴田勝頼が中邑をこう呼ぶ)では断じてない。試合直後の興奮を帯びたまま、猪木のこのタイミングでの登場にカチンと来て、11・13大阪ドームでの因縁まで甦ったということか。
スポーツ新聞を通じて、試合後に「今日は殴らせない。殴られたら殴り返します。そのぐらいの気持ちで試合をやったんで」とコメントしていたことは知っていた。「いっそのこと殴っちゃえばよかったのに」「殴られなかったから言えるんじゃないの」と勘繰ったファンも多かったはずだ。
中邑の心中は、もちろん中邑にしかわからない。
先月のテレビ朝日のプロレス討論会企画。中邑真輔ファンの方が言うには、「中邑は先輩選手たちにとても気をつかっていた。発言のタイミングとか」。その態度は感心させられるものがあったという。
その中邑の常識人ぶりを一瞬豹変させそうになった猪木の存在。猪木にまたしても殴られるという“実害”があれば、今回は試合に勝ったという立場もあったし、中邑が殴り返すシーンが生まれたかもしれない。だけれども、引退して背広組になった猪木に対する手出しはできないのが“常識”というもの。
その狭間で「殴らなかった」中邑。殴らないまでも、かみつくくらいはできたかもしれない。藤波辰爾のように自分の前髪にはさみを入れながら決意を猪木に見せつける方法もあったか。それさえもできないくらいに腹が立っていたのが実際のところか。いや、自らの闘いの余韻に猪木を関わらせたくなかったということか・・・。
その葛藤は2枚の写真にじゅうぶんあらわれていた。プロレスファンとしてのボクの葛藤までも、その写真につい背負わせてしまった。
いま考えれば、試合後(花道からベンチ方面へ引き揚げていくとき)の「観客と勝利の喜びをわかちあう」中邑にしては感情爆発の珍しいシーン。あれこそが、葛藤を寸断するために中邑が取った行動だった気がする。
数年ぶりに放たれたゴング増刊号では、“活字”に試合や選手が埋没する危険性も十分にあった。だけれども、中邑はその眼光だけで主張し、埋没を拒否していた。語られる対象にリアリティやファンタジーがなければ、語り手が輝くことはできない。そう、プロレスと活字プロレスは持ちつ持たれつ。
新日本プロレスはかろうじて、まだ死んでいない。
■□T.SAKAi
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┏angle JAPANさん
□ 実験的試み『ゴング増刊祭り』を機に、プロレス雑誌は変わるのか!?
□ ターザンカフェ:週ゴン増刊号について。
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□ カクトウログ:1・4新日本プロレス東京ドーム大会観戦深夜報
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