上井文彦氏の本気。そして、前田日明は・・・
上井文彦氏イベントを前田日明がサポートすることが22日に発表された。ここに込められた上井氏の決意と、前田に果たしてほしい役割を考えてみる・・・
[写真]1999年2月前田引退興行での対戦カードをパンフレットから【クリックで写真大】
* * *
その情報を掌(携帯)でキャッチしたとき、ボクは最寄り駅のホームにいた。急いで先方に電話を入れて、集合時間に1時間遅れることを告げ、自宅に戻る。まだスポーツナビにも出ていない時点で組んだ「前田日明、プロレス界復帰」カクトウログ記事。読者の方には、お見苦しい乱文を読ませてしまったことになる。ごかんべんを~。
でも、この事件は早めにサイトで押さえておきたい衝動に駆られてしまったのだ。スキマ時間で急いで書いたことで、カクトウログは(たぶん)世界で最初にこの事件を報じたBLOGサイトとなった(笑)。そして、今は帰宅して、再びこの事件に向き合っている。
上井氏が前田日明を担ぎ出した熱意と夢はたいへんなもんだと思う。これでパンクラス(前田とは法廷闘争もあり)と上井氏のパイプは吹っ飛んでしまうかもしれないし、谷川氏(K-1)とのそれもどうなるかわからない。総合格闘技系の選手を前田が多く連れてくるとなると、純粋なプロレス団体の協力は得られづらいかもしれない。
だけれども、かつて「格闘王」と呼ばれた前田日明の持つベクトルが、上井氏の理想とあまりに合致していたということだろう。他のことが多少ご破算になっても守るべきもの、取り戻すべきもの。それが前田との連携だったのではなかろうか。
「本当のストロングスタイルをつくる」ためには、前田日明が不可欠なんだという結論。
前田日明がこれからどんなサポートをするかはわからない。今回のニュースをみる限り、リングス時代のように、無名だけれども有望な選手を発掘して、上井氏が選抜した日本人選手と当てていくことが想定されているようだ。
前田が連れてくる世界の強豪によってもたらされたリングスの闘いは、ボクはよく会場観戦したけれども、本当に面白かった。特に、ヴォルク・ハンに代表される変幻自在な関節技には、心を躍らされたものだ。
ただ、あの興奮は、ロープエスケープあり、ポイント制あり、10カウントありのリングスルールだったからこそ得られたことは間違いない。総合格闘技系の選手が上井氏イベントに上がる日、多少のアレンジは必要かもしれないが、ぜひルールはリングスルールに近いもの(プロレスルールとの折衷型?)にしてほしい。現行の総合ルールでは、前田が連れてくる選手の持ち味は生かしきれないような気もするわけで。
そして、もうひとつ。かつてのリングス勢の参戦がほしい。記者会見で前田は現在のプロレスラーの不甲斐なさを嘆いたようだ。そこで、闘いの担い手として、田村潔司、高阪剛、山本宜久、金原弘光、成瀬昌由、長井満也、山本喧一、坂田亘といった元リングス勢をブッキングしてほしい。
いろいろ因縁はあるだろうし、前田にとって「しゃらくさい」相手もいるとは思う。(前田が出ていることで、かえってこじれる選手もいるかもしれないが。)だけれども、上井氏は他を犠牲にする可能性を感じながらも前田を選んだ。生意気な意見だが、その上井氏の本気に前田が答えて骨を折る部分があってほしい。
プロレスラーvs世界の強豪もいいんだけれど、迎え撃つ側にリングス魂・UWF魂を見てみたいというのが、よくばりな要望である。どうだろう?
さらに、ミルコ・クロコップに破れた後、金原に向かって「UWFは死なない!」と叫んだジョシュ・バーネット。ジョシュも上井氏興行に欠かせない選手だ。
前田の具体的なアクションは3~4月に予定されている第1回イベントの様子を見てからになると思うので、こんなことを書くのは気が早すぎるかもしれない。だけれども、どんな闘いが繰り広げられるんだろうなんて想像していたら、こんな原稿になってしまった。
上井氏の仕掛ける闘い。呼応する前田の闘い。
「世界最強の男はビッグマウス(上井氏イベント会社名)が決める!」となるのか。
さあ、何がそこから生まれる?
■□T.SAKAi
▼こちらもチェックしよう!▼
□ 最新の話題を他サイトから blog Ranking NEW!
□ カクトウログ:前田日明、プロレス界復帰
□ カクトウログ:前田日明、復帰追加情報!
□ スポーツナビ:前田がプロレス界に復帰
= 事実誤認・誤字指摘メール =
左サイドバーのココログマーク下から直通メール→大変助かります。
カクトウログへの苦情やご希望もお寄せください。
===========================
[カクトウログ■TOPページに戻る▲]