前田日明、現役復帰説・・・否定と肯定と
「・・・前田の話に戻るけど、会見が終わってから上井氏にこっそりと聞いてみたんだ」 エッ、何を・・・
* * *
ただならぬ緊張感がただよった講義室に、その男のボソボソっとした声は聞き取りにくくもあった。だけれども、言葉の端々にポリシーや怒りが込められて、不思議と気持ちは伝わっている。そんな空間がつくられた、1992年11月29日の某大学祭。
きのうのことのように思い出す。当時学生だったボクはイベント前に司会者として控え室で挨拶。握手ができたら嬉しいなんて思っていたけれど、いらだったような硬い表情、威圧感のある体格には、ただ頭を下げるしかなかった。「時代のカザムキは格闘王が変える! 前田日明メガバトルトーク」にて、前田が口にしたこと。
(自分らの職業について)
「階級というとおかしいけど、自分らの商売とか職業(プロレスラー)は世の中にあってもなくてもいいような職業なんですよ。別に何かを生産しているわけじゃないしね。誰かに役立っているわけじゃない。そのぶん、俺ら、まっすぐ生きないと、生きてる意味もないと思う」
(新生UWFの計画とか野望というのはかなり・・・?)
「野望も計画もヘッタクレもないですよ。『やるからには成功する』と。成功するためには何やってもいいってことじゃなくて、自分ら綺麗にいきたいですからね。純粋にいきたいですから。もう正々堂々とやろうと思って。それで突っ走ったら、ああいう(UWFブーム)結果になった。UWFの設立自体は、その時点で俺自身が、『アンドレ(アンドレ・ザ・ジャイアント)とモメた』とか『長州襲撃事件のあと干された』とかで、プロレス界の外の人たちに『前田助けてやらんといかんな』という人たちが出てきて、その人たちの力の上に乗っかってやっているうちに、ワーッと成功した」
急にこの言葉を振り返りたくなったのは、先だっての1・22上井文彦氏第一回記者会見(東京・虎ノ門パストラル)での前田の言葉を目にしたから。前田は自身のプロレスラーとしての復帰について、こう否定した。
(いまトレーニングは?)
「少しずつやってます。言っておきますけど、試合復帰しようとかはまったくないです(笑)。引退興行っていう名目でやっといて、それで自分の大事なファンにお金を出さして、カッコつけたいからやります、名前を忘れられてきたからやりますと、そういうつもりはまったくないです。トレーニングをやっているのは、自分自身がジムやったりとかそういうためにやってるんで」
単なる否定ではない。そう、このような言い回しを目にして、冒頭の言葉を振り返りたくなった。なんていうんだろう、節目となる答えにはきっちりと生き様をかぶせた言葉を入れてくる。それが前田流なんじゃないか。
軸にある太い生き様を闘いに昇華させるところが前田にはあるから、ボクらは前田登場に胸を躍らせるんだと思う。前田に夢を与えられた人で“協力する手段”を持っている方は、ぜひ上井氏イベントのバックアップをしてください!
ところが、これはマスコミが書いてよかったんだろうか。前田と一心同体に動こうとしている上井氏に、『週刊ファイト』記者が会見後にこのようなやりとりをしたという。
前田の話に戻るけど、会見が終わってから上井氏にこっそりと聞いてみたんだ。「前田の現役復帰、100%ないんですね」って。そしたら、「分からないですよォ。もし誰かが挑発したら前田さんはキレるかも」と言ったんだよ。本当は前田復帰のシナリオなんてまったくできてないんだけれど、前田ならやりかねないという部分で期待できそう(笑い)。
(『週刊ファイト』1904号=2/2号)
もちろん、ここにある「笑い」で終わらせていいと思うのだが、2004年末の号ですでに「カリスマプロデューサーとしての前田待望論、上井氏がキーパーソン」という記事を出していたファイト紙。「前田なら絶対にない」という世論の中で放った「前田ならやりかねない」は、ちょっとだけ気になったりもして・・・。
■□T.SAKAi
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