真理さん、団体内プロレスに疑問
真理mari =プロレスについて質問する人 毎週土曜日は、「プロレスのことがよくわかんない」真理がプロレスをチラ見して感じた疑問をぶつけて、カクトウログの人に答えてもらう・・・
「(^-^)真理の疑問(?_?)」の日ですっ。
[写真]パスポート申請の際に川崎で食べました(タマちゃん焼き=大判焼き)。そういやタマちゃんって、今生きてるんですかね?
(>_<) (>_<) (>_<)
真理(?_?):
前に団体乱立に関しての質問をしたのですが、今回はそれに絡んだ疑問。プロレスの試合って(フリーの選手を除いて)毎回団体内で組み合わせ変えたりして闘ってるんですよね? ってか、それって何故? 同じプロレスしてるんだったら個々の団体代表のガチンコをやれば、本当に強い人が誰だかわかるんじゃないのかな?(真理の考えおかしいですかね(;^_^A)。
お答え:
おおっ、プロレスの核心を突いた質問だね。
真理(-_-#:
毎回毎回、同じグループ内で闘わせるより、他団体同士で闘わせたほうが新鮮味がありませんか?? 野球で例えるなら、同じ巨人軍内で(←巨人ファンではないのであしからず)。上原と工藤がチーム内で別れて投げあうみたいな感じじゃないですか?? それって観ているお客さんも最初は面白いだろうけど、やっぱり他球団との対決のほうが盛り上がると思うんです(゜_゜)(。_。) プロレスに話を戻しますが…なんで他団体同士で闘うことがないのでしょうか??
お答え:
野球やサッカー、さらにはボクシングだって、普通「プロスポーツ」と呼ばれるものには、選手や団体を管理・運営する「○○協会/機構」というのがある。「日本プロ野球機構(NPB)」とか、「世界ボクシング協会(WBA)」とか。でも実は、日本のプロレスリングにはそういう横断的な組織は、存在しない。
真理(?_?):
ほへっ?
お答え:
プロレス界には、もともと全体を管理していく組織がないんだから、誰が商売始めようが、やめようが、基本的に自由。参入や撤退が簡単な反面、組織としての体力や選手の権利・保障といった面では非常に劣っている、と言わざるを得ない。
また、統一組織がない、ということは計画化された対戦計画(リーグ戦やトーナメント戦など)もない、というのが実状だ。あくまで団体と団体の間でのみ、交流が生まれるので、利害関係が一致した場合を除いて、団体間の交流は実現しない。AとBは業務提携していて、BとCは交流戦を行っていても、AとCは仲が悪い、とかね。
真理(>_<):
「利害関係が一致」ってことと「闘う」って矛盾してるような・・・あっ、でも「新鮮味」があればいいのかな。
お答え:
なぜ、プロレスがこういうことになってしまったか?っていうと、そもそもの日本におけるスポーツとしての成り立ちが、他のメジャー・スポーツとは異なる、ということが、大いに関係していんじゃないだろうか?(ここからは、私の個人的見解も含まれます)
日本プロレスの祖・力道山はプロレスを始めるにあたって、「日本人対外人」の図式こそが絶対のもの、と考えていた。これは当時の世相を考えると大正解だったわけで、外人を呼んでくれば日本の団体はひとつで十分だ。日本国内に複数の「プロレス団体」が存在することは、商売敵以外の何者でもない。だから乱立しつつあった日本のプロレス界を、力道山は様々な方法で排除していったんだと思う。
しかし、もし力道山が、ボクシングのようなジム形式でレスラーを養成し、チャンピオンシップこそが絶対の価値である、と考えたとしたら、プロレスは全く違う形になっていただろう。レスラーはジムの所属で、ジムは協会に所属する。これだと、タイトルマッチをめぐって、様々なマッチメークが実現しただろうけれど、そうはならなかった。そこには、「プロレス」というジャンルの、ある種特殊な事情もあったのだと思う。いずれにせよ、「日本にプロレス団体はひとつで十分」というところから全てが始まってしまったのだ。
真理(^-^):
リキドーザンって前にも出てきましたね。最初に中心でやった人が、もう今のプロレスの運命を決めてたってこと!? すごぅい。
お答え:
時は流れて、アントニオ猪木(新日本プロレス)・ジャイアント馬場(全日本プロレス)・ラッシャー木村(国際プロレス)の3団体時代を経て、「インディー乱立」と言われた90年代、団体間の交流が盛んになったボーダレスの21世紀を迎えても、統一コミッショナーは存在しない。なので、一時的な団体交流戦は行われても、定期戦や「日本シリーズ」のようなものは実現しない。「夢の対決」は残り少なくなったとはいえ、まだまだ見てみたいマッチメークは存在するはず。僕らは一時的な「選手を借りてきての」団体交流試合ではなく、かつてのUインター(UWFインターナショナル)と新日本、WARと新日本レベルの対抗戦を見てみたいね。
真理(^-^):
なんだか、熱い対抗戦もあったようですね。真理もそんな試合だったら観てみたいな~。興奮しそうですぅ。
お答え:
でもね、UインターもWARも解散しちゃった。対抗戦でしか魅力のある闘いを提供できないということは、自分の団体の試合だけじゃお客さんを満足させられない。それって団体としての「死」でもあるんだよ。団体ごとに選手数を抱えているわけだから、対抗戦の後に自団体だけでの興行に戻れる体力は必要なんだ。
まぁ、夫婦でも「ずっと一緒にいることでの安心感」と「身なりやオシャレをお互いキチンとすることでの新鮮さ」の両方が長持ちする秘訣であって・・・。
真理(^0^):
ふーむ、このコーナーって勉強になるなぁ、いろんなことで。
お答え:
今の団体を見渡して、それぞれの団体が「安心感」「新鮮さ」どっちに寄っているか、考えてみるのも面白いかもよ。
真理(^-^):
うーん、それは真理には難易度高いかも(゜ω゜)。
~団体の解散みたいなものでしょうか・・・昨夜は前のバイト先の居酒屋が閉店する日だったので、2時すぎまでその店で呑んでました。ねむい~
「(^-^)真理の疑問(?_?)」第19回はここまで。次週土曜に続きます!
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