「1・4開催の見直しも」
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薄暗い東京ドーム。リング上の攻防やビジョンは、はるか遠くにある。目を凝らし続けること5時間。全試合終了。いち早くその場を離れる欲求を身体が訴えてくる。そんな観客の足を止めるとしたら、それは何だろうか。
闘い抜いた、勝利した選手への賞賛?
何かハプニングが起きそうな予感?
逆に、暴動でも起こしたい怒り?
1・4新日本プロレス東京ドーム大会「闘魂祭り」メーンイベントで、棚橋弘至を破ってU-30ベルトを奪取した中邑真輔。IWGP実行委員会が認定宣言をし、ベルトがもうすぐ彼の手に渡ろうとしている。ボクらは2階席から観ていた。
そのとき、観戦仲間が口にする「わっ、1階(スタンド)、観客がいないよ!」。
目を向けると、確かに1割程度しか残っていない。昨夜の観戦記で「1階スタンドの観客席は4割」と書いた。4人中1人しか残っていない。このゾーンは、ドーム大会に1万円を払った熱心な観客のはず。だけれども、足早に会場を後にしている。
そうだな。席は後にして、歩きながら中邑を観ていようか。ボクは「帰りますよ」と声を出し、立ち上がった。途端に「ファイト!」という掛け声とともに「炎のファイター」がかかる。「うーん、これはうまく足を止められましたねぇ」とまわりに言われ、席にとどまってみる。不思議と最後の猪木登場にカチンと来なかった。自分の中に勝者を賞賛したい気持ちとハプニングを期待したい気持ちが、猪木入場という背中押しによって少しだけ芽生えたのだろう。
11・13大阪ドームのメーンイベント後、猪木の鉄拳制裁を食らった中邑。因縁のその後。猪木入場に対してどんなリアクションを中邑は出すのか。ハプニングは起きるか。リングに目を凝らす・・・だけれども、動きはない。一定の距離を猪木と取りながら、中邑を含めた何人かで報道陣の写真に収まろうとしている。どんな感情でいるのか、中邑・・・。
その後は、昨夜書いた通りの「観客と喜びをわかちあう中邑」というシーン。小さなハプニングといったところだろうか。意識を“取り戻した”ボクらは、ドームを後にした。
席を立つか、踏みとどまるか。ボクは中邑を応援しているから、そのベルト姿を最後まで見届けることで興行が完結するのが自然。でも、いったん踏みとどまることを躊躇した自分がいた。それが、自分の中での「1・4」の評価だったのだと思う。
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激勝咆哮 中邑
僕らの戦いに未来も希望もある!!
棚橋とプロレス再興の扉こじ開ける精魂死闘
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そんな見出しとともに『東京スポーツ』紙では、勝利直後の中邑の雄叫び写真が1面を飾った。メーンイベントは悪くはなかったけれども、「1・4」全体としての現実はシビアだ。
↓『東京スポーツ』で「1・4開催の見直しも」記事[押すと写真大]
ささやかれてきた「最後の1・4」が、ついにメディアでも文字になり始めている。
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『東京スポーツ』紙より中邑コメント
・ まだまだ、これからも、ボクらは進化し続ける。新日本プロレス自体が選手、社員、スタッフ全員が足並みそろえて、攻めていかないといけない。
・ 自分の目でファンの反応を見る限り(プロレスは)捨てたもんじゃない。ボクらの戦いに未来も希望もある。
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新闘魂“二銃士”による「攻め」は見えたけれども、新日本プロレス全体の「攻め」は感じられず、むしろ空回りした1・4。中邑のコメントは的確に新日本の課題を言い当てている。数年前には「プロレスは1・4じゃなくって大晦日決戦に参入しないのか!」なんて老舗記者に言われたものだけれども、もう「1・4」自体が危うくなった。
「確かにあのとき扉をこじ開けたのかも」と、この日のメーンが語られる日が来てほしいのだが・・・。
■□T.SAKAi
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