米国版プロレス大賞、発表
=お知らせ=「(^-^)真理の疑問(?_?)」今週はお休みです。
pick up こう言われるとソッポを向くのが田村潔司かも┃IWGPvs三冠戦ルール決定┃小島書き込み「ああ、強い心が欲しい」┃当サイト管理人も『迷宮Xファイル2』買いましたが・・・後日扱いますね
アメリカの業界紙「レスリング・オブザーバー」紙にて、ファン投票による2004プロレス大賞が発表された・・・
* * *
紹介していたのは「週刊プロレスモバイル」での「海外とプロレス」コーナー。こちらを紹介してみる。
▼ルー・テーズ&リック・フレアー賞(レスラー・オブ・ジ・イヤー)=小橋建太(次点=クリス・ベンワー)
※小橋は2年連続、通算3度目の“MVP”。日本人では三沢光晴に並ぶ最多タイ記録。最多記録は8度受賞のリック・フレアー。
▼殊勲賞=クリス・ベンワー(次点=小橋建太)
▼敢闘賞=ランディ・オートン(次点=バディスター)
▼技能賞=クリス・ベンワー(次点=アメリカン・ドラゴン)
▼ベスト集客力選手=小橋建太(次点=ボブ・サップ)
▼抗争・オブ・ジ・イヤー
=HHHvsHBKvsクリス・ベンワー
(次点=ランディ・オートンvsミック・フォーリー)
▼タッグチーム・オブ・ジ・イヤー=丸藤正道&KENTA
(次点=AMW=クリス・ハリス&ジェームス・ストーム)
▼ベスト・インタビュー賞=ミック・フォーリー
(次点=リック・フレアー)
▼カリスマ賞=エディ・ゲレロ(次点=ジョン・シーナ)
▼ブルーザー・ブロディ賞(ベスト・ブロウラー)
=クリス・ベンワー(次点=サモア・ジョー)
▼ベスト・フライング・レスラー
=レイ・ミステリオ(次点=AJ・スタイルズ)
▼過大評価されているレスラー
=HHH(次点=ジャフ・ジャレット)
▼過小評価されているレスラー
=ポール・ロンドン(次点=クリス・ジェリコ)
▼プロモーション・オブ・ジ・イヤー
=NOAH(次点=ROH)
▼ベスト週間テレビ賞=WWE・RAW(次点=NOAH)
▼ファイター・オブ・ジ・イヤー
=ヴァンダレイ・シウバ(次点=エメリヤーエンコ・ヒョードル)
▼マッチ・オブ・ザ・イヤー
=7・10東京ドーム 小橋建太vs秋山準
(次点=3・14MSG HHHvsHBKvsベンワー)
▼総合格闘技マッチ・オブ・ジ・イヤー
=10・31さいたま、ヴァンダレイ・シウバvsクイントン“ランペイジ”ジャクソン
(次点=8・21チャック・リデルvsヴァーノン“タイガー”ホワイト)
▼ルーキー・オブ・ジ・イヤー
=ピーティー・ウィリアムス(次点=中嶋勝彦)
▼ベスト・ノン・レスラー
=ポール・ヘイメン(次点=エリック・ビショフ)
▼ベスト・TVアナウンサー
=マイク・ターネイ(次点=ジム・ロス)
▼ベスト興行
=NOAH7・10東京ドーム
(次点=WWE3・14ニューヨーク「レッスルマニア20」)
▼ベスト・テクニック
=ピーティーのカナディアン・デストロイヤー
(次点=ベンワーのクロスフェース)
▼プロモーター・オブ・ジ・イヤー
=榊原信行(次点=三沢光晴)
※今回で25回目
※読者投票(1位5点、2位3点、3位2点)で集計
※『週刊プロレスモバイル』「海外とプロレス」コーナー担当の鶴田記者解説「米国でもっとも信頼されている業界紙で、世界中の関係者やファンに愛読されている」「全体的に新日本の名前がほとんどなし、世界的にも新日本は停滞していると見られているようである」。
紹介しようと思ってパソコンに打ち始めたら、けっこうたくさんの賞があった。アメリカでプロ野球に並ぶエンターテイメントであるプロレスで「日本を主戦場としている日本人」が何人か入っていること、「日本での興行、プロモーター」が取り上げられていることなどから、同紙読者のマニア度がうかがえる。
そして、次のような特徴に気づく。“テーマ色の強い”賞よりも、MVPやベストマッチに相当する“正統派”の賞を日本人が獲っている。日本のプロレスは、実力派として見られているのかもしれない。それが通の見方なのか、「そういう見方をすると通っぽい」のか。ボクには実感としてそれがわからないが・・・。
在米経験も長いプロレス・格闘技ライターのタダシ☆タナカ氏は、『日本プロレス帝国崩壊』(講談社)の中で次のように書いている。
##
アメリカには日本の「プ・ロ・レ・ス」のマニアが信じられないほど大規模で存在し、しかも彼らは、ほぼ全員がすべてをわかったうえで楽しんでいる大人のスマート層ばかり。
世界のマニアが常に注目する日本の興行の、すべての筋書きやアングルに関する考察が詳しく分析されているのが「オブザーバー」などの英語媒体で、かんじんの母国(日本)ではそれらに相当する「シュート活字」専門誌がないというのは、あまりにも奇妙と言わざるを得ない。
「団体に対する配慮から、本当のことは書けない」という概念で専門誌を編集しているうちに、どんどんファンからそっぽを向かれ、純格闘技に若いファンを取られてしまった。
「試合後、選手のコメントを控え室で聞いて記事にできるから、一般客の(ネットなどに発表する)観戦記にない情報を書ける」などという情けない業界記者の発想は、WWEが最初にノーを突きつけたビジネス改革の第一歩だった。一番大切な聖なるライブの参加者にこそ、すべての情報を与えなければならない。
※一部省略
##
アメリカでの日本興行への注目度、扱う英語媒体の話をしているうちに、日本のプロレスマスコミの在り方を問うところまで勢いで抜粋してしまった。著者の厳しい書き方は業界への愛情の裏返しでもあるんだろうが、アメリカ帰りの視点は日本のプロレス界(マスコミを含めて)を根底から考える契機となる。いちどはお目通しをオススメします。
同書でマスコミの在り方として歓迎されているのが「オブザーバー」であり、批判対象となっているのが日本のマスコミ。後者が前者を「米国でもっとも信頼されている業界紙で、世界中の関係者やファンに愛読されている」と扱ったのはちょっとした珍事か。(「海外とプロレス」は治外法権?)
ところで同書では、BLOGを持っているような比較的熱心なファンに向かって次のように発信されている。
##
自由に書き込めるネット発表の興行感想文なども、よかった試合、つまらなかった試合の選考は本音でも、まずアングルが読めていない自称事情通の日記風のものばかり。格闘芸術のパートナー(対戦相手)と、いかに共同で試合を組み立てたのか、サイコロジー(心理状態)をも勤務評価していく書き方に対する意識的な論客ファンがまだ育っていない。
・・・彼らは活字プロレスという二重構造のイリュージョンからなるファンタジー情報には毎週せっせとお小遣いをつぎ込む。肝心の選手のポケットは潤わない。
##
どうなんだろう。このようにボクが書くこと自体が「逃げ」なのかもしれないが、あえて素直に言ってみる。
論じるという行為はあんまり面白くないし、ときどきネットでもある「どうせ○○が負けるんだろう」なんて書き方はボク的にはカッコ悪い。プロレスはそんな単純じゃないのであって、こう言ってる自分がプロレスを閉鎖的にしていることも十分にわかっていたりもする。
ただ、時間とお金と体力が許す範囲でプロレスを観ようとは思うし、そこで心が動いたことはつづってみたい。そんなことを、今のところは考えている。
■□T.SAKAi
[ 人気ブログランキングはこちらから] blog Ranking NEW!
┏こちら検索でみつけました
□ 2002「レスリング・オブ・ザーバー」プロレス大賞
┏Amazon.co.jpによるレビューなど
□ 日本プロレス帝国崩壊――世界一だった日本が米国に負けた真相
┏日本版2004プロレス大賞 カクトウログから
□ 新三銃士誕生元年のプロレス大賞は・・・
□ 授賞式:おい健ちゃん、食えてるか
= 事実誤認・誤字指摘メール =
左サイドバーのココログマーク下から直通メール→大変助かります。
カクトウログへの苦情やご希望もお寄せください。
===========================
[カクトウログ■TOPページに戻る▲]