ギター侍で天龍源一郎
毎週火曜日は「前週発売分」から独断と偏見で最も印象に残った記事を選ぶ「プロレス週刊誌MIP」の日です。第20回で選んだのは・・・
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「プロレス週刊誌MIP」は、発売日前日に前週号を振り返っておくカクトウログの企画。したがって、『週刊プロレス』1244号(2/16号)と『週刊ゴング』1059号(2/16号)が本日の対決。
この週のトップニュースは、柴田勝頼の新日本プロレス退団。当然のようにその記事から目を通すが、それ以上にインパクトを放った記事がゴングにあった。2004年に柴田と三度に渡ってシングルマッチで闘い、現在の負傷欠場の一因をつくった相手とされる天龍源一郎の記事。「アナタがインタビューアー=第1回ゲスト天龍源一郎」と題して、読者が寄せた質問に天龍が徹底的に答えていくもの。
このような企画の場合、「ほのぼの」「雑多」になりがちだし、実際に寄せられた質問はバラエティに富んだもの。だけれども、その一つ一つへの天龍の答えは“流し”なし。自らの経験で裏打ちした重厚な回答をこれでもかと並べていく。これでは、第2回以降登場レスラーがたいへんだろうなぁ、なんて思ったりする。
そして、質問は佳境へ。
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(質問)ミスター高橋や高田延彦などの暴露系の本をどう思いますか?
天龍 プロレスはショー的な部分はあるけど八百長じゃないですよ。ガッと顔面殴られて“この野郎!”と思って決めに来るレスラーもいるわけだしね。あと、対抗戦がどうして面白いかというと、やっぱり意地になって“これ以上はヤバイ”って思う気持ちの中で闘っているから、観るほうだけじゃなくて、レスラーたちもスリルがあって面白い。
猪木さんと一騎打ちやった時なんか、スリーパー・・・それも明らかにチョークだったから、ヤバイと思ってロープに逃げたんだけど、それでも落としにきたし、腕ひしぎ(腕十字固め)にしてもロープ・ブレイクでこっちが力を抜いた時にグッと力を入れてきたり、指をヘシ折りにきたからね。
俺は13で相撲に入って、しばかれて、カチ食らわされて、かわいがりを受けながらやってきたから、少々のことじゃ怖いものはないよっていうのは確かなことですよ。かなり昔の話だけど、ハンセン(スタン・ハンセン)が例によってガンガンきて・・・当たり障りなく負けちゃえば、体のダメージも少なくて済むんだろうけど、頭に来て“目にもの見せてやる!”って逆に遠慮なくガンガン向かっていったら、あのハンセンが怯んだんだよね。俺にとって大きな自信になった。
その他のこの質問に関するコメント一部
・ 相撲で5分仕切っているのは儀式。同じようにロープから返ってくる、返し技もあるのがプロレス。一つのジャンルとして確立されたものだから。
・ 卍固めで「何で掛けられた奴が手をキャンバスに着いて支えているんだよ」と言われるが、寝転がったら首と肩が極まってしまうから、必死に支えている。
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えてして「結論を急ぎすぎる」世間には、プロレスが「決まりごと」かどうかを気にする人が多いようだ。そこに真実があるように考えることがカッコいいとでも思っているのだろう。だけれども、プロレスはそんなに単純じゃない。アントニオ猪木は「観客を掌で転がす」なんて言い方をしたが、観客に対しても、対戦相手に対しても“闘う”のがプロレス。
闘いに緊張感があれば、決まりごとであろうとなかろうと、面白いものは面白い。
だがやっかいなのは、プロレスラーの一部が「プロレスはすべてショーだ」というスタンスをとることがカッコいいかのように思っているフシがあること。ギター侍風に言ってみる。
「それで、新境地を拓いているつもりでしょうけれど、
ハッキリ言ってアンタ、逃げているだけですから!!
残念!!」
今回のゴング企画は第1回だったわけだが、聞き手には“天龍番”の小佐野景浩氏(元・ゴング編集長)がまわっていた。数々の天龍節が引き出されたのは、小佐野氏の力もあるんだろうと思う。そして天龍節の意図は、おそらくプロレスの定義をはっきりさせようとしたわけではない。「残念!!」という言葉のあとに「○○○斬り!!」と続いたとしたら、天龍&小佐野氏は何を入れただろうか・・・。
今回の「プロレス週刊誌MIP」は、この記事です。
「アナタがインタビューアー=第1回ゲスト天龍源一郎
何言ってやがんだ、この野郎!
俺が会得してきたプロレスとは・・・」
おめでとうございます!
=通算MIP獲得数 ゴングが星11個目の受賞です!=
週刊プロレス >>> ☆☆☆☆☆☆☆☆☆
週刊ゴング >>> ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
■□選定=T.SAKAi
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