3・29全女会見「会社を存続させたい・・・」
昨日から一部紙上やBLOGで取り上げられた「全女解散」。ついに、当事者である全日本女子が記者会見・・・
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こちら、携帯サイト「週刊プロレスモバイル」より。でも、読んでもスッキリしませんよ、フラストレーション溜まるかも。
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29日午後5時30分より、全日本女子が横浜市金沢産業振興センター体育館大会前に会見をおこない、4・17後楽園大会での松永高司取締役会長の勇退を発表した。
会見には松長会長、松永正嗣取締役が出席。糖尿病を患っていることを明かした高司氏は「37年間プロレスをやってきて、69歳になります。体もよくないので、この仕事は続けていられない。私がやってきたプロレスは過去のもの。若い連中がやっていけばいい。安心して入院できる」と語った。高司氏は17日以降、相談役に就任する。
また、一部新聞紙上で報じられた4・17後楽園大会での解散について、正嗣氏がコメントを出した。4・17後楽園大会は経費などの問題により全日本女子の主催では行われず、「別会社としてやれば問題がない」(正嗣氏)との理由から、ファースト オン ステージ主催の大会となる。正嗣氏は「OG、AtoZやNEOなどの元全女勢に出てもらいたい」と参戦を呼びかけた。
30億円もの負債を抱えているが、全日本女子側とすれば「選手がひとりでも残るのであれば、会社を存続させたい」(正嗣氏)との意向を示しており、解散は未定。4月の初めに記者会見がおこなわれる予定で、そこで選手の動向などが発表されるとのこと。
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ゼロワンが運営会社をファースト・オン・ステージに交代して「ゼロワンMAX」として仕切り直ししたように、ファースト・オン・ステージが引き受けたようだ。同社にはスポンサーが付いているようだから、なんとか延命策の捻出を引き受けたということか。全女単独の興行はキツイけれども、いくつかの団体選手をブッキングすれば興行として成り立つかも、という判断なのだろうか。
日刊スポーツによると選手に「解散」は伝えられているようだ。そのうえでこの会見内容を聞くと、理解できない点が多い。解散なのに「選手が残るのであれば存続」「解散は未定」とはどういうことなのか。会見がまたあるようなので、決定事項はそこで?
1997年10月に2度目の不渡りを出して“倒産”。だけれども興行は続き、「会社が倒産しても、活動は続けられる」という変なことをプロレスファンに教えた全女。可能になることにも驚くが、続ける松永ファミリーの意思の強さは常人を超えている。
ボクの中では、女子プロレスらしさと全女らしさは豊田真奈美にあった。バランスの取れた体格とスケールの大きな技を使う点で、豊田は女子プロレスの女王でありえた。だから、GAEAジャパンに豊田が移籍した時点で、全女は終わりを告げたように思えた。いまや、そのGAEAまで解散秒読み。
格闘技というジャンルの多様化は、当然のようにいくつかの犠牲を呼ぶ。ここは続報を含めて、静かに見守るしかない。ファースト・オン・ステージも一発逆転はキツイでしょう・・・。
とここまで書いたところで、携帯サイト「週刊プロレスモバイル」に続報がアップされて・・・。
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横浜市金沢産業振興センター大会にて所属選手がコメント。
渡辺智子「全女は好きなんだけど、フロントの考えについていけない。選手にヘビーなお願いばかりで。だけど、これからもファンのために試合をしたい。もちろん、赤、白のベルトも巻きたいしね。(まだ解散と決まったわけではないが)そういうところが嫌ですね。ただ、全女がなくなっても、私には全女でやってたって気持ちは残りますからね。終わるなら終わるで、スタート地点として考えたい」
前川久美子「もっと早くに解散していれば状況は変わったのかな。心残りなのは(高橋)奈苗とかHikaruとかのシングル戦。それが全女のリングでなくても実現するまで引退しない」
前村早紀「(もし解散となれば)仕方がない。ただ、全女じゃなきゃプロレスはやらない。全女以外は無理」
高橋奈苗「(リング上から)こんな時期にケガをしていますけど、いつかリングで復帰しますので、見守っててください」
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選手のコメント・・・なんて全女LOVE、プロレスLOVEに溢れているんだろう。こういった選手たちに、安心して闘える場、切磋琢磨できる場が与えられないことが残念でならない。多団体時代のツケ・・・「しっかりとした団体で生き抜く」ことが業界の発展なんだけれど、どうしても分裂、分裂へと向かってしまい、ついには共倒れとなった感が強い。
インディー全盛の時代に新日本の吉江豊選手が言ってました。「インディーで認められても意味がない。新日本で認められないと」という主旨のことを(一時の長州力は言ってたか)。そんな選手ばっかりだと、業界ももっと維持されたんだと思うのだが。
↓こちらもご参照を
□ ノーホールズバード。〜プロレスとかバレーボールとかリラックマとか〜:4.17全女後楽園大会
□ ダンプ松本BLOG:127kgの成長日記4月17日
「やはり後楽園が最後らしい。オレ様に出場依頼がきた(・・;)昔、全女にいた選手が何人か出場するらしいぜ・・・」
やっぱり4・17で解散決定・・・? ギャラ未払いの件など、ダンプさん、けっこう厳しく書いてる。
そして、解散間近のGAEAジャパンにはこんな動きが。こちらも「週刊プロレスモバイル」から。
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GAEA4・3横浜文体(GAEA10周年記念)での観戦注意事項は次の通り。
2、3Fからの紙テープ類の投げ入れは、演出機器設営の都合により禁止。メタルテープ、ビニールテープ等の切れないテープ類、紙吹雪、クラッカー等火薬類、危険物の投げ入れは禁止。
応援用の垂れ幕を持参する人は、掲示の際に非常口の案内表示をふさがないように注意すること。
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観戦注意事項を発表する団体って異例だと思います。GAEAでは、ファンの熱烈な紙テープ合戦も名物。ボクも会場でファンの方に声をかけられて、一緒に投げたこともある。なかなか気持ちがいいものだし、何より選手と一体感を感じるんですよ。
それを部分的に制限してまで、GAEAはGAEAらしい演出で幕を閉じようとしている。団体としての頂点ではないけれども、華やかさが残っている、体力が残っているうちに解散しようとしているGAEAジャパン。解散のしかたもいろいろ。
↓GAEAジャパンについてはこちらもご参照を
□ カクトウログ: ついに!GAEA解散真相
□ カクトウログ: 解散発表!GAEAジャパン…4月10周年で
長く続く女子プロレスの歴史は、ゆっくりと終わろうとしているのか。それとも・・・。
■□T.SAKAi
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┏ニュースサイト記事
□ 全女ついに解散、29日横浜ラストバトル - nikkansports.com > バトルニュース
今日29日の横浜大会(金沢区産業振興センター体育館)を最後に、興行を行うことが不可能になった。
□ デイリースポーツonline:全女またもや消滅危機
収入はすべて税務署に持っていかれ、選手のファイトマネーや会場費の支払いもおぼつかず、4・17後楽園ホール大会も会場費の調達が・・・
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» 全女、解散では・・・ない? [プロレス専門BLOG「ブラック・アイ」]
全女が解散・・・なのか? カクトウログさんが週プロモバイルの記事を引用してくださってるので、そちらにリンク貼っておきます。 カクトウログ: 3・29全女会見 [続きを読む]
» 4.17全女後楽園大会 [ノーホールズバード。〜プロレスとかバレーボールとかリラックマとか〜]
今GAEA解散よりも目が離せない全女解散の話題。
またまたダンプさんの日記が更新されています。
「ブラック・アイ」さんでも詳しく触れていますが、後楽園大会の... [続きを読む]
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