川田利明、契約してたorしてなかった?
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「川田は会見で『馬場さんが亡くなってから、契約を更新していない』と言っていたが、ここのところはちょっとわからず・・・」
(カクトウログ:居場所を見つけた川田利明)
と書きっぱなしになっていた点について補足を・・・
* * *
3・8記者会見で「(1999年1月に)馬場さんが亡くなってから、契約を更新していないので、事実上フリーだった」と語った川田。一方で全日本“退団”というショッキングさも手伝って、契約の事実経過にもファンの注目が少し集まっているようだ。今のところわかっている情報を正確に記しておくと・・・。
┏日刊スポーツ(2000年) 選手大量離脱後の経過
◆6月13日 全日本役員会で三沢が退団を表明。百田、田上、小橋らも役員を辞職。
◆同14日 川田が東京・六本木の全日本事務所で契約を更改。
◆同16日 三沢に追随する形で三沢を含め25選手、1レフェリーが東京・有明で会見し、全日本退団、および新団体設立を発表。
◆同19日 全日本に残留した川田、渕が神奈川県下の全日本合宿所で会見。次期シリーズの開催を発表すると同時に、川田が新日本との交流戦希望を明言。
┏デイリースポーツ
「関係者によると、川田は全日本と選手契約はしていても団体所属という形は取らず、事実上のフリーだったという」 ←こちらが正しいようだ。報道として最も的確。
┏スポニチアネックス
「川田はジャイアント馬場さんが亡くなった後、全日本と『選手契約』を結び、事実上のフリーとなっていた」 ←正しいが疑問が残る書き方。
┏日刊スポーツ
「2000年から全日本と選手契約はせず事実上フリーだった」 ←以上から、これは誤報か。
┏週刊プロレスモバイル・安西漂流記
渕「馬場さんが亡くなったあと、契約はしたよ。でも、大量離脱があったときは、契約どころじゃなかった」
安西氏「川田は例外的な事例で、ほとんどの選手、特に武藤体制になったあとの新人などは、普通に所属契約が結ばれているそうだ」
これらを総合すると、以下のようになる。
全日本プロレスにおける契約には、
「所属契約(=団体所属)」と「選手契約(=フリー参戦)」がある。
川田が言う「馬場さんが亡くなってから契約はしていない」は、「所属契約はしておらず選手契約をした(切り替えた)」という意味。
渕が言う「大量離脱後は契約どころじゃなかった」はよくわからないけれど、団体が危機に陥り、契約が都度の口約束みたいになっていったってことかな・・・?
なお、『週刊ゴング』1064号(3/23号)では以下のように川田は答えている。
「僕はあの七回忌(2・5日本武道館、ジャイアント馬場七回忌追善興行)を気に心の自由がほしいなって。全日本の興行があるときにハッスルに出たときに、何人かのファンに『なんでそういうふうなことをするんだ』と言われて。それはファンに失礼だったなと思うけど、これからは自分のやりたいことをやっていきたいと思う。
これからは全日本に関しても、プロレス界に関しても俺のできる役割を果たしていきたい」
「全日本卒業」の言葉とは裏腹に、川田の言い回しはかなり自分を追い込んでいるようにも思える。ハッスル参戦(あるいはレッスル1やNOAHにも参戦か)によって自分の価値を上げ、プロレス界自体を大きくし、その自分が全日本に出ることで恩返しをする。それくらいの覚悟を感じずにはいられない。
一方の武藤敬司・全日本プロレス社長も、「全日本という団体存亡の責任」をより求められる点で追い込まれた。
契約というのは紙切れかもしれないけれども、ファンに明らかにした時点から重い意味を持つ。そして始まっていくのは、意味を背負ったプロレスラーたちによる新たな闘いなのだ。
■□T.SAKAi
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