田村潔司、赤いパンツの頑固ぶり
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毎週火曜日は「前週発売分」から独断と偏見で最も印象に残った記事を選ぶ「プロレス週刊誌MIP」の日です。第23回で選んだのは・・・
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毎週火曜日は「前週発売分」から独断と偏見で最も印象に残った記事を選ぶ「プロレス週刊誌MIP」の日です。したがって、『週刊プロレス』1247(3/9号)と『週刊ゴング』1062号(3/9号)が本日の対決。
この週の両誌が大きく扱ったのは、2・20首都圏興行戦争。新日本プロレス両国国技館決戦(ダブルタイトル戦)と、PRIDE29さいたまスーパーアリーナ決戦。ボクは新日本の方を観戦したから、新日の記事のチェックのみならず、PRIDEがどう扱われているか・・・特に田村潔司の闘いぶりについつい眼がいってしまう。
試合後の「田村さん、こういう試合しても面白くないと思うんで、4月、ボクと試合してください」という桜庭和志のアピール。これが最大のハイライトだった。その様子に両誌ともスペースが割かれていたが、注目したのはこの部分。
┏週プロ
・ 本文:(不完全燃焼の)内容に明らかに不満気な田村。それは、勝負が決すると同時に、不機嫌そうに足早に引き揚げたことからも明白。
・ 写真説明:桜庭のアピールを背中越しに聞いたはずだが・・・。試合後は病院に直行し、ノーコメント。
┏ゴング
・ 振り向くことなく去った田村は、病院に直行するという理由で試合後のインタビュー・ルームに現れることもなかった。
いずれも、田村が病院に行ったことを心配することもなく、事実であることさえ疑っているようでもある。ボクも読者として、田村が病院に行ったというのは方便だと思った。逆に言うならば、「注目されるとついソッポを向く様子が最高に田村らしい」とボクの頭にはインプットされている。両誌の記者も、この範疇で記事を書いていた。
いわば、田村の試合とセットで田村らしさを完結させたのが、両誌の試合レポートだったとも言えた。
ところが、病院にいったのは方便ではなかったし、どうやら負傷は真実のようだ。まずは、先日紹介した記事。
┏カクトウログ:田村潔司、負傷深刻との説
┏田村vs桜庭は「Uの墓標」か?(3) 最終ページ
・ 試合後、医者を理由にPRIDE29の会場をノーコメントで後にした田村の行動を、この原稿の冒頭にも書いたはずだが、多くのファンや関係者は、これを「コメント逃れの三味線」と受け取っていると思う。
だが、最近田村に近い関係者の口から、実はこのときの田村の負傷が結構深刻なものだという情報が入ったのである。あくまで“未確認情報”として、こちらも真偽を確認するまでは、決定的な情報としてBoutreviewでもニュースにするつもりはないが、仮に本当なら、田村の4月のトーナメント参戦は物理的に考えられない事になる。
これに対して、「負傷の真偽」にかすりながらも「田村らしさ」も記したような中間の記事がネットで新たに出ていた。
┏日本一早い4.23PRIDEミドル級GPプレビュー
・ 試合後、病院へ直行した田村はノーコメント。その容体が気になるところだ。今のところ、ミドル級GPへの出場にも?がつく。もっとも田村のことだ。関係者が「出ないだろう」と口を揃えたら、出てくるような気がしてならない。時として田村の行動は我々を裏切る。
マスコミ・関係者を裏切り、ファンを驚かせる。そのためには負傷(病気?)さえも克服するという・・・これもまた田村らしさに毒されたような記事(笑)。負傷内容について知っているのか、本当に知らないのか。明かされないことで逆にボクらはアレコレ想像してしまう。
二度に渡る大晦日でのvs桜庭戦拒否。格闘家として大勝負をかけられる試合を受けなかったのだから、常識で考えれば、田村の負傷は深刻なものではなかろうか。その負傷は、PRIDE関係者には明かされているのか、いないのか。明かすことなく「試合はいつもできるんだけど、自分で意味を見い出さないと出ないんだぜ」という姿勢でPRIDE側に「赤いパンツの頑固者は難攻不落」と思わせ続けているとしたら・・・田村は相当に際どい攻防を仕掛けている。
「PRIDE側」という言葉をそのまま「プロレスファン」に置き換えてもらってもいい。
そして、さきほどの記事には続きが。
┏日本一早い4.23PRIDEミドル級GPプレビュー
・ ただ、仮に出場したとしても桜庭とのドリームマッチを受諾する保障はどこにもない。田村の標的は一昨年のミドル級GPで苦汁を呑まされた吉田に絞られているからだ。
あそこまでのアピールを桜庭から受けてまでも、田村の主張は吉田なのだろうか。これは面白い。ボクとしては、こちら(vs吉田)の方が燃えるけれど、みなさんはいかがでしょう?
いずれにせよ・・・プロレス特有の謎と、田村の頑固なスタンスと、負傷の真偽・・・これらが二重三重に折り重なって、想像力とタブーの境目を思考が行き来する。それほど、田村の動向にはついつい注目してしまうよ。
「タブー」つながりでは、ターザン山本!氏がこんなことを。
┏ゴング ターザン山本 俺の出番だ!!=連載
面白いのはスキャンダルな事件が発生すると、一定期間、それはタブーとして封印される。ところがそのタブーには何故か時効というものがある。『迷宮Xファイル』はいいところに目をつけた。スキャンダルの全貌が白日の下に晒されても、誰も失望したりショックを感じたりしない。そう思う人はプロレス・ファンとしてどうみても単純すぎる。最終的に隠し事はよくない。それだけは言えると思う。だからといって総てをあからさまにする必要はない。問題はその兼ね合いである。
ターザン山本!氏なりのメッセージ・主張がこもっているのだろうけれど、自らの仕事を正当化しているようにも読み取れる。少なくとも現在のプロレス専門誌の中でも勝負するのであれば、次のように書ききってしまうほうに魅力を感じるんだけれど。
┏週プロ BOYS WILL BE BOYS=連載 斎藤文彦
・ “暴露本”のひとつの特徴は、作者がみずからの過去をなんとなく明かしていることで、じっさいにはプロレスというジャンルの本質や根本の部分にはほとんどふれていない。アメリカでは過去100年間、プロレスの“断面”が活字とテレビによって丸裸にされ続けてきた。ひとつだけはっきりしたことは、“暴露”による情報をいくらかき集めてもプロレスについてなにも知ったことにはならないという現実だった。
写真点数多めに追っていた田村の試合レポートと、プロレス専門誌独自ともいえる斎藤文彦氏の主張。今回のプロレス週刊誌MIPはこの合わせ技で、週プロに星をつけることにした。
おめでとうございます!
=通算MIP獲得数 週プロが星10個目の受賞です!=
週刊プロレス >>> ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
週刊ゴング >>> ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
■□選定=T.SAKAi
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