真理さん、クラッシュ引退で疑問
pick up 高山善廣「リングへのあと1歩が難しい・・・」 ┃前田と船木の対談内容[BurningSpiritさん]┃5・4リングス・リトアニアvs小比類巻┃4・30K-1ラスベガス大会、ボンヤスキーも登場┃リングス・オランダ公式HP┃武士道地上波フジ系4/10(日)24:45~26:15┃再放送?HERO'SがTBS系で4/29(金)22:30から
真理mari =質問する人
毎週土曜日は、「プロレスのことがよくわかんない」真理がプロレスをチラ見して感じた疑問をぶつけて、カクトウログの人に答えてもらう・・・
「真理の疑問」の日ですっ。
[写真]都内は今週満開ですが、残念ながら真理の家はちと山の中なので、毎年ずれて遅咲きなんですφ(.. ) やっとあったかくなりましたね~\(^O^)/
(>_<) (>_<) (>_<)
真理(^-^):
SAKAiさんのブログ記事で、先週(4・3横浜文化体育館)行われたガイアジャパンの団体解散試合の様子を拝見しました。リングに投げ込まれた紙テープ、すごかったですね~
(゜_゜)(。_。)
編集部註:
正確には、4・3横浜は解散興行のひとつ前。
▼4・3横浜:GAEA10周年興行
クラッシュファイナル&ライオネス飛鳥引退
▼4・10後楽園:GAEA解散興行
長与千種引退
「クラッシュギャルズ」が解散するその日までカリスマ性を持ち続けていられたっていうのは、どうしてなんだろう??
単純に女性から見ても格好いいからだけじゃないと思うんです…それ以外にもきっと何か引き付ける魅力があったんですよね。
SAKAiさんからガイアジャパンと言えばFUJIiさんの専門分野と伺ってますが、ガイアジャパンという団体の生い立ちも含め、彼女たちのカリスマ性について、ぜひぜひ教えてください!
この団体を見続けてきたFUJIiさんだからこそ、濃ゆ~い、ディープな回答、期待してます(笑)。
お答え:
「女子プロレスとは、クラッシュだった」とは本ブログでのSAKAi氏のお言葉ですが、横浜文化体育館での試合を見終えた瞬間、くやしいけれど同じ感想を持たざるを得なかった。あの空間は、明らかに20年前にタイムスリップしていたというしかない。
結局、10年間で最も集客できたのは、「クラッシュ2000」結成時の有明コロシアム大会(”ギャルズ”ではないだろうと、結成年の”2000”に改名)。ライオネス飛鳥の参戦を機に、GAEAの客層は大きく変わったような気がする。それまでは僕のような「プロレス」ファンと「長与」ファンがいいバランスで集まっていたのが、クラッシュ再結成で「女子プロレス=クラッシュファン」が一気に増えた。
里村明衣子や永島千佳世が、「男子プロレスを長年見続けてきた目の肥えた」ファンにも通用する名勝負を北斗晶やアジャ・コング、豊田真奈美と展開しても、クラッシュ登場で往年のファンが狂喜乱舞する盛り上がりを超えることは、最後までできなかった気がする(せめてもの救いは、クラッシュの試合そのものは男子プロレスと比べても何の遜色もないハイレベルなものだったこと)。こうした現状は、里村や永島はもちろん、当の長与や飛鳥も本意ではなかっただろうね。
真理(-_-メ:
そうですよね。いつまでも自分たちの時代じゃ…。
お答え:
10年前、長与千種率いる「GAEA JAPAN」を立ち上げた時は、新しい時代の到来を予感させた。
僕はね、クラッシュ・ギャルズが新しかったのは、「男子プロレスの技をいち早く取り入れたこと」だったんだと思う。女子レスラーって、オリジナル技に異常にこだわるんだよ。技の名前とかも。
しかし、長与と飛鳥は、長州力のサソリ固めや維新軍(長州&アニマル浜口)のツープラトン攻撃、前田日明のニールキックやレガース着用、といったムーブやファッションを積極的に女子プロレスに導入した。
でもそれは、あくまで「男子プロレスの応用」であり、女の子のファンは拡大できても、男子プロレスしか見ないファンを連れてくることは実はできなかったんだよ(男子プロレス・ファンの引き入れは、アジャ・コングや工藤めぐみ、北斗晶の登場を待たなければならない)。
真理v(^^)v:
女の子ファンというほどじゃなかったのですが、真理が小さい頃にテレビで同じ光景を見てましたよ! ちなみに真理は飛鳥派でした(^^)v
でも長与がダンプ松本にバリカンで坊主にされた時は
『きゃ~っ!やめてぇぇ~』って言ってました(;^_^A
お答え:
「GAEA JAPAN」は、男子プロレス・ファンにも、長与(=女子プロレス)のファンも、「これは新しい!」というものを見せてくれた。それが、新人選手の育成方法と、他団体との関わり方だった。
それまでの女子プロレスは、リング内外の上下関係こそあれ、先輩レスラーが新人選手を全面的にバックアップする、なんていうことはあり得なかった。これは男子においても、だ。しかし、しかし、GAEAは、新人のデビュー戦でいきなりファンの度肝を抜き、その後も新人選手たちの成長ストーリーを団体の柱に据えた興業を行ってきた。
だから、旗揚げから見続けたファンにとっては、それこそ自分の子供の成長を見守るような目で、プロレスを見ることができた。これは男子プロレスではなかなかできないことだと思う。中邑真輔は好きだけど、彼の成長を見守っているわけじゃないからね、彼のファンは。
さらに、GAEAは他団体とも絶妙な距離を置いた。無意味な対抗戦はしない。かといって新人を光らせることのできる他団体のベテラン選手の招聘は積極的に行った(LLPWやFMWのヒール選手やJWPの若手選手など)。また、ジュニア・オ-ルスター戦には積極的に参加し、同世代の選手に対しては、とにかく目立ちまくらせるマッチメークを実現した。そうすることで、「GAEAの新人は凄いらしい」という評判が少しずつ浸透していったんだ。
ケーブルTV・CS放送のGAORAと提携し、定期的に選手の戦いが見れるようにしたのも大きいな。
真理(☆o☆):
なんだか、スゴイですね、GAEAって。
お答え:
まだまだあるぞ。今日は長いぞ、覚悟してね。
GAEAの10年の歴史において、MVPを選ぶとしたら、尾崎魔弓選手を挙げたい。彼女はそれまで所属していたJWPを退団してフリーになって(それが直接の原因かは知らないけれど)までGAEAに全面協力してきた。GAEAの新人、永島と佐藤を引き取ってまでね。
彼女は本当にすばらしい選手だ。長与・飛鳥以降、もっともすばらしい選手は?と聞かれたら、僕は尾崎選手をあげるね。彼女はリングで見せる抜群のセンスはもちろん、育成した若手選手の充実ぶりや、自分との試合がきっかけで亡くなったプラム麻里子選手のお墓を立てるために「OZアカデミー主催興行」という自主興行まで行っていること等、人間としてもスバラシイ。彼女は一貫して絶対的ベビーフェース・長与千種と対極線上に位置するヒールを貫いているけれど、とにかく彼女なしにはGAEAはあり得なかった。それだけに、横浜文体のマッチメークと試合内容には、ちょっと不満だった。終わる団体へのノスタルジーよりも、これから上がる団体へつながるマッチメークを優先した、って事かな。それも尾崎らしい。
そうして大きくなっていたGAEAなんだけれど、ライオネス飛鳥の参戦はやはり団体の方向性を揺るがす大事件だった。飛鳥選手も現役復帰直後は本当に苦労したんだよ。体調の不良もあり、最初は消化不良試合が続いた。しかし、LLPWのイーグル沢井、FMWのシャーク土屋と結成した、「猛毒最恐GUREN隊」(すごい名前だ)で一気にブレイク。そこで培ったヒールとしての実績を引っさげてのGAEAマット登場。ファンは、「最終的な長与との再合体」を確信しながらも、そこに行き着くまでのプロセスを、おおいに楽しんだわけだ。
クラッシュが再結成(正確には、クラッシュ2000を結成)してからは、どうしても話題の中心はクラッシュに持っていかれてしまう。GAEAの生抜き1期生であってもね。
真理(ToT):
10年の歴史を語ると、さすがに長いですね。そろそろまとめてください。
お答え:
長与千種、ライオネス飛鳥が他の女子プロレスラーと何が違うかというと、その絶対的な存在感。もう登場シーンから全く違うからね。それに「プロレス頭」の柔軟さ。あとは背負ってきた歴史の重さ。リビング・レジェンドだよ。彼女たちは最後まで「強いクラッシュ」で歴史を終えたけれど、僕は、最後はその“歴史”を誰かに引き継いで欲しかったんだよなぁ。
僕はずっと、里村・加藤組が、クラッシュの最後の相手になると信じていた。それが、GAEA1期生の「赤」と「青」の宿命だったはずだ。プロレスに、「もし」は禁句だけれど、もしあの時、加藤園子がケガをしなかったら・・・と考えずにはいられない。GAEA、というより加藤園子選手を(実は)追い続けてきた僕にとっては、唯一にして最大の心残りだな。
編集部註:よく知らない方のために・・・
FUJIi氏の仮説は、長与の「赤」、飛鳥の「青」を
それぞれ里村と加藤が継ぐ宿命だったはず。
というもの。
加藤はケガから復帰しないまま、GAEAラスト
興行を迎えます。
強いクラッシュで歴史を閉じてしまった以上、もう彼女達を超えるプロレスラーは出てこないだろう。「女子プロレス」はクラッシュとともに、終わってしまうのかなぁ・・・。
真理(☆o☆):
さすがの”専門分野”解説、ありがとうございました!
クラッシュは偉大ですけど、もっとすごいものをつくろうとした歴史がガイアにはあったんですね・・・っていうか、期待以上にディープな回答ですわぁ。
「真理の疑問」第24回はここまで。
次週土曜に続きます!
★☆ 今週の回答者 O.FUJIi
4・3横浜でライオネス飛鳥、引退。
もうひとりのクラッシュ、長与千種は4・10後楽園で引退。
その前に水着を脱いで背中を披露しています!
↓
広田さくらのコスプレ日記:男の背中(^^;)2
┏カクトウログ関連記事
□ 広田さくらのコスプレ 4・3GAEA観戦翌日報
□ アジャが里村に勝つ 4・3GAEA観戦当日深夜報
□ クラッシュ終止符 4・3GAEA観戦当日深夜報
┏ニュースサイトより
□ デイリー:飛鳥引退…さらばクラッシュ
□ サンスポ:【GAEA】飛鳥引退…クラッシュ封印宣言
↓こっちもぽちっと押したげて ( ^ - ^ ) ♪
[ 人気BLOGランキングはこちら ]
↑真理の日の順位、上がってる?
(-.-)y-゜゜゜ぷはー・・・
花見で酔っ払ってプロレス技かけちゃダメよー
┏解決してきた疑問
□ ムタと武藤┃ハッスル┃ロープに振ったら┃団体乱立┃マイクアピール┃場外戦1┃場外戦2┃タイガーマスク┃月に何試合┃日本での放送はいつから┃反則技とは┃レスラーが格闘技に出ること┃海外で活躍する日本人レスラー┃デスマッチはいつから?┃巴戦とロワイヤルって何?┃連敗中の曙がなぜ?┃アントニオ猪木の肩書きは?┃悪徳レフェリーは今もいる?┃団体内で闘うのはなぜ?┃インリン様っ(  ̄□ ̄;) ┃コスチュームで疑問┃アジアと日本のプロレス┃フリーの選手で疑問
= 事実誤認・誤字指摘メール =
左サイドバーのココログマーク下から直通メール→大変助かります。
カクトウログへの苦情やご希望もお寄せください。
===========================
[カクトウログ■TOPページに戻る▲]