プロレス技はいくつある? 真理の疑問
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真理mari =プロレスについて質問する人
(1日遅れてゴメンナサイ)毎週土曜日は、「プロレスのことがよくわかんない」真理がプロレスをチラ見して感じた疑問をぶつけて、カクトウログの人に答えてもらう・・・「真理の疑問」の日ですっ。
[写真]父親に『何かお酒ちょーだい♪』と言ったらこんな豪華なものをもらっちゃいました! 美味しかったわぁ( ̄~ ̄)ゴクリ
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真理(^-^):
プロレスの試合結果を見ると必ず時間と最後の決め技が出るじゃないですか。 真理は四の字固めとかジャーマン・スープレックスとか、ありきたりのしか知らないんですけど、一体プロレスにはどれだけの技があるんですか?? 相撲みたいに、決められた技が何十通りかあって…って感じなのかな? でも似たような名前でわかりにくい技とかも沢山あるし、どうも猪木さんや馬場さん達が活躍してプロレスが盛んになってきた時にはなかった技も今はあるような気がするんですよ(・・?)
それと、例えばだけど、一番最初にその技を開発した人の名前がそのまま技名になったりとかってあるんですかね??(※サンドウィッチを最初に作ったのがサンドウィッチ伯爵だからパンの名前が命名された…みたいな...??
おこたえ:
真理ちゃん、疑問メールありがとう。「四の字固め」なんだけど、実は「4の字固め」が正しいんだ。相手の足が「4」の字になる技だからね(笑)。
僕がプロレスを見始めた昭和50年前後というのは、確かに今みたいにプロレスの技は多くなかったなぁ。でも、「この選手のこの技が出れば、必ず試合(の勝敗)が決まる」というものを持っていた。力道山の空手チョップや、デストロイヤーの4の字固めがそれだ。レスラーの決め技は、いわばお笑い芸人の「ギャグ」みたいなものだから、絶対に人の技は真似をしなかったんだよ。30年前は、とにかく「一撃必殺の大技をどのタイミングで出すか?」がプロレスの醍醐味であり、おもしろさだった。
相手レスラーはとにかく相手の必殺技を封じ込む。そうすれば、またその裏をかいて、必殺技に持ち込む。たとえば、ルーテーズ(鉄人と呼ばれた、20世紀最大のレスラー)の得意技はバックドロップだ。バックドロップは相手のバックに回って、腰を抱えないと投げる体勢に入れない。だから、対戦相手はどうしてもイヤがるわけだ、バックに回られるのを。しかし、人間の習性として、「痛めつけられると、同じ技で対抗したくなる」というのがある。
ルーテーズは、ヘッドロック(相手の頭蓋骨、というか正確には頬骨を腕でグイグイ締め上げる基本の技)で、えげつない締め方をしてみせる。ルーテーズはシュート(真剣勝負)の達人でもあるから、こういう急所を攻める攻撃は見た目以上に効く。レスラーは、痛くないのに痛くお客さんに見せる技術には長けているが、本当に痛いのにお客さんに伝わらない攻撃を非常に嫌う。そこで、ルーテーズにヘッドロックのお返しをついやってしまうんだ。しかし、それがルーテーズの思うつぼ。ヘッドロックを「かけられている」状態、これはまさしく、自分の必殺技、バックドロップをかける体勢になっているんだ。ちょっと難しい?
真理(x_x):
う~ん、なんとなく。なんだか、お互いの技の探り合いなんですね、プロレスって。
おこたえ:
そうだね、そうした一撃必殺の旧きよき時代のプロレスを壊してしまったのが、ある意味、ドリー・ファンク・ジュニアとアントニオ猪木だ。私の最も好きなレスラーなんだけれど、2人とも。彼らは「技の応酬」にこそ、プロレスの醍醐味がある、とアピールした。猪木は独自の技の開発(実際にはカール・ゴッチの秘技を伝授された)、ドリーは対戦相手の技を盗む、という方法でね。
真理(☆o☆):
意外! 猪木さんは“旧きよき時代”のレスラーじゃないんだ・・・。
おこたえ:
猪木の最初の得意技はコブラツイストだった。これはディック・ハットンという人の決め技だったんだけれど、日本人としては手足が長く、天性の関節の柔らかさをもつ猪木にはうってつけの技で、猪木のイメージにもピッタリだった。しかし、猪木が「東京プロレス」という団体を旗揚げしたときに、イメージチェンジのために「アントニオ・ドライバー(元々はフロント・ネックチャンスリードロップという技)」を開発する。
これは、おそらく「日本で初めて自分の名前を冠した必殺技」だったのではと思う。その後も猪木は“神様”カール・ゴッチ(まあ、プロレス技の達人みたいな人だ)に師事することで、「ジャーマン・スープレックス」「卍固め」といった大技を次々に習得していく。そうすることで、「猪木は、ジャイアント馬場よりも技の数が多い」というイメージを確立していったんだ。
当時(日本プロレス時代)、主流だったタイトル戦の3本勝負を考えた場合、1本目にジャーマンを出しても、「猪木にはまだ3本目のために卍固めを温存している」と思わせるために、「複数の必殺技をもつレスラー」となった猪木は、やはりエライ。
ドリー・ファンク・ジュニアという人は、ルーテーズからはバックドロップを、バディ・オースティンからはパイルドライバーを、猪木からはコブラツイストを、ビル・ロビンソンからはスープレックスを、という風に、対戦した選手の必殺技をどんどん自分の「痛め技」として使っていった、そうして最後は自分の必殺技「スピニング・トー・ホールド」(相手の足首を持ってグルグル回転するうちに足首が極まり、ギブアップするというファンダジー溢れる技)で仕留めるという必勝パターンを持っていた。
たまらないのは相手レスラーだ。ドリーと戦うことで、自分の必殺技が「痛め技」に格下げされてしまうんだから。最も大きな犠牲者は多分、ビル・ロビンソンという選手で、自分の代名詞だった「人間風車=ダブルアームスープレックス」は単なるつなぎ技になってしまったんだよ。
真理(^-^):
そういうとこが、“お笑い芸人のギャグ”と似てるってことですね。自分のギャグが他人のネタ、しかもオチ以前の盛り上げで使われるとイヤですぅ。
おこたえ:
現代のプロレスをみると、レスラーのオリジナル・ホールド全盛の時代だ。ペディグリー、ロック・ボトム、スタナー、シャイニング・ウィザード、アナコンダ・バイス・・・これはハリウッド映画のタイトル?って感じだ。今も昔も「レスラーの数だけ必殺技の数はある」といってもいいかもしれない。
ただし、1レスラーの必殺技は、基本的に「1つ」だ。この慣習を復活させたのがアメリカン・プロレスかもしれない。アメプロのことを悪く言う人もいるけれど、必殺技炸裂までのプロセスや心理戦は、日本の「カウント2の攻防=大技応酬プロレス」とは、また違った楽しみ方がある。また、クリス・ジェリコ(WWE)の「ウォール・オブ・ジェリコ(逆エビ固め)」のように、「痛め技」に成り下がっていた昔の技を、必殺技として復活させる選手もいる。
昔は発明者の名前を冠した技も多くあった(例えば、シュミット式バックブリーカーはハンス・シュミットが元祖)けれど、今はレスラーと団体(スタッフ)が共同でそのレスラーのイメージに合う、必殺技とそのネーミングを生み出している気がするな。いずれにしてもプロレスは、いかに必殺技で相手を仕留めるか、の“プロセス”を見せるスポーツだから、必殺技に対するレスラーのこだわりを見抜いて観戦することが、プロレスを見るコツかもしれないね。
真理(^O^):
なるほどぉ! 「技は無限にある、でも必殺技はレスラーの数しかない」ってことが基本なんですね。なんかしっかり答えが出た。
「真理の疑問」第25回はここまで。
次週土曜に続きます!
★☆ 今週の回答者 O.FUJIi
~そうそう真理ってば、こんどの火曜日、誕生日! 嬉しいやら切ないやら…お祝いメールp(^-^)qは編集部まで。
今回はここまでっ、にしようかなと思ったら、「真理の疑問」のパロディがトラックバックで到着していたようです(^_-)-☆
□ 多重ロマンチック~教子の疑問~
「(・∀・)教子の疑問(・A・)」の日ですって・・・おもしろぉい。でも、初心者向けをめざすなら、もう少しお上品な言葉で回答していただけないかしら(^^ゞ・・・こんなこと言っちゃって、真理だいじょうぶかな? キャー、ゆるしてぇ~
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(-.-)y-゜゜゜ぷはー・・・
花見も終わり・・・GWに向けてがんばろうよ
┏解決してきた疑問
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