高山善廣「バックステップが踏めない・・・」
昨年8・8新日本プロレス「GIクライマックス」公式戦・対佐々木健介の試合後、脳梗塞で倒れた高山善廣(フリー/高山堂)の最新コメントを・・・
* * *
欠場前の最終試合、高山善廣vs佐々木健介。大阪府立体育会館のセミファイナルとして行われ、昨年GIベストマッチと称された。(ちなみに、メインイベントは、中邑真輔vs柴田勝頼・・・こちらも好試合だった)
両者の身体がぶっ壊れるんじゃないかという試合が、本当に欠場につながってしまう。この大阪決戦の激闘をボクは会場観戦したのという経緯もあって・・・高山が誌(紙)面に出ていると、心配になって目がいく。
今週の高山のコメントから。
┏デイリー:高山は8割回復 曙に対戦要求
「体調は8分くらいで停滞している。リングへのあと1歩が難しい。復帰は決まっていない」
┏東京スポーツ2/9発売分
(現在のコンディションは?)
高山「相変わらずだね。まあ普通の生活をする分には、何も問題はないけれど、プロレスとなると話は別。八分くらいまでは順調に回復してきたが、その八部で停滞している感じ。この前も簡単な打撃練習を行ったら、簡単なバックステップが踏めなかった。だからまだリング復帰の時期は決められない」
これまででいちばん“症状”に踏み込んだコメントかもしれない。
東スポでは、あわせて高山が、自身の欠場と天山の脱水症状を例にして、新日本の気配りのズサンさを批判している。高山の場合、倒れる前夜の8・7相模原大会で、真夏にも関わらず冷房なし、窓を閉め切って酸欠状態のリング上での闘いを余儀なくされたことを告白。高山「前夜にすでに壊れていた」。
経費削減で冷房を止めていたのかもしれないとも。GIクライマックスを運営していくために、選手の健康が犠牲になるなんて。どこかが狂っている。特に過酷な連戦となるGIなのだ。両国・大阪府立といったコンディション管理をコントロールできる会場に絞って(大会数も絞って)実施すべきである。
さて、「簡単なバックステップが踏めない」という高山のコメント。デイリーのニュアンスよりも、復帰にはほど遠い印象を感じざるを得ない。トレーニングにトライしているが、身体が思うように動かないジレンマを高山は感じているに違いない。
高山の復帰ロードのこれまでをまとめておく。
▼2004年8・7 新日本プロレス相模原大会
「GIクライマックス」開幕戦。真夏にも関わらず冷房なし、窓閉め切りの酸欠状態の中、中西学と熱戦。かねてからの肉体のダメージに追い打ちがかかる。
▼8・8 新日本プロレス大阪府立体育館大会
「GIクライマックス」開幕戦。2004年MVPの佐々木健介と「GIベストバウト」と称される肉弾戦。「なんだか今日の試合はよかったよ・・・」とコメントを出しつつ、試合後に倒れる。
▼8・9 新日本プロレス神戸大会
欠場。高山善廣vs金本浩二が流れる。緊急入院で「左大脳動脈瘤(りゅう)血栓」(脳血栓)と発表される。
▼10・2
実は深刻な脳梗塞(のうこうそく)だったことを明らかにする。検査により、バーベルトレーニングなどの無酸素運動にゴーサインが出る。
参考:はてなダイアリー - 脳梗塞とは
▼12・11 タッグ王者返上
高山欠場により、鈴木とのタッグで保持していたIWGPタッグは返上へ。大阪府立でIWGPタッグ王座決定戦。中邑真輔&棚橋弘至vs佐々木健介&鈴木みのる(中邑組勝利)。
▼12・13 2004プロレス大賞発表
高山善廣&鈴木みのるが最優秀タッグ賞を受賞。
▼2005年2・10記事
スポーツナビ:高山がメードになった!?
「ウエートから実戦形式のスパーに取り組める段階にまで来た」と明言。復帰時期は未定だが「(上井興行には)リングアナやレフェリーとして協力したい。(ノア)小橋の試合でレフェリーをやりたい」と意欲を示した。
▼3・8 長嶋一茂と会う
=高山善廣オフィシャルサイト・Takayama-Do.com=「T-VOICE」
高山「昨日いつもと違うジムへ行ったら長嶋一茂サンに会った。みんなに聞かれて、ウザッタいかもしれないが、俺の脳梗塞も長嶋監督と同じ場所だったので、他人事と思えず『監督はいかがですか?』と聞いたら 『高山選手コソ大丈夫ですか?』と逆に心配されて『焦らずに頑張って~』と励まされてしまったのであった!?」
▼2・9発売分記事 東京スポーツ
高山「回復八部で停滞している感じ。この前も簡単な打撃練習を行ったら、簡単なバックステップが踏めなかった。だからまだリング復帰の時期は決められない」
プロレス界の苦境に責任感を感じて、踏ん張ってきた高山選手が“犠牲”になって・・・ファンとしてはとてもツライ。そんな中、残酷な現実に屈することなく、常に気丈に振る舞っている高山は本当に立派だと思う。
高山の闘いは欠場中も続いている・・・。
■□T.SAKAi
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┏関連サイト&記事
□ =高山善廣オフィシャルサイト・Takayama-Do.com=
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