「今更言うな」と前田日明に反発、ZERO1-MAXとして…
「意地も誇りもない」4・16リキプロ後楽園ホールに来場した前田日明の言葉。これに真っ向から反発したプロレス団体が・・・
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ゼロワンMAX公式サイトでは、プロレス団体「ZERO1-MAX」の運営母体である「株式会社ファーストオンステージ」の中村祥之代表からのコメントがときどきアップされる。4月20日付けでアップされた内容には、リキプロ関連(特に前田日明が来場した4・16後楽園ホール大会)について触れていた。一部を抜粋。
┏PRO-WRESTLING ZERO1-MAX official site│ZERO1-MAXとして…
・ 今週の週刊誌等でZERO1-MAXとしてRIKIPROから撤退のような報道がありましたが、高岩選手のように選手が希望するのであれば今後もRIKIPRO主催興行に選手を派遣することに問題ありません。石井選手や金村選手・アパッチの選手が必死に生き抜いている姿がそこにある限り今後も最大限協力させていただきます。
・ 大昔プロレスラーだった方の言葉を聞かずに否定はしませんが、生で聞いてみてその方の言われたことが今のプロレス界のすべてではないと私は思っています。プロレス界にとっての「意地と誇り」。現在、現役を去った方々の一部が今のプロレスを否定しますが私個人は「今更言うな」という感じがしております。
・ 16日の大会はメインイベントの選手は選手権にもかかわらず戦いにくかっただろうなと思います。そういったシーンとした環境を作り出すことはイベントとして良いことだとは思いません、(人のふり見てわが振り直せ)イベント会社として良い勉強をさせていただきました。
・ 以前靖国神社で言いましたが、プロレスはプロレスでしか語れない素晴らしさそして感動があります。殺気は必要ですがプロレスにおいてはそれは一部でしかありません。選手・スタッフ全員で今後もプロレスについて勉強していきます。
前田日明にゼロワンMAXが真っ向反発!
そこに「前田日明」という名前こそないが、「大昔プロレスラーだった方の言葉」「意地と誇り」と明確に前田を指し示しながら、「今更言うな」とピシャリ。リキプロとの今後の関係性継続を明言しつつ、前田来場によって生まれた“環境”については苦言といった格好だ。
殺気やカリスマ性を持った前田日明(1・22会見でプロレスプロデュース会社「ビッグマウス」のスーパーバイザーに就任)は、プロレス界復興への起爆剤として期待されている。ビッグマウス主催の“総合格闘技”イベント「HERO’S」への取材申し込みが100社を超えたことなど、うまくいけばブームにつながる動きも前田日明から起ころうとしている(でも“プロレス”イベントの方は難航中だけれど・・・)。
ここに噛み付いたのだから、よほど腹に据えかねるものがあったのだろう。
ボクは4・16リキプロを観戦したけれども、「意地も誇りもない」とは全く思わなかった。興行全体に緊張感があったし、特にスペル・クレイジーやディック東郷の動きには目を見張るものがあった。間違いなく意地と誇りをもって、このスタイルを突き詰めている。前田が取り戻したいプロレスと、あの場にあったプロレス。その間にあるのは価値観の違いであって、どちらかが一方を批判すべきものでもないだろう。
なのに、「ビッグマッチ主体では興行への流れがつくれない」ビッグマウス側と、「自団体および協力レスラーのファンだけでは観客動員に限界がある」リキプロ側が共に“お家の事情”で絡まなければならない。前田日明の価値観のモノサシで図れないものを、強引に乗せたようにしなければいけない。そこが見え隠れする点で、どうも冷ややかにみてしまう自分がいるのだ。
怖いプロレスを標榜する前田は、あのリキプロの場では「意地も誇りもない」といったスタンスで発言するしかなかったように思う。そのギャップを埋めるために、前田日明の周りの登場人物、長州力や上井文彦氏の動きはとても重要になってくる。今回噛み付いたゼロワンMAX中村氏は、新日本プロレス営業マン時代に上井氏の後輩だったという“因縁”もある。
強引なつじつま合わせではなく、本気で抗争しあう何かが生まれる気配はあるが・・・まだ見えてこない。それが実情だと思うが、いかがだろうか。
■□T.SAKAi
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» 【ZERO-ONE MAXとして…】という“福音” [プロレスLOVELOVE愛してる@WebryBlog]
ディファカップ関連でたびたびお世話になっているZERO-ONE MAX公式サイトに【ZERO-ONE MAXとして…】という記事が公表されています。
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