試合別と全体と…5・14新日本プロレス東京ドーム観戦記続編
pick up 5・15ハッスルハウス札幌速報┃5・14東京ドーム決戦[過去最低観客数に草間社長は/猪木「近々発表」/小島聡「天山ありがとう」/高阪剛「最後のは目から星が出た」/大会詳報をスポーツナビから/一夜明け会見]┃暴行受けたAKINOが格闘美に強行出場┃ジェイソンとフレディーが健介を襲撃
会場観戦した新日本プロレス、東京ドーム決戦。ひとつひとつの試合がなかなか奥深い。昨夜記せなかった試合も含めて振り返ります・・・
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▼第5、7、9試合のカクトウログ観戦記はこちらに。
・ 5・14新日本プロレス東京ドームはアマレス軍団決起集会だった(カクトウログ)
・ 5・14新日本プロレスvsビッグマウス開戦・・・選手のコメントは?(カクトウログ)
改めて最初から、5・14新日本プロレス東京ドーム決戦、振り返ります。
↓ドーム外の売店。いつもはもう少し離れた場所で大々的にやってるんですが、今回は縮小。ドームそばでこじんまりとやってました。ちょっとさびしい。
↓ドーム中の様子。ボクは2階特別席から観戦。いつもより大きいビジョンが据えられていて、表情もくっきり。動員苦戦ながらも、こういうのに力を入れたこと、ナイスだと思います!
公式発表は観衆35,000人(満員)。内野席の半分(内野席の外野寄りすべてと本塁側中央3列)を覆っている黒シートは初めて見た。「黒シートで覆っているところ」以外を座席とみなしても満員とは言い難い入り。アリーナ内は8割。1階スタンド(内野席の外野側半分、本塁側中央3列を黒シートで覆っていたとろを除いても)は7割、2階スタンドは6割くらいか。新日本ドーム史上、最低の入りでしょう。
でも、そんなことは想定の範囲内。内容で勝負しなければ!
▼第1試合(30分1本勝負)【4点】
○矢野通&真壁刀義
(5分36秒、ナイトキャップから片エビ固め)
×西村修&吉江豊
矢野にとっては短期間の凱旋帰国試合、新たに身につけてきた技?として滞空時間の長いブレーンバスター(ナイトキャップとの名前らしい)。確かに強くは決まったが、唐突にも見えたフィニッシュに少しばかりのブーイングと「エーッ」という声。ただ、ドームに吉江の巨体とパワー殺法は伝わりやすく、大人気。西村のコブラツイストもわかりやすく、盛り上がる。
スポーツナビのコメントもチェック。成瀬昌由が負傷中につき、真壁は共闘仲間に矢野を担ぎ出し?
真壁「あいつら(棚橋・中邑)の同期で、一番強いヤツ、一番イヤなヤツ(矢野)が帰ってきたという事で、あいつらの出方を見たいね」
矢野「もっと骨のあるヤツを連れて来い。あと玄米(中邑)と女ったらし(棚橋)にも言っとけ。チャラチャラしやがって。仲良しこよしじゃなくて、凌ぎを削りたいんだよ」
▼第2試合(30分1本勝負)【8点】
○鈴木みのる
(4分46秒、ゴッチ式パイルドライバーから体固め)
×アレクサンダー大塚
この日の興行は3時間ちょっとでテンポよく進みました。その理由のひとつが、全試合の選手退場途中でも次の試合(VTRや入場)をスタートさせてしまうこと。この形式は初めてだと思います。そうだ、入場式も休憩もなかった。
久々にアレクを見る(新日参戦は6年ぶり)。テーマ曲は「AOコーナー」。一方の鈴木は「風になれ」。そうか、入場テーマが「唄」対決だったのか(笑)。
UWF系藤原組の流れを組む両者。グラウンドでの回転体の攻防からスタートするが、ロープに押し込んだ鈴木の頭をアレクが“なでる”という場面を境に鈴木の表情が一変。
ビジョンがいつもより大きいだけに、表情で魅せられる鈴木がドームをゆさぶっていく。
鈴木の膝蹴りやサッカーボールキックの連打が激しい。怖くて強い鈴木がドームに炸裂。まさかこんな一方的な試合になるとは思わなかった。
そんな中、アレクもフランケンシュタイナーやジャーマン2発で応戦。そこまで返せた点を褒めてもいいくらいだろう。途中でアレクのロープ振りには抵抗して阻止したが、鈴木がなんとアレクをロープに振る。戻ってきたところを、なんとカニ挟み。倒れこんだアレクに弓矢固めを仕掛ける鈴木。そこからスリーパーへ移行して、最後はゴッチ式パイルドライバーへ。怒涛のスパートで勝利した鈴木は両手をドームに突き立てる。ドームは納得の拍手。
これはいい試合でした。ドームがイッキに締まり、第3試合へ。
▼第3試合(60分1本勝負)【7点】
IWGP ジュニア・タッグ選手権試合
○後藤洋央紀&稔
(14分42秒、前方回転エビで叩き付けエビ固め)
×金本浩二&井上亘
タイトル戦なので煽りVTR入りました。
やられっぷりを見せていた後藤が、最後には大逆転。フィニッシュ技はオリジナル? 目新しく効きそうな技でした。パンフレットに稔が「後藤にベルトをプレゼント」とか書いてましたが、その通りになった。稔と後藤はいいヒールチームになる予感。
▼第4試合(60分1本勝負)【7点】
IWGP ジュニアヘビー級選手権試合
○タイガーマスク
(9分28秒、タイガースープレックスホールド)
×ブラック・タイガー
煽りVTRで初代タイガーマスクの映像がふんだんに。「黄金の虎」VS「暗闇の虎」が連呼されつつ、「ドームに“蔵前”の風が吹き抜ける」と。蔵前には行ったことありませんが、懐かしい気分にさせられて…。
ブラックタイガー、なかなかクセのある試合運び。なかなかいい選手を発掘してきたと思う。最後にブラックがタイガーのマスクを剥がすんですが、セコンドによってタイガーが身につけた代替マスクは黄色と赤のハーフ&ハーフタイプ。そう…初代タイガーマスクと小林邦昭戦で、小林のマスク剥ぎに遭ったタイガーがファンに投げられてかぶったものと同じタイプ。そんなディティールまでの再現劇にボクはひとり興奮。読者の人はわかるかな?
▼第6試合(60分1本勝負)【5点】
○武藤敬司
(11分16秒、ムーンサルトプレスから体固め)
×ロン・ウォーターマン
4の字固めをかけた武藤の表情がビジョンに大写し。カメラ目線だったため、盛り上がる。だけれども、ウォーターマンに反転されて逆に痛がる表情になってドームに笑い。こんなところも武藤流の盛り上げか。
シャイニング・ウィザード3連発でも仕留められない。ウォーターマンがしっかりとはヒザを立てないため、足場が定まらないようだった。武藤はバックブリーカーで相手を寝かせて、トップロープの方へ向かい始める。ドーム騒然、早くも「武藤、ありがとう」の声。そう、ムーンサルトプレス炸裂。ウォーターマンはかなりふがいない感じだったが、武藤は自分だけでドームに登場した存在感をつくった試合。
スポーツナビのコメントもチェック。こちらも武藤ワールド。
武藤「何かしら(新日本からの)お膳立てがあるのかと期待していたんだけど何もなかったし、プロレスをやるにしても難しい状況の中で目一杯はやりました。(今日はある意味サミット的な集まりになると言われていますが?)正直言ってこれからマージャンサミットに行かなきゃいけないんだよね。仕事で。ただ! オレがいた頃の新日本は今日の倍は集客していたよ。そういった意味での寂しさはあるねぇ。それじゃあ、マージャンサミットがあるから(帰ります)。スイマセン!」
▼第8試合(60分1本勝負)【6点】
ダブルメインイベント(1)スーパードリーム・タッグマッチ
○藤波辰爾&三沢光晴
(14分49秒、グラウンドコブラツイストホールド)
×獣神サンダー・ライガー
藤波はずっと全日本プロレスのジャンボ鶴田との対戦をアピールしていた(当時)。まだ団体間の壁が強大にあったため実現に至らなかったが、興行で各団体が切り札をひとつでもつくりたがるようになった現在、藤波と全日本or元全日本勢との交わりは可能になってきた。どうせなら、三沢(元全日本)と対決してほしかったけれど、この日はひとまずのタッグ。
新日本プロレスの元祖ジュニア・藤波と現ジュニア・ライガーが先発。スピーディーなロープワークから、ライガーの突進をジャンプでかわしてアームホイップで投げる。しかも、ドロップキックでたたみかけ。往年のジュニア時代の動きがドームで蘇り大歓声。もうこれだけで、この試合の値打ちあり!
試合の軸は、三沢のエルボーと蝶野のケンカキック。当初「掌底攻撃で三沢を狙う」と言ってたライガーは、ほとんど掌底を出さず。意地になったのか張り手で三沢に向かっていくライガー。逆にエルボー連打で三沢にボコボコにされる。最後は、三沢のトップロープからのボディプレスというサポートを受けて、藤波がコブラツイストから後ろに倒れて固めるフォール技で勝利。
復帰間もない藤波だったが、なかなかの動きを見せていたのが印象的な試合。
スポーツナビのコメントもチェック。蝶野とライガーが「ノアファン」に宣戦布告?
三沢「本当に組んでて安心してできました。今日は対戦相手よりもパートナーに対して緊張してしまって(笑)。パートナーに緊張したのは初めて。(藤波は)憧れの選手でしたから。(今日はノアとのダブルヘッダーという事で会場入りが遅れましたが)いや、正直言うとあせってました(笑)。タイツのまま来て良かったですよ。着替えていたら間に合わなかったかも」
ライガー「いつもなら日テレのアナウンサーの首根っこを捕まえているところだけれど、今日はそういう気にはなれない。ただノアファンにはアレルギーがあるね」
蝶野「オレもノアファンにはNOだね」
* * *
全体の感想を。
橋本真也が登場しなかったこともあったのか、ノアや全日本とのプロレス交流(サミット)という動きはなかった。逆に「ないだろう」と思っていたビッグマウスとの抗争が開戦。これは、サプライズ。ノアや全日本とはビジネス的なドライな関係になってしまった感が残ってしまった(藤波と三沢を除く)。
新日本が自らの“闘い”を取り戻すのにビッグマウスを選択した、としたら面白い。
ただ、今のところアマレス軍団の一部しか呼応してない。おそらく蝶野らはノア勢・全日本勢との交わりを重視するだろうから、混沌としている。
そんなザワザワした中にもかかわらず好試合が多く、テンポもよかった。近年では珍しく“疲れない”ドーム大会だった。選手は持ち味を出せた大会といってよいだろう。ボクがこんなことを言うのはおこがましいですが、合格点をつけます。
さびしいのは、市場の論理といえばそれまでだけれど、テンコジストーリーが何の余韻もアピールもなく終息してしまったこと。ボクはテンコジのスタイル自体はそんなに好きじゃない。でも、元・新日本のベストタッグチーム(IWGPタッグ防衛記録樹立)が別々の団体に別れていった。新日本プロレスに残った天山と全日本プロレスに移籍した小島。お互いに「IWGPを獲れよ」「お前こそ三冠を獲れよ」と言い合った。時がたち、お互いがベルトを保持して2月に激突。そんな物語も、ドームでは煽りVTRの中にしか存在しなかった。勝った天山に背を向けて引き上げた小島。小島を追うことなく、リング上から藤田を指差した天山。
そうしなければいけないのかもしれない。仕事としては。だけれども、ちょっとさびしくないか。
昨年12月の大阪で30分時間切れ、2月の史上初IWGP・三冠ダブルタイトル戦で59分45秒小島勝利、今回のIWGPで天山リベンジ。ボクは縁があって3試合とも生観戦したけれど、わからない…いったいこの3試合はなんだったんだろう?
▼第9試合(60分1本勝負)【7点】
ダブルメインイベント(2)IWGP ヘビー級選手権試合
○天山広吉(19分34秒、TTDから片エビ固め)小島聡×
■□T.SAKAi
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┏試合結果
□ 新日本プロレス「NEXESS」 大会詳細トピックス(スポーツナビ)
□ 5・14試合結果(新日本プロレス公式ホームページ)
□ 5・14試合結果(スポーツナビ)
┏小島選手自身も書き込みを!
□ コジログ 小島聡BLOG「半年間の思い」
首の周りの筋肉が硬直して、ムチウチ状態です。凄まじい必殺技に破れました。初めてのドームのメイン。セミの三沢さんや蝶野さん絡みのタッグマッチ、その時に【この後じゃやりずらい・・・セミの方がよかった】という弱い心が顔を出してしまっていました。自分がメインを張った大会だから、いろんな意味で責任を感じています。今の気持ちは天山に対して言った『ありがとう』という言葉だけです。
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公式はココ 知人はココ 私のボンヤリ感想は以下 ==== ■ 第1試合(30分1本勝負) ■ ○矢野 通 真壁刀義 ナイトキャップから片エビ固め 西村 修× 吉江 豊 5分36秒 メインスクリーンがいわゆる「横長」なので、吉江の体もすっごく大きく見えました。今回の試合組み的に「第一試合」になってしまいましたが、カードとしてはおもしろいものだったはずなのですが、なんか「今後の時間配分」があったからなのでしょうか? 吉江もたいした仕事をせずに、あっさり西村が負けてしまいまし... [続きを読む]
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