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2005.05.15

5・14新日本プロレス東京ドームはアマレス軍団決起集会だった

050514domesoto観てきました、新日本プロレス東京ドーム大会。何が起きたのかを記していきます・・・

                * * *

 各試合には10点満点での採点も付けてみた。

▼第5試合(60分1本勝負)【9点】
○永田裕志(8分35秒、バックドロップホールド)高阪剛×

 このドームでの一番の“事件”は、新日本プロレスとビッグマウスが開戦したこと。高阪の入場時に1塁側から登場したのが、柴田勝頼、村上和成、上井文彦氏のビッグマウス勢。ボスである前田日明が出るまでもない、まずは柴田と村上が先発部隊といった格好か。だけれども、新日本を飛び出さざるを得なかった柴田の理由の一つは「新日本側に他団体参戦が認められなかった」こと。ある意味、あっさりと来場が許された点には意表を突かれた。

 そのまま柴田らはリングサイドの椅子に腰をかけて、試合を見守る。

 高所恐怖症を“克服”した永田がトップロープからの攻撃を仕掛けようとするも、高阪は離れて拒否。二度ほど張り手合戦もあり、主戦場である総合格闘技からプロレスに足を踏み入れた、そんな高阪の試合だった。それをアピールする意味合いか、途中で付けていたグローブを取って投げるという行動も。

 一方で、高阪と永田のグラウンド技での攻防にはリングスチック、UWFチックな“回転体”も。「なかなかやるじゃないか」ということか、高阪・永田とも相手に向かってニヤリという場面が。

 高度な技の応酬だった。永田のスタンディングの腕折りを投げ技で高阪が返す。器用な複合技を永田に仕掛ける高阪(前田から伝授されたとされる地獄絞めか)。一方の永田は、高阪のフロントネックロックを器用にエクスプロイダーで返す。最後は変形のバックドロップホールドで永田勝利。

 さらに、永田は試合後に、リングサイドにいた元リングス・山本憲尚(宜久)を挑発。
永田「テメエの意志か、誰かの差し金か?」
山本「ごちゃごちゃ言ってないで、やるのか? オマエ、ミルコに1分、ヒョードルに1分、たった2分じゃないか」。

 柴田らは相手にしてもらえず、あっさり引き揚げていた。そう考えると、上井氏直轄の柴田・村上を永田は相手にせず、前田直轄の山本に喧嘩を売ったということか。元・新日の後輩である柴田は相手にしなかったということでもある。

 前田は「総合の舞台で高阪に勝ったら認める」などと言っていた。だけれども、高阪をうまくプロレスの世界に引き寄せて、かつ高阪の力を引き出した上での勝利。これは、ビッグマウスとの舌戦で圧倒的に優位に立ったと言ってよい。

 永田と高阪。この2人は違う技術体系を持っているし、相手の技を引き出すこともできる。技の競い合いも緊張感もあった試合に、上手氏は「この試合こそビッグマウスにほしい」なんて思ったんじゃないだろうか。新日本が「ビッグマウスのプロレス興行なんてつくる必要がないんだよ」くらいのものを見せ続ければ、ビッグマウスは危うくなる。これは面白いことになってきた。

▼第7試合(60分1本勝負)【6点】
IWGP タッグ選手権試合
○中邑真輔&棚橋弘至
(17分59秒、逆十字固め)
×ケンドー・カシン&中西学

 山本小鉄を先頭に、カシン、中西と続くグレイシートレイン式に連なって入場。中邑はカシン相手に得意のグラウンドでのムーブを披露する。ただ、どうしても目が行ってしまうのは、カシンと中西による“奇行”。わざとらしい同士討ちをしたかと思えば、2人がかりでトップロープ利用の反則アトミックドロップを中邑・棚橋2人ともに仕掛ける。かと思えば、中西による飛びつき腕十字とカシンによるアルゼンチンバックブリーカー。2人そろっての野人ダンス式足踏みも決めたりしていた。

 試合は中邑&棚橋が勝ったが、「仲間割れ気配」と「意外な合体攻撃」を行ったりきたりでゆさぶり続けた挑戦者チーム。緊張感のある試合にはならなかったが、観客の目線を自チームに釘付けにしたカシン&中西。でも、カシンは「あいつらがベルトを持っている理由がわからない」と発言していたから、その言葉にそって実力差を見せつけるというほどの闘志や図式は見えなかった。

▼第9試合(60分1本勝負)【7点】
ダブルメインイベント(2)IWGP ヘビー級選手権試合
○天山広吉(19分34秒、TTDから片エビ固め)小島聡×

 リングサイドで観戦していた藤田和之が試合後にリングに上がる。
 藤田「チンタラやりやがって。テメエらの闘いは魂が抜けている。どこが闘魂だ?」

 藤田というと、昨年10・9に健介戦で開始早々に謎のフォール負けを喫し、プロレス界からはある意味“追放”状態にある。本来ならば、この藤田にブーイングが飛ぶはずだ。

 なのに、けっして小さくない歓声が藤田に対して起こる。

 けっして少なくない観客が、この日の天山の試合に納得してなかったのだ。前回60分フルタイム寸前の消耗試合をやったことから、今回が物足りなく感じたのだろう。フィニッシュも唐突だった。ただ、唐突であっても「マットに突き刺さるドリルアホール式TTD」は強烈だった。なんて言うんだろう、三沢光晴のエメラルド・フロウジョンを最初に観たくらいのインパクト。

 これをお互いの技を出し切った後に出したのであれば、観客にも不満が残らなかったのかもしれない。しかし、唐突に決まってしまうのは新日本プロレスらしいフィニッシュでもある。ボクにとっては説得力抜群だったのだけど。

 ボクシング特訓を生かしたボディブローとフィニッシュ技には、天山の“背水の陣”ぶりを痛々しいくらいに感じた。魂が抜けているわけではないが、“物足りなかった”ことで藤田への歓声が起きてしまった。まばらな観客席には「天山よ、勝ってくれ」というムードが強くはなかったのだ。

 試合後に、藤田に殴られる天山。あっさり引き揚げていく小島。彼らにとって夢であった「三銃士同士のIWGP戦でドームメイン」は、残念ながらドラマにはならなかった。お互いのフェイント技まで先読みしていく“お互いを知りすぎた”攻防は、内向的過ぎるようにも写った。

 5・14ドーム決戦・・・まずは、3試合を取り上げたが、これらはアマレス4銃士(永田、中西、カシン、藤田)が絡んだ試合。通しで見ていると、IWGP戦線においても、vsビッグマウスにおいてもアマレス軍団が“決起”したと感じた興行だった。

 「ビッグマウス? 天山? 中邑&棚橋? そうじゃないんだよ、プロレスは。オレたちを見てみろ」
 それくらいの何かを見せ始めたような気もしたのである。

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■ 5月14日 東京ドーム 『新日本プロレス NEXESS』永田裕志(8分35秒・バックドロップホールド)高阪剛まあ記録なんてどーでもいいんだけど(笑)、なんか終わった後に山本が「ミルコやヒョードルに1分で負けたくせに〜」とか永田に吼えたりして多少揉めはしたものの、やっぱりつつがなく終... [続きを読む]

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