秘蔵映像「前田日明が格闘王になった日」前田日明vsドン・ナカヤ・ニールセン
前田日明と永田裕志の舌戦でも話題になった、前田日明vsドン・ナカヤ・ニールセン(1986年)。新雑誌「KAKUTOUGI GRAPHIC UPPER」に付いたDVDの中に・・・
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新雑誌「KAKUTOUGI GRAPHIC UPPER」第1号(白夜ムック=880円)がコンビニなどで発売中。編集長の舟木昭太郎氏は、「週刊ゴング」「ゴング格闘技」「ワールドボクシング」の三誌を創刊した方である。
↓舟木編集長のBLOGから。
・ 「UPPER」カウントダウン!いよいよ27日発売デス | 舟木昭太郎の日々つれづれ
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更にDVDの「前田日明が格闘王になった日」の秘蔵映像、ノゲイラ×ハン、ヒョードル×アローナ等を何度も何度も見ては、それこそ、これなら読者の方にも胸を張ってリリースできるぞ、と己にいい聞かせたものです。正直いって、DVDは自信作であり、まさに空前絶後の傑作です。
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「前田日明が格闘王になった日」の秘蔵映像?
格闘王になった日と言えば、1986年10月9日新日本プロレス両国国技館大会での前田日明vsドン・ナカヤ・ニールセンに他ならない。当時はテレビ朝日の『ワールドプロレスリング』で放映された。あの試合に秘蔵映像とは、どういうことなんだろう。
さっそくこのDVDを観てみる。
[特別付録DVD]
前田が格闘王になった日
ヒョードル×アローナ
ノゲイラ×ハン
バックミュージックに乗って、前田日明、エメリヤーエンコ・ヒョードル、アントニオ・ホドリコ・ノゲイラの3人の写真が前振りとして登場する。そして、画面は切り替わり・・・。
前田が格闘王になった日
~初の異種格闘技戦 死闘の全て~
<映像提供/前田日明>
タイトル画面の音声には、両国国技館に充満する前田コール。やがてタイトルがフェードアウトしながら、会場映像へと切り替わっていく。いきなり目に入ったのは、ロープをまたいでリングを出ようとしているカール・ゴッチ。
<映像提供/前田日明>とされた映像は2階席から8ミリビデオによって撮影されたものだ。画像の乱れは少しはあるが、なかなかキレイ。固定ではなく、選手の動きに合わせて左右に動きながら、そこそこの大きさで撮影されている。ファンによる隠し撮り映像が前田日明本人に渡って、今回秘蔵映像として公開されたということだろうか。
秘蔵映像とは、テレビ局映像ではない、観客席から撮影されたものだった。これがノーカットで流れていく。
当然、実況はなし。しかし、ラウンドの切り替わりや、節目節目でスーパー(文字説明)が入るという編集がなされてはいる。適度なナビゲートをもらいながらも、両国国技館2階席に座っている感触で楽しめる。これは、価値あり! 両国国技館“2階派”のボクにとってはなおさらだ。
「あっ」と思わず声を出してしまったシーン。前田に向かって蹴りを放ったニールセンが、バランスを崩し尻餅をつく。その機会を逃すまいと、前田が蹴りを放つ。危険と判断したのか、ルール上の制約なのか、止めに行く山本小鉄レフェリー。制止は間に合わず、ニールセンのボディに入っていく前田の蹴り。うずくまるニールセン。
この闘いは“総合格闘技”ではなく、プロレスの範疇で行われたものだと永田裕志は指摘している。されども、前田の危険な攻撃によってニールセンの闘志に火がついたんじゃないかと思えるシーンが随所に。さらに、前田のグラウンド攻撃から何度も何度ももがいて、格闘家らしからぬ逃げるようなロープブレイクを見せ続けるニールセン。ここには、間違いなく本気が充満しているとしか言いようがない。
途中で、セコンドについた高田信彦(現・延彦)が上半身裸で画面にあらわれることも、興奮、非常ぶりを感じさせる。また、前田本人はこの試合を1R途中から“無意識”で闘っていた(ニールセンの打撃で記憶が飛ぶ)。
技術的な甘さはあるんだろうが、緊張感とリアリティは「前田日明が格闘王になった日」という看板に偽りなし。この続きは、ぜひ同DVDにて観てほしい。
続いて収録されている
エメリヤーエンコ・ヒョードルvsヒカルド・アローナ
(2000年12月22日大阪府立体育会館)、
ヴォルク・ハンvsアントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ
(2001年2月24日両国国技館)
は、リングスのDVDを発売しているクエストが提供している模様(ヒョードル戦は実況なし、ハン戦は実況あり)。
また、
前田日明特別講演会(2005年4月2日)、パーティ&プライベート映像
は、編集長である舟木昭太郎氏撮影・所有のもののようだ。
舟木氏のコネクションによって奇跡的に誕生したDVD。興味のある方は、ぜひチェックを!
それにしても、1・22前田日明現場復帰以降。今回のような雑誌系にしろムック系にしろ、巻頭や表紙に前田日明を登場させることが本当に多くなっている。そうくるとボクも思わず手にとってしまうが、売上への影響が大きいんだろう。「UPPER」表紙には「前田日明は格闘技界の救世主(メシア)である」とあるが、格闘技系出版にとっても救世主となっているようだ。
[おまけ]
↓前田日明vsドン・ナカヤ・ニールセンのテレビ朝日映像について柴田勝頼が語った様子はこちら
・ 柴田勝頼と前田日明の関係(カクトウログ)
■□T.SAKAi
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