U.W.F.前田日明テーマ曲 キャプチュード(キャメル)
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引っ越ししたばかり、荷物を整理。なんと、「U.W.F.前田日明テーマ曲 キャプチュード」のアナログ・レコードが出て来た。レコード・プレーヤーがないので再生はできないが・・・
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↓前代未聞のプロレス技ジャケット。技をかけられているのは藤波辰巳(現・辰爾)
アントニオ猪木の「炎のファイター」ほど押しまくるわけではなく、藤波辰爾の「ドラゴン・スープレックス」ほど軽快すぎもしない。その“新鮮さ”を、前田日明への“新格闘プロレス”と重ね合わせていた。前田日明の「キャプチュード」という曲が耳に慣れ始めたころのこと。
「キャプチュード」と言えば、前田のテーマ曲であり、得意技でもある。発見したレコードの説明(第一次UWFから新日本プロレスへと“Uターン”後の前田本人による)には次のようにあった。
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首と足をホールドして投げる俺の自慢のオリジナル・スープレックス。これまでアキラ・スペシャルという名称で呼ばれてきたけど、最近はフィニッシュホールドとして使用することも多いので、ひとつそれらしい名前をつけようということになった。俺自身があれこれ名前を考えていたとき、ふと自分の入場テーマ曲のタイトルが目に止まった。曲はキャメルの「キャプチュード」。何気なく意味を調べると、なんとこれが<つかまえる・捕獲する>という意味の言葉だった。しかも<勝つ>というニュアンスまで含んでいるという・・・
前田日明
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運命的にテーマ曲のタイトルと得意技が結びついたようだ。“技”としての「キャプチュード」誕生の背景については、前田日明著『パワー・オブ・ドリーム』(角川書店)に次のようにある。第一次UWFに在籍していたときのこと。
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(昭和61年2月28日)山崎(=山崎一夫)は得意のスピーディーなキックで攻め込んできたが、オレはうまく左のハイキックを右腕ですくい取ることに成功した。そこからどう攻めるか一瞬戸惑ったが、咄嗟に左手で山崎の右腕を抱えこんで、そのままブリッジで後方に叩きつけた。意識せずに出した技だが、山崎のダメージを見て、これはいけると思った。キック合戦が多くなるUWFでは、蹴り足を取って仕掛けるこの技は、かなり有効になるはずだ。
練習をつむうちに、右腕を抱えこむより、首をホールドした方がワンテンポ速く投げられることに気づいた。それ以来、オレはこの技を十八番として多用するようになった。
現在(=第二次UWF設立後)、オレの代名詞にもなっている技、キャプチュードはこうして生まれた。
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格闘技路線プロレスが始まった当初は有効だったこの技も、第二次UWFがリングスへと進化していくことによって、残念ながら実戦では見る機会がなくなっていった。コアな前田ファンは、そんなところからも“前田日明の理想像への進化”を見い出していたかもしれない。
そして、視線をアナログ・レコードの方に戻す。誰によって書かれているかはわからないけれども、前田本人以外の解説がしっかりとしたスペースを割かれて展開されていて・・・。
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ヒーローになれる男がいるとしたら、今のプロレス界ではこの男しか見当たらないのだ。まだ27歳。「あいつは自分に厳しいくせして、他人にやさし過ぎるんだよ。自分が先走って何かをやってしまうと自分の周りの皆んなに迷惑をかけてしまうと思っているんだ」と前田を知る人が言った。しかし、自分に甘いヒーローなんて見たことない。大人とした風格を持った男。今はそういう風にしか目に映ってないけど“侠気の暴力”が、この男の中に潜んでいることぐらいは皆、知っているはずだ。
この男がヒーローになる時。それは巨大権力と闘う時になるのだが、歴史がまだそれを望んでいない。ただ、権力の暴力に暴力で立ち向かえる男は前田しかいない。その意味で、前田はすでにヒーローなのかもしれない。
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引退後の前田が「HERO’S」というイベントに関わるようになったことに、もしかしたらこのライターは時を超えてビックリしているかもしれない。ヒーローへの変身を“予感”された前田は、はたしてヒーローになったのか。
マット界において「権力」とはなんだろう。ボクらはアントニオ猪木によって、「敵は世間だ」と教えられた。プロレスをインチキ呼ばわりする社会との闘い。一連の猪木の異種格闘技戦は、そこに出発する。
対世間で、プロレス内に格闘技を持ち込んだ「元祖・格闘王」アントニオ猪木。
対世間で、プロレスから格闘技への進化・橋渡しをした「新格闘王」前田日明。(※1)
世間を“スポンサー”として取り込んで、格闘技の圧倒的現実を突きつけた高田延彦。
どの生き方に魅力を感じるかは、ファンそれぞれが決めること。だけれども、いまプロデューサー的存在として最も追い風にある前田は、かつてヒーローだった勢いをまざまざと見せつけている。「ヒーロー」という言葉を使うとムズムズするけれど、マット界でいちばん「ヒーロー」という言葉が似合っていたと思えるから、ボクは追いかけ続けているんだと思う。
そんな前田の入場テーマ曲「キャプチュード」。いいテーマ曲の条件の一つに、その選手のコールをしやすい、というのがある。その点、この曲がかかると自然とマエダコールをしたくなる。
・ カクトウログ:キャプチュードはウチに! WRESTLE-1が要望
(入場式もリングスのテーマだったが)前田「いろいろ考えていただいたんですけど、前田がやるんで、それが一番いいんじゃないかと。それで、ビッグマウスの方が『キャプチュードは絶対ウチ(WRESTLE-1)にくれ』ということだったんで(笑)」
次に前田と試合会場で会うとき、「キャプチュード」はかかっているだろうか。
(※1)
この点について、新生UWFではできなかった形式を「いまのPRIDEとかみたいな形は、その時点では無理だった」と前田は言っている。(『週刊プロレス』No.1256=5/4号)
[追記]
・ CDアルバム『UWF LEGEND』 ← こちらの『キャプチュード』はカバー
・ CDアルバム『ヌード』(キャメル) ←こちらの『11.保護』が実は『キャプチュード』原曲
■□T.SAKAi
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