前田日明、プロレスの可能性の限界に挑戦へ
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「大波紋発言」との見出しながらも、「何を言ってるんだ?」とファンの突っ込まれかねない言葉の数々。煽り続けたその先の答えは、はたして前田日明の眼に見えているのだろうか・・・
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2005年に突入して間もない1・22会見(ビッグマウス・スーパーバイザー就任)でプロレスに噛み付いた前田日明。厳しい言葉も、プロレス改革への前振りなんだろうという期待があるうちはいい。だけれども、あれからちょうど5か月。ビッグマウスはプロレス興行旗揚げ戦にさえ至っていない。
6・21発売分『東京スポーツ』紙一面は、前田日明インタビュー。発言をピックアップ。
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・ (5・14新日本プロレス東京ドーム大会で山本宜久に来場オファーが来て、永田裕志と乱闘)その後、(新日本から)音さたないが
前田「怖いんだろう。やりたいんなら、いつでもやらせてやる。総合のルールでならね。だってプロレスのルールじゃ永田が死んじゃうよ。5カウントは反則OKなんだからね。そのときは俺がいろいろな技を教える」
・ 6・5リキプロを観戦したが
前田「村上のコンディション不足が目立ったな。長州さんと藤原さんのベテラン2人はそれぞれの仕事をしたけど、エンセンはプロレスのキャリアは浅いし、村上が踏ん張らなきゃいけないところだった」
・ 2人(柴田勝頼、村上和成)には直接指導していく?
前田「もうやっているけど、柴田はゲロ吐くし、村上もついてこられない。ゲロを1000回吐いたら強くなるだろう。
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ゲロを吐くほどの特訓の写真・記事はこちら。
・ 6月9日<練習も壮絶なのでした>(∇プロレス我が命)
・ 前田日明が直接指導! 柴田勝頼、村上和成、山本宜久に
(カクトウログ)
ここまでの前田の発言は、まぁ“想定内”と言ったところか。相対的なニュアンスはあるが、長州と藤原の闘いぶりは認めているような口ぶりだ。だけれども、東スポに「プロレス界へのかかわりは積極的とは思えないが」と突っ込まれて、前田の発言レベルが一変していく。再び、前田インタビューに戻り・・・。
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・ プロレス界へのかかわりは、格闘界との交流と比べるとあまり積極的とは思えないが
前田「年明けにはとんでもないことをするつもりだが、その準備期間。俺が現役のころから『このままじゃプロレスはダメになる』と思っていたが、やっと尻に火がついているのに気づいて、それでも何をやっているのかわからない。ボディービルをやっている大きな人間が、飛んだり跳ねたり。そんなものは俺がやろうとしているものには、間違いなく出てこない。プロレスの可能性の限界に挑戦する」
・ リアルプロレスラーと呼べる選手は、現時点で何人?
前田「20~30人。世界中をひっくるめてだけど、日本にはいない。ベテランは別として。村上、柴田でも『このレベルか』と思っている。ハッキリ言えば、新日本にいる頃の俺でも、今の俺から見れば選に漏れるかもな」
・ W-1旗揚げは先送りされている
前田「俺がやるのはW-1とは違うもの。W-1は『既存のプロレスの中で最高のもの』というコンセプトだが、俺がやるのはそれを超えた究極のものだ。プロレスの限界点をファンに示したい。大騒ぎさせてみせる。『いつもビッグバンの中心にいますね』とか言われるが、それは違う。俺がビッグバンなんだ」
・ 準備は進んでいるようだ
前田「俺が動き出したら、世界中からメールやら選手のDVDやらが届いてくる。ボブ・サップ以上の怪物にもブチ当たるよ。すでに年明けに向けて、何人かトレーニングに入っている」
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この発言には、東スポ用コメントということなんだろうか、永田がさっそく6・22発売分東スポで反論。
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リアルプロレスラーって言葉の定義は何なんだ。該当する選手を本当に20~30人キチンと挙げてほしい。強い選手をリアルなプロレスラーって言うなら、このGI(新日本のGIクライマックス)こそがリアルプロレスラー決定戦。開幕戦から観に来てほしいね。
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自らの闘いに胸を張る永田らしい発言だ。こういう発言もしっかりしつつ、新日本のリングではチームジャパンとして話題を提供し続けている。ケンドー・カシンもかなりアイディアを出している(阿南大会終了後、ファンと一緒に走った30分ランニング。後楽園ホールでマシンのマスクをチームみんなでかぶるなど)そうです。
・・・とにかく永田は最近かなり働いていますね!
GIにはジョシュ・バーネットが出る。新日本プロレスに参加しながらも、ジョシュのこの発言は有名。
・ 「UWFは死なない!」
金ちゃんのドンとやってみようGT:ジョシュ・バーネット
ジョシュが勝手に前田がかつて旗揚げした「UWF」を背負ってGIを闘う・・・前田がセコンドっていうのはないか(笑)。ジョシュのキャラを生かす方法もボクは気になります・・・。
8・4両国国技館旗揚げが噂されている「WRESTLE-1」は、どうも前田プロデュースではないニュアンスである。年明けに前田プロデュースのプロレスが旗揚げ。ここには「新日本にいる頃の俺でも、今の俺から見れば選に漏れるかも」と前田が言うレベルの選手たちが上がるという。そんなことが可能なのか、興行として成り立つのか、まったくわからない。
どこまでも雄弁な前田は、各格闘技・プロレス系メディアから引っ張りだこ。『マット界スキャンダル 機密文書』(白夜書房/アッパー編集)でも、前田がプロレスラー時代を振り返る「知られざる『リアルファイト』を語る」という巻頭インタビュー記事があった。アントニオ猪木との初スパーリングのこともあったが、かつて前田著書『パワー・オブ・ドリーム』では“眼を突いてひるんだ猪木に急所蹴りを極めようとしたら、逆に腕を極められた”とえがかれていたシーン。今回(機密文書)は“猪木がウッとなった瞬間にまわりから5、6人選手が出てきてボコボコにされた”とある。
『パワー~』では、前田のトンパチぶりと猪木の強さの両方を引き出したライター(?)のうまさを感じたが、やっぱり今回の書き方の方が現実だったのでは。みなさんは、どう思いますか(笑)。
現役時代のみならず、引退後も自らの幻想をメディアを使って拡大再生産し続ける前田。武藤敬司が「紙面で成り上がった人」なんて前田を表現もしたが、本当に活字プロレスの申し子である。それだけ言葉の“行間”を想像させるものが前田にはあるということ(不器用さも含めて)。
大きな団体がドーム興行で選手を貸し出しあうとか、お決まりのような試合後乱入でマイクアピール・・・。そういうプロレス界にあって、まったく進展は見せないんだけれども誰とも仲よくしようとしない前田はやっぱり新鮮ではある。
前田が示唆した年明け発進はあまりに先だが、そのときファンの期待を引っ張っただけのものを見せられるんだろうか。まぁ、ボクなんかは何度かダマされても前田についていく覚悟ですが、プロレス復興まで持ち込めるかどうかは別にして、まずは格闘技市場で生き残ってはほしいですし。
そんな心配性なファンのために、東スポインタビューを前田はこんな言葉で締めている。
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ファンには「心配しないで見とってください」と言いたいね。
「俺が動いたんだから」と。
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プロレスに厳しい言葉を吐き続ける中に、ときおり冷静なフレーズを織り交ぜてもいる前田。自らを追い込み、ファンからも追い込まれていく。「プロレスの限界に挑戦」という言葉は、前田自身の限界への挑戦であるようにも思う。
■□T.SAKAi
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