UWFを背負って田村潔司、出陣!
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6・26PRIDEさいたまスーパーアリーナ。追加カード発表記者会見に髭をたくわえた田村潔司が登場。ワンマッチ「田村潔司vs滝本誠」について“UWFで勝負”とコメントした・・・
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田村は柔道とプロレスの対抗戦をぶち上げた(PRIDE公式)
アトランタオリンピック柔道金メダリスト・滝本誠との対戦を田村潔司が受諾。2月のPRIDE出場時に拳を骨折した田村が万全とは言えないコンディションで受けた理由とは・・・。
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――拳の状態はどんな感じでしょう?
「今はまだ多少、骨に隙間があって…グーパーと握れたり、多少ウェイトトレーニングが出来るぐらいのリハビリ中。ウェイトはやり始めたばかりなので、体調を整えたいですね。パンチは衝撃を与えるとまた折れてしまう可能性があるので、まだやってません」
――トレーニング状況は抑え気味という事ですか?
「まだ抑え気味ですね。衝撃を与えると折れてしまうかもしれないので…。まあ、何とか調整して。使うのは右手だけじゃなく、左手、両足もありますから」
――そういう状態なのに、試合を受けたのはなぜなんですか?
「うーん……理由ですか。あの、主催者の考えとか全体的な流れもあると思うんですけど、主催者に強いオファーをもらって決断した感じですね」
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記事を見ている限り、田村潔司は“負けてもしょうがない理由”を振りまいているようにも思える。計算なのか、正直なだけか。しかし、負傷によって、PRIDEでつくっていきたかった田村ストーリーはいちど崩れたんだろう。田村自身にとっても、主催者DSEにとっても。
ミドル級グランプリに出場できなかった田村。4・23大阪ドームPRIDEグランプリ1回戦としてのビッグマッチは、田村の負傷で流れた。田村としては、グランプリを勝ち抜くことで表舞台に立っていくストーリーを描いていたはずだ。
そこから違うストーリーを組むことは、とてもストレスを伴うことだ。トーナメント肯定は、ワンマッチの否定。でも、違う次元のストーリーが田村の心に芽生えたんじゃないかと思ったりする。
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「観る側も柔道VSプロレスという気持ちだと思うが、僕らもそういう気持ちで臨んで行きたいと思います」
「よく周りの人に柔道や、道衣を着た人と練習した方がいいと言われましたが、僕の気持ちでは柔道をやってしまうと試合が柔道になってしまう。僕はあくまでもUWFという、キック・スープレックス・サブミッションで勝負。プロフェッショナル・レスリングで育ってきたので、対策は頭にないです」
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ここにはプロレス界に・・・少なくともプロレスファンの中に脈々と受け継がれる「異種格闘技戦」という概念と、「イデオロギー闘争」という視点がはっきりとあった。
記者会見ではっきりと「UWF」という言葉を、「キック・スープレックス・サブミッション」というオプション付きで口にした田村。こんなベタなセリフをPRIDEの会見で吐けるだけのキャラクターであることが田村の価値だろう。
「異種格闘技戦」という概念も、「イデオロギー闘争」という視点も、仕掛ける相手は柔道家となる。2年前のPRIDEミドル級グランプリ、柔道家・吉田秀彦に敗れ去った田村。
・ 窮屈な生き方、ここに極まれり!030810田村潔司VS吉田秀彦(カクトウログ)
あのとき、試合前VTRのスーパーに踊った言葉。
「先鋭格闘技集団UWF」
「プロ総合格闘技を高田、桜庭らと作り上げた男」
「初代リングス無差別級チャンピオン」
しかし、田村は観客の気持ちをスカすように、田村のテーマでもなくUWFのテーマでもない、聞きなれない曲を入場時に使う。それでもなお、田村ファンは表街道の代表しも言える吉田とあいまみえたこと、追い込んだことに興奮した。
そんな田村がUWFのテーマを使ったのは、おそらく一度きりではないだろうか。
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入場曲がすべてだった。「UWFのテーマ」。世間的には新日本プロレスで再活躍していた「山ちゃんのテーマ」とも記憶されているが、あの胸のすくような行進曲のことである。この日、田村は自身のオリジナル入場曲「FLAME OF MIND」を一回戦のみ封印したのだ。念願の対「グレイシー柔術」戦への意気込みの表れといえよう。ブランド対決ガチンコ編! 田村は「UWF」を背負っていた。
この大会「KOKトーナメント」はU系プロレスと総合格闘技がリンクするミッシングリンクにあたる。当時のWOWWOW放送テープが、世界の関係者にとってどれほど大きな影響があったことか。
『「格闘技」ディープインサイド』(別冊宝島/宝島社)より
「Uプロレス職人の『柔術』真エースとの危険な遭遇」
(タダシ☆タナカ)
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2000年2月26日。田村潔司vsヘンゾ・グレイシー。田村はアブダビ・コンバット優勝1週間前のヘンゾに堂々判定勝ち。同時期にグレイシー超えを果たした桜庭和志とともに、UWFを背負い「プロレスラーは強いんです」を実行していった。プロレスから総合へ移行していく過程に付き合い続けたファンが、胸を張っていた時期だ。
記者会見で飛び出した「UWF」という言葉。あのときの感動を、田村はもしかしたら思い出せと言っているのかもしれない。そして、6・26PRIDEミドル級トーナメントには、永遠のライバル・桜庭も出場している。ここには、格闘技界で共に“再起”するというテーマも加わっていく。この2人を結び付けているのは、“因縁”なのか“共闘”なのか、本当のところはわからない・・・。
会見での田村流の問いかけに今夜は過剰に反応してみたが、そんな反応を誘ってくれる田村がまた、頼もしく思えるのである。
■□T.SAKAi
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