Xは藤原喜明~観戦記6・5リキプロ後楽園ホール
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村上和成&藤原喜明vs長州力&エンセン井上がメイン。リングサイドには前田日明。後楽園ホール昼興行「RIKIPRO ~ALLERGY~」を観戦しました・・・
* * *
前田日明の来場タイミングは、休憩明けの第5試合前。出場選手の入場時で暗転した中、北側(ステージ側)一列目に腰を下ろす。ビッグマウス石川専務が案内していた。アナウンスがなかったため、気づかなかった人も多かったのではなかろうか。何人かから「マエダ!」というかけ声はかかるも、試合が始まろうとしていることでマエダコールはなし。
第5・6試合を前田はサングラス越しにひとりで観戦。そして、メインイベント(第7試合)へ。
村上和成を応援する赤いのぼりが青コーナー側の花道を覆い尽くす。村上が入場した後に流れたテーマは、「ワルキューレの騎行」。パートナーは藤原喜明だ。けっきょくは、5・22前田日明トークイベント席上で村上が直談判したことが決め手となったということか。
このタイミングで、上井文彦氏と柴田勝頼が前田の横に陣取る。
長州力は「パワーホール」のニューバージョンアレンジで入場。エンセンは少し離れてついてきていたが、先に入場した長州に対して、村上が突っかけた。
▼第7試合 ALLERGY 45分1本勝負
長州力&エンセン井上vs村上和成&藤原喜明
村上がパンチ連打から、長州をコーナーに追い詰める。腰を落とした長州は、村上得意の踏んづけ攻撃を食らう。久しぶりの実戦の村上、闘志あふれてキレた表情、暴走ファイトは健在だ。「村上が帰ってきた!」というムードが会場を満たす。
それをエンセンが救出し、スリーパー(だったかな?)で場外に引きずり出す。場外でエンセン、長州から攻撃された村上は顔面流血。タッチワークなく、混戦模様で進んでいき、場外大歓声だ。
気がつくと、試合権利は村上vs長州のまま。ロープ近くで藤原とエンセンがもみあっている。グラウンドで藤原がエンセンを圧倒。ギロチンを決められているのか、下になったまま動けないエンセン。このあたり「かつての新日本プロレスは、道場が『総合格闘技』で、試合が『プロレス』だった」と熱弁した藤原の本領発揮シーン(発言は5・22トークイベントにて)。
藤原の登場により、長州をつけねらった昭和のテロリストぶりを想起させ、藤原vs長州という構図がこの試合にはあった。しかし、エンセンとの闘いで新旧総合対決という図式も加わっていく。こんなにボクの中で生き生きしてくる藤原に出会えたことが、この試合のハイライトだった。
村上からタッチを受けた藤原は、こんどは懐かしいプロレスムーブとしての一本足頭突き。3発長州に見舞っていく。ラリアートで返す長州。エンセンに交代し、再び藤原vsエンセンの組み合わせへ。
エンセンはグローブをつけて闘っているわけだけれども、プロレスの中でパンチを出すのには多少の躊躇があるようだ。馬乗りになって放ってはいるが、ボクの座っていた角度からは「強い当たり」には見えなかった。だから、全力モードで来たエンセンに藤原が対抗できていたわけではない。
そうであったとしても、また新たなシーンに興奮させられる。パンチ連打をかいくぐり、下からヒザ十字固めを決める藤原!
さすがにエンセン、腕十字で返して、三角絞めへ。それを“急所へのパンチ”で返した藤原。なんだか、ノリノリだぞ。
続く村上がエンセンに腕十字。ボクの後ろのファンが「そんなにやったら決まっちゃうよ」と叫んでいた。いいんだよ、決めるつもりで! 決めにいってる村上は流血したまま。ここでの表情も凄い!
長州がカットに入るが、逆に長州の腰を落とさせ、ロープに走る村上。ランニングローキックだ。さらに、馬乗り、踏んづけしながら、汚い言葉を長州に浴びせる。だけれども、エンセンのカットもあり、長州のリキラリアート2発で村上が沈んだ。
▼第7試合 ALLERGY 45分1本勝負
○長州力&エンセン井上
(8分6秒、片エビ固め)
×村上和成&藤原喜明 ※リキラリアート2連発
試合終了と同時に前田はそっけなく退場。前田は何もアクションなし。柴田は上着を脱いで、長州に襲いかかる。
柴田「おい、長州。誇りのないリングで、誇りを持って上がって来い」。
前回の4・16リキプロ後楽園ホール。前田が放ったセリフ「意地がないな。誇りもないなと」の一部引用だ。だけれども、長州の対応は冷めている。冷めたように見せているだけか。リキプロvsビッグマウスの抗争勃発、されどキャリアがなさ過ぎる相手というのが、長州にとっては不満? いや、コメントをみると柴田の気持ちは受け取っているようだ。
興行は、ひきあげていく長州を柴田が追っていき、そのままエンディング。
全体の感想を。
柴田が長州に襲い掛かっていったのには、この日対戦が発表されたことによる高ぶりもあるだろう。でも、それなら試合してほしかった気も正直する。本人が否定していてもなお、Xは柴田であってほしかった。
藤原とエンセンの絡みでは、実戦から遠ざかっていたエンセンの本領発揮がなかったところもあるが、新鮮さを感じた。リキプロやビッグマウスにかける選手たちの意気込みが、いろんなシーンをもたらす。何が起きるかわからない興行としての面白さはしっかりとあった。
ただ、エンセンと藤原がリキプロvsビッグマウスの軸になるわけではない。短いながらも興奮したが、現時点でリキプロvsビッグマウス(ひいてはビッグマウスプロレス興行)が(かねてから計画している)大会場開催できるイメージを持てなかったことも事実だ。
リキプロvsビッグマウスは、まだ第一ラウンド。戦火の拡大に期待していきたいと思う。
■□T.SAKAi
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御大がめずらしくCOOLにみえましたぁ、試合時間はハイスパートだけど。
柴田が長州とリング上で大乱闘 8・14後楽園で一騎打ち (スポナビ)
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BIG MOUTH勢の来場予告を受けて満員となる1350人が詰め掛け、
熱い戦いを見守った。
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