観戦記 7・18ノア東京ドーム
pick up 7・18ノア東京ドーム速報[ブラック・アイさん/日刊スポーツ/スポーツナビ]┃7・18新日本・月寒天山広吉vs藤田和之結果は
行って来ました、東京ドーム。プロレス界の衰退なんてウソなんじゃないか。そう思わせるほど、すさまじい盛り上がりだった。運命の闘いはどうだったか記しておくと・・・
* * *
↓【写真クリックで大】第3試合時点くらい。プロレスの試合で東京ドーム外野席にお客さんを入れているのを久しぶりに観た。
最後の2試合に尽きるでしょう。
▼第9試合 シングルマッチ 時間無制限1本勝負
小橋建太vs佐々木健介
両者の試合が始まろうとするだけで、異様な雰囲気に。試合開始早々、攻防の末に両者それぞれ場外。2人はリングの反対側に転落。リングを挟んでロープ間から6メートル越しに火花を散らす。リングを挟んでの視察戦なんてめったにないんじゃないか。特別な闘いなんだと感じたシーンだ。何か会話をした後に、両者リング上に再び戻っていく。
当然のことのように期待するのは、打撃戦。だけれども、ここまでのものが観られるとは思わなかった。両者が放ったチョップはどうだろう、百数十発は超えているだろう。
ふつう、チョップの攻防って“ひと段落”する場面があるじゃないですか。それが延々と続く。どちらも引かない、倒れない。続いている途中で自然発生するどよめきと拍手。
やっとひと段落する。健介をコーナーに詰めてチョップ連打する小橋。いや、今度は健介が体勢を入れかえ、逆に小橋をコーナーに釘付けにしてチョップ連打。そのくり返し。
これはプロレスなのか。2人にしかできない芸当であることは間違いないし、称えられるものではある。ただただ感嘆。昨年8月のGIクライマックス大阪、高山善廣vs佐々木健介(高山が試合後に倒れたもの)も肉弾戦だったが、それがチョップ攻防に凝縮して展開されたような感じ。
最後は小橋のラリアートでした。だけど、もう勝敗なんて関係ないでしょう。
第9試合 シングルマッチ 時間無制限1本勝負
○小橋建太(23分38秒、体固め)佐々木健介×
※剛腕ラリアット
お互いの健闘を称えあうかのように、両手を突き上げる両者。その瞬間には、2人の英雄が確かにいた。そして、花道を引き揚げる健介をベンチ近くで待っていたのが妻・北斗晶と中嶋勝彦。抱き合って、そのあと・・・健介が北斗と中嶋の手を上げる。3人が並んで手を上げるシーンは、間違いなく「健介ファミリー」の勝利を表現していたのだった。
▼第10試合 シングルマッチ 時間無制限1本勝負
三沢光晴vs川田利明
なぜか川田が攻め込んでいたシーンが多かった試合。場外戦、そして場外から三沢を連れ戻すシーン。なんども倒れ込む三沢。川田有利のまま進んでいく。
三沢のエメラルド・フロージョンは3カウントに結びつかず。コーナーに下がって相手の出方をうかがう三沢。明らかにランニング・エルボーをフィニッシュとして狙っている。だけれども、コーナーに下がった三沢に何度も何度もエルボーを見舞っていく川田。何度も何度も三沢のエルボーで逆襲される。
オレの攻めを耐えきらなければランニング・エルボーは放てないぜ。そうとでも言いたげな川田の抵抗。しかし、最後は三沢がランニング・エルボーを決める。3カウントを聞く川田。
第10試合 シングルマッチ 時間無制限1本勝負
○三沢光晴(27分4秒、片エビ固め)川田利明×
※ランニング・エルボー
第9試合の健介。第10試合の川田。
この2人は試合後にマイクを握り、勝者(小橋、三沢)は握らなかった。健介も、川田も偶然か、「ノアのファンのみなさん、ありがとう」と共に口にする。ノアマットで気持ちよく試合をできた喜びと誇り。結果は負けながらも、試合をコントロールしたという自負が健介と川田にはあったんだと思う。
勝敗とは違うものに勝利した健介と川田。この大会が究極のプロレスであったことを再確認させられた。メインとセミをくらべるとセミの方が盛り上がっていたけれど、小橋vs健介は年間ベストバウトの対象になるんだろうか。凄かったけれど、どこか「試合」じゃなかった気がする。だから対象になる試合じゃない。少しお祭り的でもあったかな・・・。
凄かった、面白かった。でも、プロレスってなんだろう。ファンとしてのおっきな喜びと、ちょっとだけの疑問を抱えて帰路についたボクだった。
あと、やはり最後の4人はプロレスラーとして段違いでした。スターって限られるというのはものすごく感じた。
■□T.SAKAi
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