田村潔司「奇跡だと思う」
6・26PRIDEの3日後収録、田村潔司インタビュー。その[後半]は予告どおり桜庭和志に関するもの。ヒザの怪我を回復させてグランプリで果敢に闘った桜庭を、田村はどう語った?・・・
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・ 特別インタビュー・激白!田村潔司(後編)
「桜庭が体重を合わせるんじゃなく、彼に合わせた階級をつくっていいくらいだと思うよ。」
(PRIDE公式サイト)
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田村 フフッ。いや、マジな話でさ、桜庭が体重を合わせるんじゃなく、彼に合わせた階級をつくっていいくらいだと思うよ。
――それだけの実績はあるんだからと。
田村 そう。だって桜庭vsアローナって、あれを同じ条件っていうのはおかしいよ。東洋人と西洋人、欧米人とか、そういう部分の違いもあるんだから。ま、これは一般の人には通用しない論理で理解はしてもらえないんだろうけど。だけど、日本人が100メートルを10秒きるのが難しいように、外国人選手との絶対的な差はあるから。体重が軽ければ、またなんとかなるけどね。ボクシングだって、今まで日本人で70kgや80kgの世界チャンピオンが何人いた? って話になるじゃん。1人か2人だよ。そういうことを考えてほしい。いかに難しいかって。だから簡単に見すぎるのよ、ファンの人って。あそこで桜庭が第1線で闘ってるってこと自体が、もう俺は奇跡だと思うし、凄いことだと思うんだよね。それを「今の技術じゃ通用しない」っていうのはさ、それはそれでそちら側の意見は意見として受け入れるけど、やってる側の選手としたら「そういうもんじゃないですか?」って。
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「これは一般の人には通用しない論理で・・・」「簡単に見すぎるのよ、ファンの人って」などと言ってるけれど、田村の方が“ファンとしての自由な発想”を駆使して発言しているところが痛快。田村潔司、絶好調じゃないか! どこまで本気かっていう問題じゃなくって、そこまで桜庭や田村自身がやっていることを正当化するスピリットがプロレスラーなんだと感じる。いい意味で。
プロレスラーは夢を現実にしていく仕事。試合に至るまでの駆け引きや主催者との攻防は、試合の勝敗や面白さを大きく左右していく。
体重の問題もあるんだけれど、やはりグラウンド打撃ありのルールは桜庭にしても田村にしてもキツイんじゃないかと思う。ルールをコントロールして魅せる競技に変えていくのがプロレス的発想で、かつての前田日明が仕切っていたリングスなんかはよくできていた。逆に、業界外の人が手をつけたPRIDEだからこそここまでの隆盛もあったんだろうが、プロレスラーにとっての現実は厳しい。
あらためてVTRでPRIDEの試合を観ていて思ったのは、PRIDEで常勝していく選手の完璧さ。ヴァンダレイ・シウバでもヒカルド・アローナでも見ているとわかる。頭の角度や位置がほとんどズレないままにパンチを放っていく。マウントポジションになっても、ガードポジションにいる相手に放つのさえ、頭の位置をはじめ姿勢が安定している。
そして、相手にパンチを放たれたときの技術。パンチをブロックするんじゃない、かわしていく。パンチをもらわないのだ。これがなかなかプロレスラーから移行したファイターにはできない。
いや、プロレスも柔道も相撲も、日本の文化には“引かない”“引くのがひきょう”というものが刷り込まれている気もする。だから、ブロックしながら前に出れるようにもっていく。でも「パンチをもらわない」ファイターにはかなわない。現代の総合格闘技専用ファイターたちが多勢を占めるPRIDEはどこまでもキツイのだ。
瀧本誠にグラウンドに持ち込まれ、田村がとったガードポジションでの姿勢。ここで田村は防御にせいいっぱい。田村なりに相手の胴をがっちりの両脚で挟んでいく。でも、脚で相手の動きをコントロールしたほうが本来は突破口が見つかるはずだ。相手の姿勢をくずしたり、跳ねのける動きがあってもいい(リスクもあるんだろうけど)。
「・・・そういったところも、トレーニングした上でPRIDE参戦を」という文章が続きに出てきそうなほど、田村に対して無礼な記事になってきたなぁ、ごめんなさい。プロレスラーがリングに立つ上では、技術を覚えないのも個性なのか。でも、もうちょっとだけ競技上でも渡り合っていく田村や桜庭を見てみたいというわがままもファンは持っているんですよ。
でも、今夜は田村のプロレス者としてのわがままにとことん付き合いましょうか! やっぱりこのセリフがいちばん痛快かと。
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――でも実際、ミドル級GPは、シウバ、ショーグン、アローナのブラジル人が3人と、これにアリスターを加えた4人が残ってますけど、誰が優勝すると思いますか?
田村 ごめん。日本人が出てない時点でまったく興味がない。誰が優勝してもいいんじゃないの?
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田村のインタビューのあるPRIDEサイトページ。無機質なものじゃなく、とっても色気のあるものに感じられる。プロレスラーはこうじゃなくちゃいけない。
■□T.SAKAi
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