残されていた千羽鶴。橋本真也さん最後の朝
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プロレスラー・橋本真也さんの生前のマネジャー・村田知隆氏による7・22会見。「この日は体調不良のため薫さん(橋本さんの婚約者)は現れなかったが、来週中にも会見を開く予定」とされていた。
この薫さん会見が取りやめになって、記事に代替されたのではないか。そう思われる記事が『週刊大衆』8/15号に。触れようかどうか迷っているうちに、1週間ほどたった。記事には薫さんの言葉で「これまで、事実と違う報道が多すぎたと思うんです。亡くなったときのことも、私しか知らないのに、いろんなことが語られて不思議でした。事実ではない報道が流れることで、亡くなった橋本が、一番傷つく。そう思って、今回、本当のことを、お話させていただくことにした」とある(入院した病室での取材)。
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■橋本さんとの“最後の1日”
あの朝、私が子供を学校まで車で送っていこうとしたとき、ちょうど橋本がトイレに起きてきたんです。
寝室を出てきたときから“手に、なんか力が入らないな”っていいながら、トイレに行き、戻ってきたとき、右足を引きずってた。“おかしいんじゃない?”ってリビングに座らせたんですけど、“オレ、あの、ロレツ回ってない?”って言葉がもう、全然ロレツがまわってなくって・・・。
で、おかしいと思って、すぐ主治医の先生に電話をし、“ベッド行こうよ”っていったんです。同時に救急車にも電話したんですけど、その電話の間、橋本は“もし、オレがプロレスできなくなったら、お前、オレのこと捨てていいよ”そういったんです。
そのうち“座ってらんない”と倒れてくるのでベッドに寝かせつけようとしたとき“オレこのままじゃ終わらないよ”って。そのまま意識がなくなくなったんです。息してないと思ったんで、慌てて心音を診たら、すごく小さくて、顔色がバーッと変わっていきました。
娘にスプーンを持ってきてもらい、タオルを巻いて口にいれ、気道を確保しようとしたけど、うまくいかない。そのうちに救急隊員が到着して、ベッドの上で、電気ショックなどの処置を施したんですが、心配停止の状態でした。
(10時36分、搬送された横浜市内の病院で人生の幕を閉じた)
■婚約について
秋の復帰を経て結婚、という方向で、(6月に)婚約という形をとらせていただきました。ごく親しい友人の間でパーティーを開き、それほど高価なものではありませんが、婚約指輪もいただきました。
手術した右肩の調子もよく、あとは心臓を直し、体重を落とすという段階でした。7月28日には心臓の手術を受けることになっていたんです。復帰の具体的なプランもあって、あとは日にちを決めるだけ、というところで・・・。
■最後まで残されていた千羽鶴
鶴が詰まったダンボールが壁一面、天井まで積み上げてあって、“捨てられない、捨てられない”って・・・。その一部は、葬儀の棺に入れるように頼みました。
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記事は特に橋本さんのことを批評せず、薫さんのインタビューをそのまま載せるというスタンス。そういう条件で取材を受けたのかもしれないし、事実以上のものは必要ないと編集部に判断されたのかもしれない。
広告や見出しでは、宣伝の都合上「激白」という言葉が踊る。だけれども、そこには事実が静かに語られていた。
“事実と違う報道”が何かはわからなかったけれど、もし取り上げることで“事実”が伝わるのならばと思い・・・橋本さん最後の朝、婚約のこと、千羽鶴の3点に絞って抜粋して記してみた。
会見をしなかったのは、よかったんではないでしょうか。
薫さんが橋本さんのためにやりたかったこと、達成されたんじゃないでしょうか。
亡くなったときのことがファンにとって隠しごとなしの透明な状態になった感じがする。
そして、ファンからの千羽鶴はずっと自宅に保管されていたんですね。ひとつも捨てられることなく・・・橋本さんの人柄がわかるエピソード。千羽鶴とともに天国に旅立った橋本さん。鶴のように羽ばたけるほど、肩はもう回復しましたか。
■□T.SAKAi
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