柴田勝頼‘再デビュー’は是か非か?
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日付変わって1日遅れですが、やります。毎週火曜日は、「前週発売分」から独断と偏見で最も印象に残った記事をカクトウログが選ぶ「プロレス週刊誌MIP」。第37回で選んだのは・・・
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今夜は柴田勝頼の原稿を書こうと思って、ずっと観れないでいた8・4WRSTLE-1録画に目を通す。vs秋山準戦だ。
両国国技館という場所、辻アナウンサーと解説・上井文彦氏の組み合わせが新日本プロレスの雰囲気を出す。されど、レフェリー紹介を受けての観客一斉「キョーヘー」コールで、ここが違うリングであることを印象づけさせられる。高山善廣の辛口な解説、上井氏の「こんなんでひるんでたらダメだよ、もっともっと」という激励。独特の雰囲気の中で進んでいく。
柴田の試合ぶり。ナガタロックで身体を反らされる。投げをくらってエビ状態になる。蹴られてダメージを蓄積する。黒タイツであることも影響しているのか、若き日の大谷晋二郎がかぶって見えた。ボクら仲間内では‘大谷病’と名づけるほど、そのやられっぷりは個性的だった。そのやられっぷりと、秋山に対する痛めつけっぷりを同居させた試合は見ごたえあり。これは会場で観たら興奮できただろうナァ。
そして秋山の懐の深さということにもなるんでしょう、試合は新日本プロレス的であった。
▼第7試合 セミファイナル
WRESTLE-1GP2005 1回戦/30分1本勝負
○秋山準(13分46秒、体固め)柴田勝頼×
※リストクラッチエクスプロイダーから[試合経過スポーツナビ]
試合前のVTRでは、柴田のこんなセリフが。
「まっさらなキャンパスに自分なりの絵をかきたい、白パン相手に」
「どうやって怒らせようか、そればっかり考えてますね」
柴田の紹介は、当然のように「喧嘩プロレス」となる。されど、さいきんそれが変わりつつあるようだ。携帯サイト8/24「プロレス・格闘技DX」柴田勝頼REAL TALKから。
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・ 今回、復帰というよりも再デビューするにあたって、心機一転、タイツ・Tシャツ・テーマ曲を変えました。
・ 以前『smart』というファッション雑誌に、普段から自分がよく着ている“revolver”のKIRIさんとARATAさんの対談に出させていただきました。KIRIさんは自分にとってアドバイザー的な存在。全ての面でスーパーバイズされています。
中でも一番自分にとって考え方が大きく変わった助言は「なんでも“否定”から入らない」という事。この感覚が現在の自分になかったら、言ってることとやっている事にズレがあり、支離滅裂なコメントをいまだに連発していたと思います。
・ テーマ曲の話は次週の予定。
・ TシャツはKIRIさん(revolver)×柴田勝頼のコラボレーションTシャツというわけです。今はまだグッズとして作る予定はありません。後々作っていきたいとは思いますが・・・。
※追記:週刊ゴングのインタビューでLOW-IQ-01さんがTシャツも作ったようなニュアンスになっていますが、インタビュアーの聞き違いによるものです。一応、訂正しておきます。
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「なんでも“否定”から入らない」というのはとてもいいことだし、そういうところ気をつけていかなきゃな、なんて思う。でも、柴田がそう言うのってどうなんだろ?
そんなことを思いながら、先週の『週刊プロレス』『週刊ゴング』両誌の柴田インタビュー記事を読んでみる。
『週刊ゴング』No.1277(9/7号)
[今夜が山田さんに抜粋あり、一部コピペさせていただきました]
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―――ただ柴田選手の場合はプロレスをより激しく、熱くさせるために、対戦相手をいかに怒らせるかが、一つのアプローチの仕方でしょうし。
柴田「それはありますね。喧嘩だけじゃないんですけどね。プロレスというのは極端な話をすれば、これは変な風に捉えないでほしいんですけど、昔、アントニオ猪木さんが、ホウキ相手でもいい試合をすると。自分もダンボール相手、椅子相手でもすげぇ試合が出来るような気持ちの持ち方があって」
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『週刊プロレス』No.1088(9/7号)
[今夜が山田さんに抜粋あり、一部コピペさせていただきました]
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柴田「いい試合って自分で決めるもんじゃない。いい試合をしようとするとかじゃなくて、そこは全日本と新日本の畑の違いが思いっきりぶつかって、ああいうものになったってことじゃないですか。秋山選手の言ってることは間違ってないと思いますけど観点、角度が違うんですよ。オレはいい試合をしようとするんじゃなくて・・・(中略)
客に媚びたくないっていうか、そこは貫きたい部分。オレがやりたいことをやれば、それを見て感じ取ってもらえばいいんですよ。なにも言わなくてもしょっぱい試合、いい試合、評価は勝手にしてもらいたい。見た上で」
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やはり、柴田らしからぬセリフの連発。どうしてしまったんだ?
相手を怒らせて気持ちをぶつけていく。相手を研究して、最高級の挑発方法をもってくる。それが柴田のスタイル。新世代のレスラーには珍しく、試合にどっぷりと気持ちを入れ込んでくる。相手をひっくり返してやろう、バカにしてやろう。その本気が痛快であり、実力差がある上の相手に対しても見ごたえのある試合をしてくれる。
あのときの柴田はいなくなったのか。それが‘成長’なんだとしたら、成長してほしくないとも思う。ただ、インタビューの随所には「変わりたくない」という主旨も出てくる。欠場後に変身した自分を変えたくないのか、生来の自分を変えたくないのか。それは、けっきょくよくわからなかった。
器用になるのはいいと思うんですよ。ゴングには「その話は某携帯サイトの日記に書きますので」というセリフもあり、メディアに使われるんじゃなく使い分けるくらいの勢いは感じる。「ひとりメディアミックス」状態なわけだが、問題はそこに乗せていく主張だ。
展開される試合・・・それが計算なんだと思うと、観る方もしらける。はっきり言えば、両誌の主張のアウトラインについて、是か非かと聞かれれば、ボクは非だとも思ったのである。
そんななか、週プロインタビューにはこんなくだりが。
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柴田「リキプロの長州戦にも長州小力を連れて行きたいくらいでしたから(笑)。そうしたらいちばん(長州が)怒ったと思うんで」
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このセリフがいちばん柴田らしかったし、このコメントを引き出して、小見出しにまでした週プロに星をつけることにする。
それでは、カクトウログのいつものセリフを。
発売日前日に前週号を振り返っておく企画。「プロレス週刊誌MIP」において選んだのは、週刊プロレス(No.1277=9/7号)のこの記事です。
「柴田勝頼のリアルトーク 満足なんかクソ食らえ!!」
おめでとうございます!
=通算MIP獲得数 週プロが星16個目の受賞です!=
週プロ >>>☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
ゴング >>>☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
■□選定=T.SAKAi
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