『リングの魂 橋本真也スペシャル』再現&視聴記
* * *
■テレビ朝日8/20深夜(8/21)2:10~4:15
橋本真也追悼特別番組
“リングの魂”橋本真也スペシャル
急逝した「破壊王」橋本真也を追悼して“リングの魂”が復活!
南原「リングのたましぃい!(復活にスタジオ内小さく拍手)
さっ、みなさん、リングの魂が4年ぶりに帰ってまいりました。
お元気でしょうか?
今回帰ってきた理由は他でもありません。こちらです!」
■暗転した画面にモノトーンの破壊王が浮かび、ハシモトコールがかぶさっていく映像
ナレーション「みんなプロレスが好きだ。
みんな“あの男”が好きだ」
画面がカラーに。ガウンを羽織り、橋本がコーナーを背負い立つ。
『爆勝宣言』が鳴り始める!
ナレ「プロレスファンよ、大同団結の時は来たっ!
破壊王思い出の名勝負。
破壊王の笑顔、そして破壊王の魂とともに
伝説の格闘技バラエティ“リンたま”ここに復活!」
南原「さぁ、今夜遅いんですけれども・・・」
お茶の間風のセット、そこに“乱入”してくるように一人の男が。
勝俣州和さん!
勝俣「ハッシモト! ハッシモト! ハッシモト! ハッシモト! おっす!」
南原「今回ね、追悼なんですけど、橋本選手だから明るく!」
勝俣「そうですね」
南原「橋本選手との思い出は?」
勝俣「負けて心をつかむっていう、他にない選手だった。負けて負けて負けて勝つという、復活をみせる選手だった。
負ければ負けるほど会場にサラリーマンが増えていったのを(スタジオ内、笑)はっきりと覚えてますね」
南原「ここぞという時、負けるからね」
勝俣「普通はここで勝つだろってとき、必ず負けてたんですよ」
南原「橋本真也を好きだって人はだいたいおんなじなのよ。
『やればできる』って人(スタジオ内、笑)。カレーライスとラーメンが好きなのね」
勝俣「彼はね、基本的に不器用だったんですよ」
南原「技、受けらんないから」
勝俣「それを受けてくれるレスラーと当たったとき、ものすごい光を放つわけです!」
■橋本真也 真っ向勝負編 Best3
▼1994.6.15日本武道館 ○橋本真也(10分52秒)長州力×
突き刺さるような橋本の蹴りを受ける長州。橋本もラリアート連発に耐える。トップロープからのエルボードロップで橋本がフォール勝ち。
▼1994.2.17両国国技館 ○橋本真也(15分4秒)天龍源一郎×
天龍の胸板を蹴る橋本が尋常じゃない。ただ、天龍の蹴りも強烈。橋本の蹴りにおもいっきりうずくまる天龍。橋本がフロント・スープレックス! 延髄への蹴りからジャンピングDDTで勝利。
▼1989.4.24東京ドーム
○ビッグバン・ベイダー(9分47秒)橋本真也×
橋本が猪木流腕折り。ベイダーが打点の高いドロップキック。トップロープに登ったベイダーを、なんと橋本がフライングニールキックで落とす! 最後はベイダーがラリアート連発、ルー・テーズがカウント2でいちど止めつつ、ピクリともしない橋本に3カウント目を入れる。
勝俣「これさ、過去の試合なんだけど、いま観てる気持ちになるね」
南原「あなたが『よっしゃあ!』というのも不思議なんだけど」
勝俣「番組が終わるころガラガラになりそう」
南原「ベイダー戦も、まだスタミナ配分できない、若手だったから」
勝俣「海外修行の途中で呼び戻されて、初戦で長州を破って、橋本行け!って時だった。あーっ」
ビビル大木さん「こんばんみ!」
勝俣「あーっ。ムトー!」
神奈月さんが武藤のプロレスLOVEポーズ。
(大木さん、神無月さんによる橋本エピソード披露)
■闘魂三銃士揃い踏み編
▼1988.7.29有明コロシアム
橋本真也&○武藤敬司&蝶野正洋(8分23秒)藤波辰巳×&木村健吾&越中詩郎
三銃士は「フィナルカウントダウン」で入場。蝶野にサソリ固めをきめた藤波を橋本がミドルキックでカット。それにマジでキレる藤波。張り手からとっくみあい。両軍乱闘へ。最後はレフェリーの制止を無視してコーナー逆さづりの武藤を殴り続ける藤波、反則負け。
▼1990.2.10東京ドーム
橋本真也&×蝶野正洋(15分43秒)アントニオ猪木○&坂口征二
橋本と蝶野は白装束で決意の入場。試合前のインタビューシーンが挿入される。
アナウンサー「もし負けるようなことがあれば、勝負は時の運ということでは済まないことになりますが・・・」
猪木「出る前に負けること考えるバカがいるかよ」
猪木がアナウンサーに張り手、ビシッ。ガンを飛ばす猪木。
猪木「出て行け、コラッ!」
続いて、橋本陣営。
蝶野「よく見とけ! 潰すぞ、今日は!」
アナウンサー「そして、橋本選手いかがですか!」
橋本「時は来た! それだけだ」
カメラが引くと一瞬笑っている蝶野の顔が映る!
橋本のローキックを受けられず、足を橋本の蹴りに合わせて振り上げてダメージを軽くする猪木。橋本の袈裟斬りチョップも腕でカバーして、受けきることはしない。最後は猪木が蝶野に延髄斬り。
▼1990.4.27東京ベイNKホール
橋本真也&×マサ斎藤(16分2秒)武藤敬司○&蝶野正洋
橋本の早いミドルキックを、これまた武藤が俊敏に前転でくぐりぬける! 最後は武藤敬司のムーンサルトと蝶野のSTFの二重奏。
スタジオ生中継に映像が戻ると、蝶野のクラッシュが流れる。
南原「えっ、まさか!」
蝶野正洋登場!
先日のG1クライマックス決勝、蝶野vs藤田流れる。
蝶野「橋本真也の番組をやるっていうのに、このセット(お茶の間風)はないんじゃないの?(スタジオ、笑) もっと派手にやるのかと」
勝俣「これは橋本の岐阜のおばさんの家をイメージして」
蝶野「なるほどね」
橋本さんとG1クライマックスの話題へ。
蝶野「G1のときは入場のときに橋本のテーマがかかることを聞いてなくって、闘う前にウルウルきちゃって、あれはねぇだろうとちょっとね」
南原「時は来た!ってさっき名セリフがありましたよね」
蝶野「あれ、オレ聞いてなかった」(スタジオ、爆笑)
南原「笑ったの、ほんとですか」
蝶野「オレ、笑ってないっすよ」
一同「笑ってたじゃないですか!」(爆勝)
蝶野「さすが破壊王、いいこと言うと」
南原「組んでみてどうですか」
蝶野「猪木さんをああやってさんざん怒らせといて、あとは頼むぞと(タッチ)。そういうのばっかり、困りますよね」
勝俣「メイン・イベントに手を出しちゃいけないのに、橋本は蹴っちゃったんですよね、アブドーラ・ザ・ブッチャーを。オレの好きな猪木がブッチャーにやられてる!ってことで。あとでめっちゃくちゃ怒られたんだって!」
■橋本真也 通好み編
▼1992.1.4東京ドーム 橋本真也vsビル・カズマイヤー
▼1990.5.24東京ベイNKホール
橋本真也&マサ斎藤&北尾光司vsベイダー&ビガロ&スティーブ・ウィリアムス
▼1989.12.5愛知県体育館 橋本真也vsサルマン・ハシミコフ
▼1989.4.24東京ドーム 橋本真也vsビクトル・ザンギエフ
▼1988.12.10愛知県体育館
橋本真也&蝶野正洋vsケビン・フォン・エリック&ケリー・フォン・エリック
蝶野「橋本真也は影響されやすいっていうかね、この帰ってくる前くらいがテネシーにいたのかな。もう、プレスリーになってましたから」(スタジオ、笑)
南原「ブッチャー、ブッチャーって呼んでたんですか?」
蝶野「入った当初はタイガーマスク目指してたんですけど」
勝俣「スリムだったんですよね」
蝶野「パワーもあるけど、バネもある。見た目以上にボンボン跳ねてるし。誰かがちょっと太っているからブッチャーって言い始めると、だんだんホントに太ってきて」(一同笑)
南原「もう3時になろうっていうんで、オモシロVTR。橋本真也選手の出演のところあるんで」
■1994.5.23OA「リンたまin福岡ドーム」
南原「(小さい声で)プロレスラーの寝起きを本人の必殺技で起こすという」
橋本は芸人に起こされて怒り、ベッドにDDT、そして屁をかます破壊王。寝起きを襲った一行には藤原喜明の姿も。
つづいて猪木の部屋の前でピンポンダッシュをしようと橋本を含めて集まり、小声で「1、2、3、ダー」の気勢をあげるはずが、誰かが本当に「ダー」の声を出す。みんなでその場から逃げ出す。
つづいて1994.2.4OA「リンたまビデオ大宣伝ツアー」
記者会見にレスラーたちが大集合。
橋本「レスラーというものは、一人ひとり自己管理、そして自分のイメージというものを大事にするものですが、この番組はレスラーの悪いとこばっかり引き出して(会見、笑)、またそれをビデオ化しようという。かなりの金額をもらわないと合わない。よろしくお願いします。おめでとうございます」
南原「IWGP防衛記録を出したときは・・・」
蝶野「あの当時は誰がやっても勝てなかったですよね。パワーはある、スピードはある。ガイジン選手はみんな怖がってたしね」
■20度の防衛 ミスターIWGP IWGP戦 激闘の系譜編
防衛戦、全20試合一挙公開!
1993.12.10武藤敬司戦~1997.8.10天山広吉戦
蝶野「もう、遠慮がないですよね、先輩後輩関係なく」
南原「器用だったんですか」
蝶野「寝技なんかでも、足かけて相手をきめちゃったりとかね。手先のほうも器用だったし。料理をつくるのもすごい好きだったし。試合でものすごくガーッといくけども、そのあとにそうやってみんなにふれあいを持った。コノヤローとなってもやわらげちゃうというか」
南原「レスラー仲間とかで橋本さんのことを悪く言う人いないですよね」
蝶野「でも、ああはなりたくないよ!」
(一同、笑)
蝶野「あんまりかかわりたくないと、武藤さんといっつも話してたよね」
南原「強さが核にありますからね。こうやって笑い飛ばせるのは、強いから。そうじゃないと笑い飛ばせないですよ。やっぱりやりたくなかったですか」
蝶野「それはもう、こっちも思い切り入れてるから、(やりたくなかった気持ちは)ぜんぜん(なかった)」
南原「どんな存在でした?」
蝶野「やっぱりライバル。三銃士で誰かが沈んでると、誰かが上がってくる(助け合ってプロレス界を盛り上げていけてた)。でも、不思議とねたむとかなかった」
南原「来年の7月には?」
蝶野「やっぱり1周忌的なことはやって、プロレス界に残して生きたいと」
勝俣「ボクらプロレスファンは、三銃士に仕切ってほしいです」
蝶野はここで退場。
■小川直也との激闘史
1997.4.12東京ドーム 小川勝利
小川、プロデビュー戦。スリーパー。
1997.5.3大阪ドーム 橋本勝利
橋本の頭部への蹴り。小川サイド、タオル投入。
1999.1.4東京ドーム 無効試合
小川の暴走ファイトに事実上の橋本KO負け。
1999.10.11東京ドーム 小川勝利
STO連発に橋本沈む。
引退を賭け、最後の闘いに臨む
2000.4.7東京ドーム
ナレ「ゴールデンタイム生放送で瞬間最高視聴率24%を超えた伝説の一戦、ノーカットでご覧ください!」
負けたら引退マッチ。何度も心配そうにリングサイドで見守るような藤波、坂口の表情が映る。
辻アナ「テンカウント、ノックアウト、小川直也の勝ちということは、橋本真也、大敗を喫しました!」
勝俣「橋本選手の生き様なんでしょうけど、あくまでもフェア(な闘い方)で勝利を収めようとしているわけですよ」
南原「いま冷静になってみると勝機が何回かありましたね」
勝俣「プロレスはね。カウント4までやっていいわけですよ、反則をね。ほんとクリーンに勝利をつかもうとしている。綺麗に勝つ、常に汚いことはしない、彼の生き様ですよね」
南原「この作品、何年あとになってもドキドキする、素晴らしい闘いですよ。時間がたっても残ってる、そういう闘いはめずらしいよ!」
南原「さて、このあと橋本真也選手は紆余曲折ありまして、ゼロワンを旗揚げ、我々も観に行きましたけど」
勝俣「最高の祭りでした!」
南原「スカパーさんにご協力してもらって、借りることができました。少しだけですけどみなさん、どうぞ!」
■引退した橋本を再びリングへと向かわせたものは(100万羽鶴の映像が挿入される)、ファンから届いた100万羽を超えるファンからの折り鶴だった。
2000.10.9東京ドーム 橋本真也vs藤波辰爾
2001.3.2両国国技館 ゼロワン旗揚げ戦
橋本真也&永田裕志vs三沢光晴&秋山準
橋本の思いっきりのケサ斬りチョップ、ミドルキック。
痛そうにしながらも、胸を張って堂々と受けて立つ三沢。
最後はコーナーに秋山を押し込んで攻撃している橋本のバックを三沢が突然しのび寄ってバックドロップ一閃! 3カウント。
試合後、複数団体レスラーが大乱闘!
小川直也「だらしねぇ試合してんじゃねぇコノヤロー!
ミサワ、受けてもらおうじゃねぇか、勝負を」
(大ミサワコール、乱闘。Tシャツを脱ぐ藤田和之)
藤田「誰がいちばん強いかここで決めればいいじゃないか、おい!」
(大歓声)
三沢「お前らの思う通りにはしねぇよゼッタイ!」
(大歓声、引き揚げる三沢に橋本が近づく)
橋本「ミサワ、ミサワ。思い通りにしてやるから覚えとけ!」
南原「今夜の試合はあと一つだけとなってしまいました。ノーカットでいきます。当時橋本選手も『自分のベストワンだ』と」
■1996.4.29東京ドーム
IWGPヘビー級選手権試合
高田延彦(王者)vs橋本真也(挑戦者)
橋本の強烈なケサ蹴り、エルボー、ミドルキック。
高田のミドルをくぐるように放った橋本の水面蹴りに、吹っ飛んでいく高田。
最後は橋本、垂直落下式DDTから三角絞め。高田がついにタップ。
ドームに流れる『爆勝宣言』。
南原「橋本選手はプロレス界にとって大きな損失ですけど、こういうの観てると、ああこういうプロレスを観たいんだというのを示してくれてると思いますよね、あらためてね」
勝俣「プロレスラーは花道を歩かせたらわかる。橋本の花道の美しさというのは、他の選手にはないですね」
CM明け、一人立ち上がっている南原氏。
紙を持っている。スタジオは暗転。
南原「橋本真也選手へ。
笑顔のアナタ、
いたづらなアナタ、
エッチな話が好きなアナタ、
ものごとをシンプルに考えるアナタ、
強いアナタ、
負けたときのアナタ、
そして何よりプロレスを愛していたアナタ。
なんだか妙に曲がってしまった世の中で、
あなたの変わらぬまっすぐさは、
我々をいつも痛快な気持ちにさせてくれました。
いまアナタは天高い世界にいると思います。
どうかその世界から、プロレスを、我々を、
まっすぐ見守っていてください。
橋本さん、ありがとう。
心より、御冥福をお祈りします。
2005年8月21日。リングの魂代表、南原清隆」
南原「橋本選手はね、(今でも)我々のそばにいますよね」
大木「いまホントこの場にいそうですもんね」
勝俣「橋本イズムをね、ボクらがちゃんと受け継いで、ボクらなりの表現で、みんなにみしていけばいいと思います」
南原「忘れないでいこう! 橋本さん、ありがとう!」
『爆勝宣言』
■橋本が個人で借りてる某倉庫・・・
(戸が開く)
大量のダンボール箱が・・・
(箱が開く)
あの100万羽鶴を大切に保管・・・
(橋本さんが涙を流す映像)
ここで『破壊王』の前奏部分が終わり、アップトーンに!
画面がスタジオに切り替わる
出演者一同で、手拍子しながら、思い切りのハッシモト! ハッシモト! ハッシモト! ハッシモト! ハッシモト!・・・
試合のフラッシュバック、
そしてテレビ朝日アトリウムでの100万羽鶴映像
折り鶴をバックにスーパーで
「ありがとう 橋本真也・・・」
* * *
要所だけを再現し始めて3時間がたった。主要部分の再現・・・いや、こんなに詳細に残すつもりはなかった。そんなに時間がかかった気がしない。
ナンチャン、ありがとう。ボクはナンチャンと同郷、四国の香川なんですが、この番組をやったこと誇りに思うナァ。あと、地方出身者なのでわかる・・・この放送やってなかったところあるでしょう、少しでもこのブログで雰囲気をつかんでもらえると嬉しいな。
ノーカットで流された2つの試合。負けた小川直也戦。勝った高田延彦戦。
小川には、ぶざまにやられ続けるシーンが多かった。一方で、高田には華麗に攻め込むシーンが続出した。印象としてはとっても対照的な試合。番組の中で「技を受けられない」「パワーもバネもある」という言われ方をしていた橋本。
だから、攻められるほど悲壮感が漂う。
だから、攻め込んでいくほど会場が爆発する。
明るく追悼、そんな趣旨だったのだけれども、橋本の試合になぜ感動できたかが次々と明かされた。計算じゃない、南原氏や勝俣氏が橋本への想いを語り続けた、その結果として橋本真也が見えていった。
「面白かった」「楽しかった」「悲しかった」どのひとことでも終われないというか・・・。これもまた、すごいプロレスを観たっていう。4年ぶりに帰ってきた『リングの魂』よ、ありがとう。
そして・・・プロレスの面白さよ、帰って来い!
■□T.SAKAi
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↓南原清隆プロフィールなど
□ <日曜のヒーロー>南原清隆2003.07.20付紙面より
(ニッカン)
┏カクトウログ関連記事
□ [視聴後第一報] 深夜にハシモトコール・・・リングの魂
□ [視聴10日前予告] リングの魂、一夜限定復活。橋本真也スペシャル
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