上井文彦氏が会見、リアル新日本vs新日本決戦
18日、ビッグマウス上井文彦プロデューサーが会見。12・29後楽園ホール、ビッグマウスラウド旗揚げ第2戦の一部カードを発表。会見後半には新日本プロレスへの怒りが爆発した・・・
・ angle JAPAN: BMLが12・29大会のカードを一部発表。
vs新日本にも待ったなし!
▼12・29ビッグマウスラウド旗上げ第2戦
『BIG MOUTH ILLUSION II』後楽園ホール 6:30
柴田勝頼vsX
※メイン。相手は一部携帯サイト公募結果を待って交渉
村上和成vsエンセン井上
※2年半ぶり3度目対決、戦績エンセン2勝
AJスタイルズvsピーティー・ウイリアムズ
※X Division Match(AJ保持のベルトかけるかは未定)
タッグ1試合、シングル6試合、計7試合予定(オファー選手のケガが治ったら1試合追加)
<その他の出場予定選手>
藤原喜明、木戸修
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angle JAPAN管理人さんが会見の様子を伝えた。携帯サイトの情報も加えてまとめる。
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・ 会見の冒頭で上井氏は「今日は12月29日の記者会見なので、1月4日の新日本プロレスに関するカメラが回ってましたら、すみやかに止めていただきたい」と牽制。
・ 上井氏「シングル、タッグ問わず柴田の相手は募集している。千件以上メールをもらって感動している。
(前田の来場は?)僕たちのことが嫌いじゃなかったら来ると思う。今回の方向性が納得いかないものだと来てくれないんじゃないか心配です。「プロレスの実験場」との言葉通り、いろんなことをやっていかなきゃいけない。その中で前田さんの意にそぐわないものもあると思うが、前田さんとは同じ方向を向いているからそのへんは目をつぶってもらいたい。」
・ 村上「エンセンときはいつも壮絶な試合をしてきた。今回はそれ以上の試合になる。リングで死んでも本望」
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説明後は質疑応答へと進行。
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・ マスコミ「この大会に新日本の選手が出場する可能性は?」
無言の上井氏からマイクを受け取った村上和成「出場する、しないではなく、僕たちは命を張って新日本のドームに行くのだから、今回新日本の選手が“跨ぐ”ようならば、自分の命を懸けて来てください。うちのリングは易々と土足じゃ上がらせない」
・ 上井氏「今日はそのことに関してはノーコメントにさせていただこうと思っていたが、ハッキリ言わせてもらいます! これは私の主観だが、いきなりカードが発表されて、『こういうカードです』と言われた。私どもはインディーズだとか、メジャーだとかいう意識は一度も持ったことはない。そういう括りにされたこと自体が腹立たしいし、5月14日に門前払いを食らってまで乗り込んでいって、喧嘩を売ったのは僕たちのほうですから。僕たちはそういう括りをされなくても、そこのカードに必然性があればやります。カードが発表された以上は、ファンも期待するでしょうから、そこから逃げようとは思わないが、カードの発表に仕方が(もっと)あったんじゃないかと。そこは憤りを覚える。
(長州に対しては)何もコメントはないです。言うと僕まで戦闘態勢に入っちゃうんで。新日本に対してと同じ気持ちでいる。やる以上はファンが納得するぐらいの闘いを見せないと、BMLが笑われる。僕たちBMLは心の中に、あの“ライオンマーク”を持ってますから。僕たちが“リアル・新日本プロレス”だと思ってます」
・ 村上「喧嘩を売ったのはうちなので、組まれたカードはキッチリやる。その代わり、(永田は)寝言みたいなことばかりを人跨ぎに言っているが、リングの上では目ん玉ひん剥いて、二度と目が見えないようにしてやろうと思っているので、新日本の選手には腹括って1月4日を迎えてもらいたい」
・ 上井氏「このリングは“新しいプロレスの実験場になる”ということでやり始めたので、僕はまだいろいろなことをやらないといけないと思っている。前田さんにお叱りを受けるかもしれないが、半年くらいはいろいろなことをやってみたい。その中で前田さんと目指す方向が一致するなら、前田さんのやりたいことを手助けすようと思うし。とりあえずは、いろいろやることに目をつぶっていただけたらと思っています。ひょっとしたら、ひょうたんから駒ってことがあるかもしれない」
・ スポーツアイESPNが生中継。大会記念パンフレットには先着で1~500までの番号、抽選で5名に村上、柴田、前田、船木、藤原の愛用品がプレゼント。チケットは19日から一斉発売。
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前日の新日本プロレス1・4東京ドーム決戦カード発表にて、新日本vsインディーという図式でインディーに組み込まれたビッグマウス。そこに、上井氏はストレートな感情をぶつけてきた!
長州は「相手方の団体(ゼロワンMAX、ビッグマウス)との交渉はまとまっている」とコメントしていたが、実際には決定度合いの行き違いがあったのかもしれない。その勢いで、自らを「新日本を壊す役割」と語っていた長州に対しても戦闘態勢。新日本と同一視してみせた。
だんだんと立ち位置を主張しあう軍団対抗戦。この抗争に関して、まだ前田日明の関わりは見えず・・・。
ビッグマウス勢にとって、自分たち“リアル新日本”と“新日本”の闘いは特別なもの。いくら交流のあるゼロワンMAXといえども、“ひとくくり”にされることには拒否感を感じた。自分たちの訴えにくらべれば、ゼロワン勢によるvs新日本は小さいとしか思えなかったところもあるだろう。
だけれども、1・4東京ドーム決戦としてやる以上は、「新日本が城壁を守れるかどうか」という点でしか大きい器の興行が成り立たないと判断された。現実に向き合うと“ひとくくり”にされたのはしかたがない。闘いの中身でノシ上がっていくしかないのだ。
ビッグマウスを立ち上げる前には、新日本プロレスの役員だった上井氏。いわば今の長州のように、新日本に爆弾を投下しようと必死だった。K-1の選手も投入、総合のトレーニングもとりいれた。プロレスとは異質なものとなると、総合やK-1しか上井氏の中にはなかった時期。「アルティメットクラッシュ」という総合ルールを組み込んだ大会も行った。
結果、得たものもあったが、失ったものも大きかった。
その後に上井氏は新日本プロレスを飛び出し、前田と和解した。再合体によって“格闘技とプロレス”の真ん中を手に入れた上井氏。リアル新日本vs新日本という抗争の格好こそとってはいるが、実は上井氏が理想とする新日本像を“UWF(格闘技系プロレス)”のエッセンスによって今度こそ実現しようとしているのかもしれない。
上井氏が気づいているにせよ、いないにせよ。
かくして上井氏は、前田とのコンセンサスを得ていない部分も抱えつつ、気持ちが通じているものとして突っ走り始めた。そうだよ、上井氏にK-1やWRESTLE-1、NOAHとの交流といった“キレイ”な仕事は似合わない。前田をエースとした第一次UWFの営業マン時代、上井氏のエピソード。新日本プロレスの移動バスに先回り、宣伝カーのスピーカーで「藤波! 前田と闘え! 会場で待っているぞ」と叫ぶ。
思えば、1・22前田日明、プロレス界復帰会見。前田の遅刻によって“打ち合わせ”なく会見に突入。極限の緊張感の中でプロレス観を語り倒した上井氏。記者たちにガンを飛ばし続けた前田。上井氏と前田には、“取り戻さなければいけない”共通のプロレスがある。長州の新日本現場監督就任により、突如実現した対抗戦。
ファンが待っているプロレスを取り戻すのは誰だ!?
↓新日本プロレス勢もコメント 永田が“柱”発言!
・ 1・4 東京ドーム大会・主要カード正式決定記者会見
(新日本プロレス公式)
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金本「俺と大谷が組まれたということは、願ったり叶ったり。ゼロワンは俺を潰しに来るだろうけど、俺は負けません!」
中邑「相手に不足はありません。カードがどうこうというよりは、自分自身の戦い方に焦点をあてたい。自分自身を変える肥やしになればいいと思っています」
永田「決まったからには受けて立ちます。戦いの矛先は村上選手ではない。過去の村上ではなく、ある人間のイズムを受け継いだ、変化した村上と戦いたい。対戦相手どうのこうのという前に、必死に戦ってきた新日を潰しにかかる現場監督に怒りを感じます。その怒りをパワーに変えて、リングの上でぶつけるだけ。新日本の柱は倒れません」
中西「まだ相手は決まってないけど、俺はプロレスラーだから、四の五の言わずドームという大舞台で俺に当たって来る奴をぶっ潰す。プロレスの原点で戦います」
サイモン社長「こういうカードを組まれた中で、新日本の柱の選手にがんばってもらいたい。新日選手はエリート中のエリートだから大丈夫だと思います」
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↓21:42にスポーツナビにも出ていたようです
・ 12・29ビッグマウス・ラウドで村上とエンセンが激突
(スポーツナビ)
■□T.SAKAi
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