テーマは「故郷」か、鈴木健想の場合
WWEを解雇されてから11月に日本マット凱旋。新日本プロレスではなくハッスルを選んだ鈴木健想だか、来年の新日本東京ドーム決戦については“特別な思い”を口にした・・・
[写真]12/5朝日新聞朝刊、求人欄には健想のメッセージ
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WWE解雇後には、W-1、新日本プロレス、ハッスルから声をかけられたとされる鈴木健想。けっきょくは一番やりたいことができる(健想&浩子夫人の提案含めて実行できる)マットとしてハッスルを選択、11・3には『ハッスル・マニア』横浜アリーナ大会に参戦。狂言師・和泉元彌と闘ったことで、ワイドショーにも取り上げられ、知名度を大きく上げた。
いわば新日本は“フラれた”格好だったが、ここに来て健想が新日本プロレスの名前を口にした。
・ 健想 新日1・4東京ドーム参戦(デイリー 12/17)
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・ 鈴木健想
「東京ドームは僕にとって特別な思いがある。プロレス業界にとっても一番大切な大会。すごく出たい。出られたら光栄」。(※健想は2000年1・4東京ドームで中西学を相手にデビュー)
・ 浩子夫人
「新日本は大事な存在。批判が多いのは期待が大きい証拠。戻りたい。STILL(まだ)出たい。ハッスルでは私のキャラが目立つが、健想をピンでレスラーとして光らせたい。インディーも含め、実質的なプロレスの幅を広げさせたい」。
・ 健想の思いを新日本は受け止めるか。
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この件も調整事項のひとつとなっていて、中西学vsA-トレインも正式発表に至らないのかな?
口に出したということは、おそらく団体側との折衝はしてるんでしょう。「新日本vs元新日本」とも、「新日本vsインディー」とも言われている1・4ドーム決戦。テーマには合致しないが、健想には話題性はある。
でも、東スポの書き方はなんだか厳しかった。12/17発売分『東京スポーツ』紙より。
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・ 明治大学の先輩でもある坂口征二相談役とは友好的な関係を保っているものの、健想はWJ入団のために新日プロを飛び出した、いわば“脱走兵”。本来ならば軍法会議で銃殺ものだ。長州力現場監督にしてみればWJ崩壊のキッカケとなった健想にいい印象を抱いているはずもなく、実現の可能性はほとんどゼロに近い。当然オファーもない。
・ 本来ならば新日プロに対しては頭を下げて復帰を請うべきところ。しかし2人は「ハッスルの方もありますし」と、専属契約は結びたくないというのだからあつかましい。
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記者の機嫌が悪かったのかな(笑)。どうなんだろ? 新日本の方は歓迎するんじゃないかな。
鈴木健想。本場アメリカ、WWEへの参入が決まったとき、どれくらいやり切るのかは正直不安に思ったものだ(失礼ながら、すみません)。新日本時代にもなかなか一本立ちできなかった印象もあり、ルーズでわがままを通すようなキャラクターでもあった。
だけれども、パフォーマンスや試合の立ち居振る舞いが格段に進歩。その健想を変えたのは、ズバリ内助の功、ヒロコこと鈴木浩子夫人の存在が大きい。
12/5朝日新聞朝刊、求人欄に健想のメッセージが。
「苦しいときもすり足で進む。風は必ず吹いてくるから」。
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・ ラグビーは楽しかったが、どこかで就職しないと一年前ではないという思いから、テレビ局営業職に勤務。しかし、アスリートとしての情熱を抑えられず、サラリーマンに1年で終止符。
・ 身体の力はあったが、プロレスの技がない。期待されるほどギャップに苦しみぬいた。
・ 舞台をアメリカに求めてWWEのテストに乗り込む。アポなし、ぶっつけ本番のパフォーマンス。30人中2人合格。テスト当日のホテル代もない切羽詰った状態だった。
・ 健想「アスリートはいざとなったら裸になれる。そのバネを信じたのだと妻に言われた。自分では気づかなかった力を引き出してもらえた。レールがなくても少しずつすり足でいけばいいとわかった」。
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最初はお尻を叩かれた格好だが、今は健想が引っ張っている側面も大きくなっている。新日本を飛び出して、自分を追い詰めた結果、いまの健想がいる。浩子夫人のコラム、今週分(100回到達)ではこんなエピソードも。
・ 鈴木浩子コラム「#100 信念」
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先日、健想と二人でレンタカーを借りに行った時の事。メンバーカードを出し手続きをしていると、健想の名前と住所から、規定料金より安いWWEレートがはじき出された。
健想「僕はもうWWEのレスラーじゃないから、この料金は困る」
店員「いいんだよケンゾー。使えるんだからこの料金で借りれば良い」
健想「僕はリリースされたんだ。だから使いたくない」
押し問答が続いていると、店長が出てきた。
店長「ケンゾー。気にすることじゃないんだよ」
健想「僕は、今WWEのレスラーじゃない。だけどまたいつか戻りたいと思ってる。だから今はこそこそとWWEのレートを使うことはしたくない。それくらいは自分で払える」
店員も店長も全員「わかった。じゃ正規の値段で払ってもらおう。ひとつだけ言っておく。お前絶対にやれるよ。グッドラックだぞ!」
そこは完全にロッキーの世界(笑)。最後はお店をあげて大盛り上がりになっていた。
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かなり、いい話。けっしてメゲてはいない、これからの道だって自分で切り拓こうとしている。こういうレスラーの存在は、日本マット界も大切にしていかなきゃいけない。もちろんプロですから、健想側も当然それなりのギャラは請求してくるでしょう。
ただ、古巣での試合、しかもドームともなると緊張度はかなりあるに違いない。そこに参戦するというのは、大きな決断だと思う。新日本を盛り上げることも考えての言動ではないか。
参戦となれば、「健想&A-トレインvs中西学&吉江豊」といったカードになるんでしょうか。長州力・現場監督はどう決断する? 「故郷」である新日本プロレスの判断、待ちましょう。
※おまけ
東スポ情報、浩子がエッセー集を発売。
2月にエッセー集『ゲイシャガール』(集英社インターナショナル刊)を出す。ネット上で連載しているコラムを1年分まとめたもの、書き足しも多く、WWEの裏側にも迫っているとのこと。
プロレス団体みたいな出版社名だな(笑)。
■□T.SAKAi
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