田村vs桜庭、決裂の理由は明かされず
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12/21発売分『kamipro』で桜庭和志戦について田村潔司が言及。また、同日12/21桜庭男祭り対戦相手決定会見では、田村に対する桜庭の新たなコメントも飛び出した・・・
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大晦日決戦での「田村潔司vs桜庭和志」が流れたのは今年が3回目。回を重ねるたびに「なぜ実現しないのか」という謎は増していく。
けっきょく理由はわからずじまい。ただ、田村の主張がちょっとだけ明かされた、そんなインタビュー。『kamipro』No.94での一部コメントと、これまでの流れをまとめる。
2005年大晦日、PRIDE男祭りでの「田村潔司vs桜庭和志」交渉決裂までのドキュメント。緑字が本日判明分。
2/21 桜庭が「ボクと試合してください」(デイリー)
田村はマックモドにTKO勝ち。ぶぜんとした表情で花道を引き揚げる田村の背後から、桜庭がマイクで絶叫した。「僕と試合してくださ~い!!」。Uインターから運命を引きずったライバルからの対戦要求だったが、“赤パンの頑固者”は無言のままだった。
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11/23 田村が桜庭戦語る(スポーツナビ)
PRIDE男祭り参戦について田村「オファーがあれば考えて納得するような相手だったらやりたい」と出場に前向きな姿勢を示した。
桜庭和志戦については、「正式な話は聞いていない。どういう形になっていくのか見えないので」と話すにとどまった。
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12/7 高田統括本部長が交渉中コメント(公式)
高田統括本部長「過去に遡って2回待って、今回が3回目。今年、サクが意を決してマイクでアピールした。ああいう事が伝わっていないわけじゃないと思うが、今年がラストチャンスだと思う。我々もファンもあの二人の勝負論が見たいのだし。田村には大英断ではなく、普通に出てきてもらって勝ち残りをしてもらいたい」
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12/7 kamiproが田村潔司にインタビュー ※発売は12/21
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・ (正式な話は)実際に話はあったけど、向こうには正式な回答という、俺の気持ちはちゃんと伝えてあるから。あとは、向こうがそれを受け入れるか、受け入れないかの話だから。
・ (どんな回答をした?)それはちょっと多くは語れないけど、こっちは答えを出しているわけだから。でも、そういう記者会見があったということは受け入れてもらえなかったんだろうな。
・ 俺はマイクやマスコミを通じて言わないだけで、代表者に話をして態度は明確にしているつもり。そういうこと(PRIDE側の主張)はマスコミを通じてじゃなく直接聞きたいし、直接話したい。
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12/16 実現不可能になったとPRIDEが発表(公式)
DSE榊原代表「3年にわたって何度も実現へ向けて頑張ってきました桜庭vs田村は、ファンの皆さんにも今年は頑張ると強く言いましたが、残念ながら今年も実現はしませんでした。DSEとしても私としても、まだ至らないところがあったかもしれません。いつの日か実現へ向けて、頑張って行きたいと思います」
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12/21 DSE会見、桜庭vs美濃輪育久が決定(公式)
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高田統括本部長
・ 「3年がかりで桜庭VS田村を、DSEが実現へ向けて全力で交渉してまいりました。いろいろありまして、12月半ばまで交渉を続けてきましたが、今回も流れてしまいました。残念ですが…」
・ 「サクの日本人対決を見たいというファンの想いに何とか答えるべく、考えに考えた結果、もう一人いるではないか、赤パンツがと」
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田村潔司の主張。
・ DSEのようにマスコミを通じて見解を出すんじゃなく、自分は代表者に直接話をしている。
・ オファーに対して返事はした(こちらからの提案は返した)。それが受け入れてもらえなかった。
田村の発言のニュアンス、興味がある方はkamiproご参照を。巷で言われた「“U-STYLE Axis(田村潔司エース)へのDSE協力”と“大晦日出場”が交換条件だったのでは?」についても、田村なりの否定をしています。
田村のコメントはまるで“向こうが返事をくれない”とでも言いたげ。DSEの方も「まだ至らないところがあったかもしれません」「いろいろありまして」といったお茶の濁し方。いったい田村はどんな条件を出しているんだろうか。
真っ当に考えるとルールくらいしか思い浮かばない。田村がグラウンド打撃なし、ロープブレイクありのUWF再現を主張。それがこのカードの意味でしょうという突き付け。ところが桜庭はUからPRIDEへと進化した意識がある、DSEもそんなことを桜庭には言えない。DSEが板ばさみのままタイムアップ?
だとしたら、田村の主張はひじょうにわかりづらい。圧倒的にPRIDEルールがスタンダードになっているわけだから。田村にとって桜庭戦は特別なものなんだろうけれど・・・。
田村との一戦について、桜庭の感情があらわになるようなコメントも。会見の続き。
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高田統括本部長
「日本人対決は絶対にやりたくないと言い続けてきたサクに、2~3年前にも確認した事があるんです。本当に日本人対決はダメなのか、と。そうしたらサクは、田村ならやる。田村なら拳で殴れると言ったんですね。そして、その時にもう一人いたんです。美濃輪の名前を出したんですよ」
桜庭和志
「(田村戦が流れた事は)何とも思っていません。いつもの事ですから。NOと言うならもうちょっと早くNOと言ってほしいですね。こっちにも都合があるので」
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田村なら拳で殴れる! 高田さん、こんなこと会見で言ったら、余計にこの試合が実現しなくなるんじゃ・・・。あと、桜庭はどこまで田村の条件について聞かされてるんでしょうね。そこも謎のまま。
同kamiproではジョシュ・バーネットが「田村vs桜庭」についての論文を寄せるという企画も。
・ BurningSpirit(バーニングスピリット) | 本日発売のkamiproにジョシュ論文
ボクもみたことがある、UWFインターナショナルの第1試合で、「新日本プロレスとの対抗戦に背を向けた」田村潔司が桜庭とシングルで闘っているのを。あのときは、田村に「(既存プロレスよりも進化した)UWFを守る」というスタンスと正当性があったから生き様として輝けた。現在、田村が主張する“U”というスタイルは、かなりマニアックなものとなってしまっている。残念ながら主流から大きく退いて・・・。
そこへのコダワリが強いのが田村潔司らしさではある。しかし、ボクは再び大舞台に絡んでいく田村が見たい。いくつかの団体に出撃して勝利を重ねる、内容を残すってことをやらなければ振り向いてもらえない。田村やジョシュが勝利を重ねて、プロレスラーは強いんだ、UWFは強いんだってことに説得力が生まれていく。やっぱりそうでしょう。残酷だけど、シンプル。
でも、頑固者で謎を残し続ける田村をつい追いかけてしまう自分も好きだったりするかな。
■□T.SAKAi
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