« 星野総裁、BMLでビッシビシ | トップページ | テーマは「故郷」か、鈴木健想の場合 »

2005.12.17

テーマは「故郷」か、藤田和之の場合

「個人的には信じられない、ふざけるな!」と新日本プロレス・サイモン社長が語った藤田和之のドタキャン劇。理由を語らない藤田だが、そこには藤田なりの事情もあった・・・

                * * *

 1・4東京ドーム決戦のメインイベントとして発表されていたブロック・レスナーvs藤田和之戦。こちらは藤田からの一方的なキャンセルとして新日本は“発表”し、そこにファンも釈然としないものを感じていた。

 そんな中で、藤田とコンタクトをよくとっている元・週刊ゴングプロデューサー、金沢克彦氏が藤田を弁護。携帯サイト「kamipro Hand」(今月、試しに登録してる)の内容を中心に、ドタキャンまでの流れを追ってみる。

10月まで 新日本が猪木事務所に藤田vsレスナー戦をオファー
 ▼ ▼ ▼
10/22深夜 テレビ朝日『ワールド・プロレスリング』が藤田vsレスナー決定を報道
 ▼ ▼ ▼
猪木事務所返答前のフライング発表、何も知らなかった藤田
 ▼ ▼ ▼
10/25 藤田会見「何も聞いていない。新日本の絵なのか、猪木事務所の絵なのか、腹が立つ。ただ、この間のドームで負けているから、いちレスラーとしてレスナーに挑戦したい気持ちはある」
※彼の優しさと精一杯の妥協点。新日本とテレ朝に恥をかかせられない、「まだ2か月あるんだから、その間に事務所同士で話し合って、正式な条件とオファーを持ってきてください」という意味(金沢氏)。
 ▼ ▼ ▼
10/下旬 藤田「(金沢氏に)ドームだけになるか、大晦日だけになるか、それともダブルヘッダーか? どちらもなくて家でのんびりお正月かも。でも、マルコさん(マルコ・ファス)と練習する約束だけはしてますから、(12月に)行きます」
 ▼ ▼ ▼
11/14 新日本が株売却で事実上の身売り(ニッカン)
 ▼ ▼ ▼
ギクシャクしていた新日本と猪木事務所の関係、決定的確執に。2か月間、藤田はギャラも条件も何一つ提示されずホッタラカシ。その間、大晦日格闘技戦争を行う両派からオファー
 ▼ ▼ ▼
12/10 1・4 東京ドーム・カード変更に関する記者会見 (新日本プロレス)
サイモン社長「昨日、藤田から電話がありまして、1.4東京ドームには出られないと言われました。理由は今のところ詳しくわかりません。個人的には『信じられない、ふざけるな!』」
 ▼ ▼ ▼
12/12 お詫び~1月4日東京ドーム大会カード変更に関して(新日本プロレス)
 ▼ ▼ ▼
12/13 藤田和之選手、1・4東京ドーム大会キャンセルのお知らせ。 / TEAM INOKI: チーム猪木ファイター情報(猪木事務所)
藤田和之選手は、2006年1月4日に予定されていた新日本プロレスにおけるIWGPヘビー級選手権試合をキャンセル致しました。詳細については、判り次第、追ってお知らせ致します。
 ▼ ▼ ▼
12/14 藤田、マルコ・ファスとのトレーニングのためカリフォルニアへ出発
 ▼ ▼ ▼
金沢氏「もし藤田に1%の“非”があるとすれば、それは彼の優しさと気遣いの部分だけだろう」


 不自然なキャンセル、やはり事情はあった。それならばキャンセル後に藤田も言い分を主張すればいいんじゃないかという気もするが、「新日本にとってマイナスになる発信はしたくない、自分が悪者になるだけでいいのなら」と藤田は考えたんじゃないか。

 とすれば、新日本の発信やスポーツ紙報道によって、藤田の“意図”は達成されている。レスナーの相手は中邑真輔に変更され、藤田キャンセルという逆境に立ち向かっていく構図も生まれてはいる。おそらく各スポーツ紙は、“藤田の事情”について取材はしないまでも薄々感じていた。

 プロレス不況真っ只中・・・藤田なりの「故郷」新日本プロレスへの気遣い。スポーツ紙なりの新日本への気遣い。そんな中で、会社同士のドタバタという事情もあっただろうが、藤田ひとりが“犠牲”になった。新日本プロレスも猪木事務所も責任を全うしようとはしなかった。

 1・4東京ドーム決戦目前、ボクらにとってこの事実は悲しすぎる。今回に限ったことじゃないとはわかってはいても・・・。

 釘を刺した金沢氏は、新日本の対応、マスコミ報道に対して“常識”としてオカシイと判断したということ。金沢氏にとっての新日本プロレスは常に“新日本を彩った選手たち”。これもまた、「故郷」を愛するが故の指摘なんだろう。

■□T.SAKAi
  プロレス界の最新記事はこちら/人気BLOGランキング


ご来場ありがとうございました!

        = 事実誤認・誤字指摘メール =
左サイドバーのココログマーク下から直通メール→大変助かります。
カクトウログへの苦情やご希望もお寄せください。
===========================
                 [カクトウログTOPページに戻る▲

|

« 星野総裁、BMLでビッシビシ | トップページ | テーマは「故郷」か、鈴木健想の場合 »

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/50765/7662918

この記事へのトラックバック一覧です: テーマは「故郷」か、藤田和之の場合:

» 【069】 野獣藤田の相手は? [格闘野郎Aチーム]
PRIDEvsK-1の大晦日格闘技決戦は、小川vs吉田、シウバvsアローナ、ミルコvsハントなどメイン級揃いの9カードを発表したPRIDEが2歩も3歩も先手を行っている模様で、K-1はホイスvs秋山、ホーストvsシュルト以外めぼしいカードが揃ってません。 1・4新日本のメインイベントをドタキャンした野獣藤田のDynamite!参戦は決定的だけど、対戦相手が誰かによって視聴者の興味も大きく変わってくるし。大物というと、最近来日したヒクソン・グレイシー、ボクシングのマイク・タイソンあたりが想像され... [続きを読む]

受信: 2005.12.18 15:17

» 藤田の東京ドーム欠場問題を考える [プロレスで学ぶMBA]
少し前に、「猪木よ、いい加減にしてくれ」という記事を書いた。これは、新日本の1・4東京ドーム大会欠場の裏には猪木が絡んでおり(というのも藤田はいつも猪木の意向に沿う形で動いているから)、今回の欠場にも猪木が裏で手を引いているのかなと思ったからだ(こんな...... [続きを読む]

受信: 2005.12.22 01:11

« 星野総裁、BMLでビッシビシ | トップページ | テーマは「故郷」か、鈴木健想の場合 »