前田日明のいるリングに小島聡が乗り込む
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12・29ビッグマウスラウド旗揚げ第2戦、後楽園ホール決戦。決まらなかったメインイベント・柴田勝頼の相手は小島聡。当事者のコメントが出たので、「決定」と記します。
日曜の携帯サイト、上井氏の日記で「一両日中」と出た“予告”からすると、2日遅れの発表。小島本人のMVP受賞発表のタイミング、プロレス専門誌の発売日。いろんなものに気を使った結果なんでしょう。
現在、発表されているのは以下のソース。
12・13発売『週刊ファイト』紙。
12・14発売『週刊プロレス』誌。
12・14更新『プロレス・格闘技DX』携帯サイト。
12・14更新『ビッグマウス石川のプロレス我が命』掲示板。
12・14発売『東京スポーツ』夕刊紙。
『週刊ゴング』には見当たらず。巻頭にステッカーが付いてたんで、きっと校了日が早かったんだろう。こうして見ると、ずっとプロレスを追いかけている各社に情報をリリース。一般スポーツ紙には提供しなかった。
この発表は上井流、UWF流なんですよね、いつかの会見で「活字プロレスを蘇らせるのもボクらの仕事」って言ってた。上井氏は直接タッチしてなかったけれど、前田日明がエースの第2次UWFでは週プロとゴングに対して隔週交互でスクープ情報を渡していた。団体主導になるくらいの情報を持っていると、その団体の求心力はおのずと強くなっていく。
ここでは、週プロと携帯サイトから決定経緯のポイント(上井文彦氏のコメント)をまとめておきましょう。
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・ ファンの要望が多かった中邑真輔(1位)、KENTA(2位)、永田裕志(3位)。この3人との対戦はいつか実現の方向で動きたい。
・ ファンの投稿を募る前は、私の正直な交渉相手は天龍(源一郎)さん一人でした。が、投稿の勢いの凄さに・・・何かファンの方に新鮮でかつ意味のある選手を選択しないといけないと考え、今年最も活躍して私の交渉の範疇に今までなかった小島選手一人に絞り交渉に入りました。BMLのご意見番が認めた男は天龍さんに武藤(敬司)社長。その武藤社長の全日本で屋台骨を支え、新日本のIWGPを巻いた小島選手に対戦をお願いしたいと! 私の信念のもとに誠心誠意交渉にあたり快諾を得ました。
・ (新日本の選手については)先にドームが発表されてバーターと思われたくないし、新日本とはいつでもできる。(ノアの)KENTA選手とはタッグを組んだばかり、闘うならノアのリングが適している。
・ 柴田には船木(誠勝)さんとの練習の成果を見せてほしい。ウチのスタイルはガチガチじゃなくて、硬軟使い分ける。小島選手が柴田をどう料理しようとするかみるのも興味がある。
・ 前田日明のいるリングに乗り込んでくるだけでもさすが三冠チャンピオン。なに言われるかわかんないんだから。交渉でも断られる理由でよく言われるのが前田さんがいるからって。小島選手のハートの強さはすごい。
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上位から順に交渉していると思っていたのに、こんなサプライズがあったとは! いい意味でやられました。タッグ対決ではなくシングル。後楽園ホールではもったいないカード。チケットを買ったファンは大満足じゃないでしょうか。新日本勢との抗争を期待もしましたが、小島は柴田にとって元・新日本の先輩でもある。
計算しているわけじゃないのに、小島は自分のブランドをつくっていくのがとってもウマい。ブレイクできないまま悩み続けた小島のイメージはホントに吹っ飛んだ。そもそも、天山との一戦や、新日本から天山リベンジ選手が出る・出ないのドタバタ劇のプロセスでは、新日本のダメさが露呈した半面で小島や全日本の誠実さ、堂々とした構えは大いにクローズアップされました。今回も受賞報道翌日に新たな闘いに打って出てるわけで、自信のあらわれ。
上井氏のコメント、前田に触れているところはちょっと面白い。小島を誉めてるんだか、前田を軽く批判してるんだか(笑)。よかれと思って前田に“触った”ら、確かに永田のように痛い目に遭う。
東スポには柴田と小島のコメントが。
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柴田「(2・20天山vs小島を見届けた際に、長期戦を想定してしっかりシェイプ、コンディションを作ってきた勇姿に感銘)あらゆる面でトップの自覚、背負ってるモノの違いを感じた。ノアに触れて意識が変わった。今度は小島選手と闘って全日本プロレスを体感したい。遺恨はいらない、決闘したいだけ。ラリアートをすべてよけ切るか、すべて受け切るか。今からワクワク」
小島「(13日にいきなり動いた)これからの自分のテーマは『新しい小島聡』の創造。柴田選手はいわゆる格闘スタイル。自分にないものを持っている。闘うことによって確実に何か新しいものが見えてくる。武藤さんクラスの人と比べると、自分にはまだ足りないものが多い。意義のある闘いがそこにあるならどんどん踏み込んでいきたい」
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小島はかつて、自身のスタイルに悩んでたとき、「怖さのあるレスラーになりたい」みたいなことを言ったこともあった。そのとき想定してたのが、確か前田やUWFだったと思う。今回、前田の息がかかった選手と対戦。なんだかかつての自分にリベンジしていくような、そんな小島の姿勢を感じずにはいられない。
12・4ノア横浜文化体育館で三沢光晴とタッグ激突した柴田の引き出しも、確実に増えている。ノアのトップ、全日本のトップ相手に、両団体を股にかけて闘っていくなんて佐々木健介ばりの快挙。健介はフリー、柴田はビッグマウス所属というカラーが強いんですが、もちろん柴田がフリーのような機動力でいろんな団体に上がっても構わないわけだ。三沢に対しては柴田スタイルを貫いていただけに、小島との闘いは楽しみ。試合内容如何によっては、柴田も小島も闘いの幅を広げていきそう。
なんだかビッグマウスラウドに追い風。そして、このカード、会見は改めてあるんじゃないでしょうか。12・14東スポには「一両日中に正式発表」との文字。また「一両日中」ですか、ギャグかと思ったよ(笑)。
あっ、小島選手がブログで書き込みました。
・ コジログ|小島 聡 blog: カツヨリ
2:00追記:
わわわ、トラバがたくさん飛んじゃってる。ココログでたまに起こる事故。小島選手、本当にごめんなさい!
■□T.SAKAi
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