アントニオ猪木が春一番の命を救う
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アントニオ猪木のモノマネで知られる春一番さん。8月8日に入院、3度の手術を受けた。一時は死の宣告を受けるほどの逆境から這い出すきっかけは、猪木本人の見舞いだった・・・
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12/15発売分『東京スポーツ』紙から。「猪木さんが私の命を救ってくれた」。
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・ 8月8日に春一番が腎不全で入院。検査で「肺膿傷」と判明。「腎臓も弱いし体力も落ちている、手術に耐えられないかも」と死の宣告を受けつつ10月3日に手術。成功したが、どこまで回復するかは医者も言葉をにごすだけ。マネージャーの綾夫人は翌4日、猪木事務所に「助けてください!」と事情を打ち明ける。翌日夜に猪木本人が見舞いに来た。
・ 高熱が下がらない状態が1か月以上続き、幻覚にも襲われ、手術翌日には“死者の行進”も見たという。集中治療室、全身チューブだらけで寝たきり。「ただ1つ覚えているのが、(猪木)会長が来てくれたこと」。スーツに赤いマフラー、その上からエプロンとマスクという格好。「マスクしててもアゴですぐわかった」。
・ 面会時間は10分ほど。
猪木「カワイイ看護婦さん、いるかい?」
春一番「11階にいましたよ」
猪木「なんだ11人もいるのか」
春一番「最後にビンタしてください」
猪木「今日はやめとこうよ。病院で会うのはつまんねぇ。元気になったら飲みに行こうよ」
・ 術後の回復ぶりは驚異的。医師から「一生、透析になるかも」と宣告されたが、人口透析は1回だけで、腎臓の検査値も標準に。医師「燃える闘魂って効くねぇ」。11月25日に退院、寝たきり生活で弱った足腰を鍛える日々だ。
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そう言われれば、さいきん目にしてなかった春一番。3か月半も入院してたんですね、びっくり。プロレスラーモノマネの本家とも言える存在。ぜひ、また元気な姿を見せてほしい。
猪木が見舞った10月5日は、10・8新日本プロレス東京ドーム決戦の3日前。新日本プロレスには厳しいことをいろいろ言ってるけれど、裏ではこんなやさしさを見せてたんですね。春一番にとっては、猪木本人からの励ましは何よりの力になったことでしょう。いい話だ。
・ 猪木 レスナー猛プッシュ(デイリー)
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燃える闘魂もレスナーをイチ押しだ。「グローバル化の商品として彼に勝る者はない。かつてロビンソンも一世を風びした」と賛同し「新日本を買い取ってもらえば?」とオーナー就任までプッシュ。猪木はバングラデシュで10万人規模の大会開催計画を進めているが「ぜひ出てもらいたい」と、オファーを出した。
藤田が1・4東京ドーム大会でのレスナー戦をキャンセルした問題についてはこの日、新日本側と猪木事務所側が電話会談したことを明かし「納得したんじゃないか。サイモン(新日本社長)は(藤田に)チャンスを残してあげないと」と、和解したとの認識。自身はドーム来場に前向きな姿勢を見せた。
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ご意見番として君臨しながら、うまいサポートができず、ついには煙たがられるような存在にもなりつつある猪木。新日本プロレスの経営権も、株譲渡により失った。その存在の大きさをプロレス界に還元するってところからは、どんどん離れていってる。
アントニオ猪木が世間に挑戦するためにかつて仕掛けた異種格闘技戦。現在の格闘技ブームは元をたどれば、前田日明を飛び越えて、そこにたどり着く。格闘技の“父”だ。
いちどできあがった新日本プロレスに対する猪木のスタンス(批判精神)は取り下げられない。ただ、会見などを放れるとやさしい存在なんでしょうね。今のポジションとはちょっと違う、プロレス界にとっていいポジションに収まってくれればいいのですが。
■□T.SAKAi
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