「ポキって音がした」島田レフェリー/小川vs吉田総括
* * *
▼2005年12・31PRIDE男祭り さいたまスーパーアリーナ
○吉田秀彦(1R6分4秒、腕ひしぎ逆十字固め)小川直也×
※レフェリーストップ
(参考 カクトウログ: OH砲、大晦日にハッスル)
まだまだ、この話題。骨折というシーンにドラマ性がありすぎて、疑いの声も出ていたので・・・あのシーンの証言から紹介。
・ 吉田対小川(-PRIDEレフェリー 島田裕二のいきなりジャッジメント!)
##
吉田が足を決めた時、ポキって音して
一瞬小川の顔見たけど平気な顔してたのには驚いたね!
最後の十字固めは逃げられなかったね。
完璧にしとめる吉田に勝負師の力強さを感じたよ。
今年のグランプリ楽しみだね!
##
・ 小川「言い訳じゃないけど、最初に足を極められたときに足が折れてた」(試合後のマイク)
・ 吉田「足関節をいったときボキッといったのがわかった。顔を見たら平気な顔をしていたので大丈夫かなと。腕ひしぎで取った左腕もミシミシいってた」(試合後控え室/携帯サイト「プロレス・格闘技DX」より)
闘いに対して気合いが入っていたから痛みを感じなかったのか。違和感を感じたもののカモフラージュしたのか。わからないけれども、闘い抜いた小川の根性は称えられるものだろう。同時に、この音を聞いてから、吉田は精神的にも優位に試合を進められたに違いない。
この「骨折というアクシデント」と、「ギブアップしなかった」フィニッシュがドラマティック過ぎた。敗者擁護のプロレス的シチュエーションともとられた。だけれども、小川が吉田と渡り合った事実は揺るがない。
とにかく総合の試合からはインターバルがあった小川。されど、あらためて録画を観ると小川は吉田と渡り合っていた。何度もグラウンドであっさりと上をとった小川。ただ、吉田は満足の行く出来ではなかったことを試合後に告白している(吉田「グランプリ?これじゃあ無理でしょう」)。それを差し置いても、小川のポテンシャルの高さは証明された。
あとはもう、みなさんが感じられている通り。試合後のパフォーマンス。半分シミュレーション通り、半分アドリブだと思えたからこそ、感動があった。残酷な結果を、まるでハッピーエンド、大団円に変えていったかのようだった。
試合後のやりとりがなかったら、PRIDE男祭りは非常に味気ないものになっていたことだろう。
“裏番組”紅白歌合戦は、みのもんた氏を司会に据えた。ここには民間の視聴率男をNHKに投入という非日常が期待されていく。
・ みのの勝ち!吉田、曙をKO(デイリー)
みの氏は「NHKをぶっ壊す!」というテーマを掲げ、見事に紅白視聴率を対前年で上回ることに成功。みの氏だけじゃない、今回の紅白には崖っぷちを感じさせるほどのNHKの試みがいくつもあった。その象徴が、みの氏の司会だった。
この紅白のみの氏にあたる役割を、PRIDEで果たしたのが小川だったんじゃないか。
「向こう(吉田)は闘うだけだから楽でいい」といった発言で、PRIDE本流である吉田との非日常の対立構造をつくっていく。橋本真也さんの岐阜の墓参りも直前に行い、追悼試合の意味合いも背負っていく。
そのいくつものシーンは、試合前日まで、あるいは当日の格好の煽り材料となった。比べて、吉田の映像には訴えるものが少なく感じずにはいられなかった。
当初のPRIDEの目算とした図式は、元柔道家格闘家同士のトップ対決だったと思う。そこにプロレスを強引にネジ込んで行った小川。「トップ対決」に「生き様対決」という新しい概念がかぶさっていき、一般週刊誌も「小川と吉田は本当に仲が悪いのか」と騒ぎ立てた。
以前にも紹介したが、2000年4月7日。「橋本真也、負けたら引退マッチ」と銘打たれた橋本真也vs小川直也の一戦。テレビ朝日で生中継されて、瞬間最高視聴率24%をとる。あのときは、橋本がプロレス側。小川が格闘技側。
小川は違う立場ではあったが、見事にプロレスvs格闘技という図式をお茶の間に“再現”した。橋本真也さんが亡くなったとき、「最後のプロレスラー」という表現が使われていく。いや、橋本さんが最後じゃなかった。あの闘いから5年半の時空を超えて、小川は現時点で“最後のプロレスラー”になったかのようだった。何よりも、この時代に“プロレス”が強く成立したことが驚きだった。
これぞ、小川流の「橋本真也追悼試合」。
結果・・・PRIDEは、K-1に大晦日視聴率で初勝利。
小川が戦前に言った「次元が違うよ」とは、こういうことだったのではないだろうか。紅白にみの氏あり。男祭りに小川あり。
そして、吉田。
世紀の一戦にのぞもうとする舞台裏の映像が映る。入場前の「小川選手が橋本さんのハチマキを巻いている」という場内アナウンスに、吉田は確かに笑っていた。田村潔司(プロレスラー)と闘ったときにも、「U(UWF)を背負ってるんですよね。どうなんスかね」と言いながら笑みを浮かべていた。
プロレスファンにとって憎たらしさ満点なのは、つくりなのか天然なのか。吉田の“パフォーマンス”もなかなかのものだったことを添えておく。
■□T.SAKAi
プロレス界の最新記事はこちら/人気BLOGランキング
= 事実誤認・誤字指摘メール =
左サイドバーのココログマーク下から直通メール→大変助かります。
カクトウログへの苦情やご希望もお寄せください。
===========================
[カクトウログ■TOPページに戻る▲]
« 健介&小橋組!北斗も闘う健介20周年興行カード発表 | トップページ | 速報します、1・4新日本“最後の”東京ドーム »
トラックバック
この記事へのトラックバック一覧です: 「ポキって音がした」島田レフェリー/小川vs吉田総括:
» PRIDE男祭り2005吉田秀彦VS小川直也 [ブログで情報収集!Blog-Headline/sports]
「PRIDE男祭り2005吉田秀彦VS小川直也」に関連するブログ記事から興味深... [続きを読む]
« 健介&小橋組!北斗も闘う健介20周年興行カード発表 | トップページ | 速報します、1・4新日本“最後の”東京ドーム »















































