丸藤正道のリミッターが外れた、KENTA戦
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毎週火曜日は、「前週発売分」から独断と偏見で最も印象に残った記事をカクトウログが選ぶ「プロレス週刊誌MIP」の日です。第44回で選んだのは・・・
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カクトウログの毎週火曜日は、「前週発売分」から独断と偏見で最も印象に残った記事を選ぶ「プロレス週刊誌MIP」の日。“前週”発売分というと、ノアの1・22日本武道館決戦を伝えた号。『週刊プロレス』No.1300(2/8号)、『週刊ゴング』No.1110(2/8号)ともに、KENTAvs丸藤正道が巻頭カラーを飾った。
=参考記事=
・ 1・22ノア詳細トピックス(スポーツナビ)
・ 1・22KENTAvs丸藤正道試合経過(スポーツナビ)
・ 1・22ノア日本武道館決戦、速報観戦記まとめ
(カクトウログ)
・ ジュニアがヘビーを超えた日。KENTAvs丸藤正道
(カクトウログ)
1/29深夜の日本テレビで改めて放映されたこの一戦。ひとつひとつの技がはっきり確認できたし、KENTAの蹴りの速さには改めて驚いた。やはり、両者の技の仕掛け、そして弧をえがくスピードはワンテンポ速い。30分番組に29分超の試合を放送したわけだが、編集も不自然なところなく抜き出してつないでいた。前後には、この一戦の背景となる両者の関係、試合後のインタビューまで盛り込まれていた。
試合も一流なら、編集も一流だったんじゃないか。
この2人のコンディションのよさは、あの前田日明も誉めていたほど。途中、面白い?シーン。途中で丸藤がキャプチュード(前田日明の現役時代の必殺技)を見せる。そういえば、途中のKENTAの蹴りは棚橋弘至戦(1・4新日本プロレス東京ドーム)でみせたビッグマウスラウド柴田勝頼の蹴りを彷彿させた。こういう動きだってできるぜ。まるで自団体以外のファンにもメッセージを送っているかのようだった。
では、プロレス週刊誌は、この試合の凄さをどう表現したか。
週プロの試合レポート「創造>想像」から。
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まずは「こうなれたら凄い」というイメージを頭に描く。それは不可能に近いことであっても、実現させるために行動に移す。そんな丸藤のファイトには、いつでも驚きや閃きがあった。ところが、好事魔多し。02年4月7日、左ヒザ前十字靱帯断裂の重症。ここから丸藤正道は丸藤正道ではなくなった。
長期欠場を乗り越えて復帰すると、KENTAとのコンビでジュニアタッグ長期政権。秋山準を破って、白GHC王者。鈴木みのるとのコンビではヘビーのタッグ王者に輝いた。J-CUPとディファカップでも優勝。事実だけを書き連ねれば輝かしいものだが、ハッキリ言って、本当の意味で輝いた試合はなかった気がする。
欠場以前に見られたような閃きや驚きがなかった。丸藤らしさとも言える、想像以上の創造がなかった。そんな丸藤のリミッターが外れた。
「久しぶりに見たかった丸藤正道を見られたような気がする」と声をかけると、丸藤は
「オレも久々にやりたかったオレがやれたような気がする。ある意味、アイツがオレの引き出しを開けたんじゃないかな」。
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記者はこの試合の凄さを表現するために、丸藤がしばらく重ねて来た活躍をあえて「本当の意味で輝いた試合はなかった」と記す。これはなかなか書けるフレーズじゃない。それだけ丸藤に対する期待と確信がうかがえる記事。そして、記者が立てた仮説は丸藤のコメントからも裏打ちされたものだった。
プロレス週刊誌の場合、説得力のあるレポートは、このように記者の仮説とレスラーのコメントが一致しているものだ。ボクが呼んできた経験からすると、週プロでもゴングでも、共通して言えること。
言うまでもなく、この試合にはいくつかのテーマがあった。
KENTAのデビュー戦の相手が丸藤。これまでKENTAの6戦全敗、初めての丸藤超えなるか。そして、両者の狙いであるヘビー級超えの中身が示せるか・・・。
だけれども、両者はそんなテーマを忘れさせるくらいの、想定外の技と激しさを見せつける。想定外の試合を“用意された”仮説じゃないところで読み取って、レポートした週プロ。これは決まりでしょう。
それでは、カクトウログのいつものセリフを。
発売日前日に前週号を振り返っておく企画。第44回「プロレス週刊誌MIP」において選んだのは、週プロNo.1300(2/8号)のこの記事です。
「KENTAvs丸藤戦に時代超えの可能性が見えた 創造>想像」
おめでとうございます!
=通算MIP獲得数 週プロが星20個目の受賞です!=
週プロ>>>☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
ゴング>>>☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
■□T.SAKAi
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