パロ・スペシャルのジャッキー・パロさん死去

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“イギリスの力道山”ジャッキー・パロさんが2月11日にがんのため死去した。彼の必殺技は「パロ・スペシャル」。漫画『キン肉マン』にも登場するこの技を追ってみたい・・・

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　ジャッキー・パロさんは、日本での力道山と同じ役割を果たしたんだという。
・　英の力道山死す、テレビ普及に貢献（ニッカン）
・　プロレスラーのＪ・パロ氏死去（デイリー）
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・　英プロレスラーのジャッキー・パロ氏（本名ジャック・ガタリッジ）が11日、がんのため英ケント州の自宅で死去した。80歳。家族が明らかにした。
・　1926年ロンドン生まれ。父親はボクシングジム経営。26歳でプロレスラーに。1955年に始まったプロレスのテレビ中継で人気を集めてテレビの普及を促し、日本での力道山と同じ役割を演じた（60年代には「ミスターＴＶ」の名前で登場）。63年に行われたプロレスのＦＡ杯決勝は国営のＢＢＣでも放送され、視聴者1100万人という当時の記録をつくった。70年代は息子とのタッグで活躍したが、83年に53歳で引退していた。
・　日本のファンにも「パロ・スペシャル」の技で知られた。
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　このパロ・スペシャルという技。何かで聞いたことがあると思ったら、アニメにもなった漫画『キン肉マン』でウォーズマンがかけていた技としての方が有名。この技をかけているフィギュアも出ている。
↓ウォーズマンがバッファローマンに“パロ・スペシャル”
・　超像革命外伝 キン肉マン ビッグヴィネット 第２弾 パロスペシャル 通常版（あみあみ本店）

↓ジャッキー・パロ氏による実際のパロ・スペシャル
・　ジャッキー・パロのパロ・スペシャル（ミック博士の昭和プロレス研究室）

　漫画のパロ・スペシャルと実際のパロ・スペシャルは、仕掛けている相手の体が逆になっている。「ミック博士の昭和プロレス研究室」の解説によると。
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・　何を隠そう筆者もパロ・スペシャルなる技があるというのを知ったのは、ウォーズマンのリバース・パロ・スペシャルを見たのがきっかけであった。ウォーズマンのリバース・パロ・スペシャルは、スタンディング・サーフボード・ホールドの体制から立っている相手の腰にまたがる拷問技である。しかしこれのリバースってどういう技だ？　筆者はズーッと頭を悩ませていたが、ようやく雑誌でオリジナルのパロ・スペシャルを見ることが出来た。
しかしこの時は本当に驚いた。漫画のウォーズマンより漫画チックな技なのである。こんな技どうやってかけるんだ？　一説には相手の腕を取った状態であたま越しに相手の腰に飛び乗るということらしいが、実際に見てみないと納得できない。しかしこの技は効きそうだ。いってみれば両側からコブラツイストを懸けられているような状態になったいるわけだ。決まった時のフォームもこれは美しい。しかし相手が耐え切れず崩れると、かなり情けない技でもある。
・　パロは国際プロが招聘するという噂もあったが、８０キロほどの軽量のため来日は実現せず、オリジナルのパロ・スペシャルは日本では見ることが出来なかった。彼にはレスラーの息子がいたが、息子も来日を果たさず彼も引退し、もはや使い手はいない。日本では完全に幻の必殺技に終わってしまった。
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　ウォーズマンのパロ・スペシャルは「リバース・パロ・スペシャル」として整理されています。

　その他にも、記事検索していたら、いろんな記述が。
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・　ウォーズマン式パロスペシャル→現実のプロレスではリバースパロスペシャル
・　ケビンマスクのＯＲＡＰ→現実のプロレスではパロスペシャル
・　『キン肉マン』の作者・ゆでたまご先生が電話口で説明をきいて漫画化したら間違った技になってしまった？
・　ORAP（オラップ）は旧シリーズ登場技パロスペシャルを逆方向からかける技で二世の漫画で出た。「名前を逆から読んだらパロ」とのあまりにも安直なネーミングセンスに読者が脱力
・　2002年10月31日、ノアのハロウィン大会で、ケビンマスク（鈴木鼓太郎）がORAPを再現
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↓ゆで先生が電話口で説明をきいて漫画化したら間違った技になってしまったというのが真相らしいｗ
・　２００５年　８月２２日（月）岩手・岩手県営体育館大会
（オレンジムーンサルト）
↓そんなこんなでケビンとＨＡＬＩＭＡＯが鮮やかに動き、終盤にはケビンが原作オリジナルの技、ＯＲＡＰやビッグベンエッジを、マンガの世界からリアルマットへと上手くアレンジし、見事に披露。会場もヒートする！
・　HALLOWEEN with NOAH　箱舟の角が取れた日
（KANSENKI.NET）
↓相手が突進してくるのを利用し、相手に飛び乗りロープでバランスを取って見事にORAP完成！！
・　2002年 11月 4日(月) ビックベン・エッジーー！！

　現実のパロ・スペシャルは、かける側がきっちり腰を伸ばしている状態が美しい。芸術性も要求される技であり、技をかけられる側の踏ん張りも必要だ。アントニオ猪木の卍固めと共通の構図がある。

　昔のプロレス技は「美しく極まったときが一番効く」とも言われ、それがプロレスの神秘性を高めてもいる。その点でも、パロ氏はプロレスにしっかり貢献していたと言えるでしょう。

　ジャッキー・パロさん、プロレス界への貢献をありがとうございました。合掌。

■□Ｔ．ＳＡＫＡｉ
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