田村潔司とジョシュ・バーネットのUWF物語
2・26PRIDEさいたま決戦。UWFでデビューした田村潔司は敗北し、UWFイズムを追い求めるジョシュ・バーネットはPRIDE初勝利をあげた。それぞれのUWF物語を追いかける・・・
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無差別級グランプリへの前哨戦として、田村は“体重の重い”選手にチャレンジ。ジョシュ・バーネットは“体重の軽い”選手を退けた。
=2・26PRIDE31さいたまスーパーアリーナ=
▼第6試合
○ジョシュ・バーネット(1R8分10秒、裸絞め)中村和裕×
▼第7試合
○アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ
(1R2分24秒、腕ひしぎ逆十字固め)田村潔司×
ジョシュの“明”。田村の“暗”。
田村に関する気になった情報をピックアップ。映像で観たところ、田村はノゲイラに完敗。当のノゲイラはどう感じた?
『格闘技通信』No.394(4/8号)より。
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※パウンドでの勝利という作戦だったが変更。
・ ノゲイラ「特別に意識して(腕十字を)狙ったわけではないんだ。グラウンド状態になった時に私がバックに回り、一度アームロックを狙えたのだけれども、ポジショニングを変えたので、他の技に移行しようと思ったら、田村が腕を挙げてきてくれたので、極めてしまおうと思った。つまり、田村は二度同じミステイクを犯したので、もう終わりにしようと思ったのさ。優れた柔術ファイターであれば、あのポジショニングで腕を挙げたりはしない。ミスをすればそこを攻めるのがプロとして当たり前のこと」
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ノゲイラがうまかった以前に、田村がミスを犯したということ。田村にとって、PRIDEはますます居づらい場所になっていく。格通では、レポートの書き方も厳しいものがあった。前回は巻頭インタビューで田村を取り上げてましたからね・・・。
3月上旬の携帯サイト「kamiproHand」が、試合後の田村の様子について触れている。
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・ 田村には何かしら考えがあってこの闘いに打って出たことは間違いない。“ここぞ”というときにしか持たない小太刀のお守りを携えての入場にも十分に伺えた。
この小太刀、田村の大一番ではお馴染みのように感じるが、実はわずか4試合。K-1でのパトリック・スミス戦、リングス移籍後の山本宜久戦、パンクラスからリングスへ移ってきたフランク・シャムロックとの一戦、PRIDE初参戦でのヴァンダレイ・シウバ戦。
・ 敗れた田村は大の字になってしばし天を仰いだあと、マットを叩いて悔しがった。これほど露にすることも珍しい。
・ 試合後の共同インタビューに試合から1時間経って田村は登場。ある関係者によると、その会見までの1時間、田村はひたすらシャドーボクシングやミット打ちを繰り返していたという。
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尋常じゃない落ち込みよう。敗戦での感情を、田村は率直なまでに試合後1時間もの練習にぶつけていた!
勝てないまでも、いい試合をした吉田秀彦戦。勝ちにこだわり、勝ったものの凡戦となった滝本戦。田村にとっては、ノゲイラ戦はどっちにも転がすことができなかった。PRIDE3強に名を連ねるノゲイラなのだ。おそらくこれ以上の大物と対戦することは、この先の田村にはない。
行き詰った田村の格闘人生。行き詰まるほどに田村の色気は増大する。いつも胸がしめつけられたままに観戦することになる田村の試合。それでもかつては、ボクらの“しめつけられた”気持ちを試合後には開放させてくれていたはずだ。最近の田村は、勝っても負けても開放感がない。もう出あえないのだろうか。
もう一人の“U戦士”ジョシュ・バーネット。
同じく「kamiproHand」から。
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ジョシュ「カズとの試合は(無差別級GP進出への)大きなアドバンテージになった。『PRIDE31』の中で一番エキサイティングな試合だったと思っているから。
フィニッシュのときの歓声。それに、二度の足関節をカズがエスケープして、またボクがつかみにいってっていう具合に、目まぐるしい展開だったでしょ? いま振り返っても、かつてのUWFのような熱があったと思うな・・・あっ、でももっと盛り上がったシーンがあった。ボクの入場シーン(『北斗の拳』テーマソング)だよ!」
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UWFルールとは違うPRIDEという場で「かつてのUWFのような熱があった」と振り返ることができた試合。難易度が高いことをやり切ったうえで勝ったという達成感は相当なものでしょう。ジョシュもこういう見方が好きなんだナァ。
プロレスから格闘技へと移行していった日本的格闘技の見方(もう現代では古いかもしれないが)を、「青い目のサムライ」ジョシュは本当によく知っている。コンディションも上がってきた。ジョシュのUWFイズムはスターティングオーバーしていく。
このジョシュに対して、ノゲイラが「闘いたい」という気持ちを表明している。明確に続くジョシュのUWF物語。行き詰まりをみせた田村のUWF物語。ボクは追いかけ続けたい。
■□T.SAKAi
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