BIG MOUTH ILLUSION2005~始動
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2005年9・11旗揚げ第1戦、12・29旗揚げ第2戦を全試合ノーカット収録。ビッグマウスラウド初のDVDをレビュー。そこに、前田日明スーパーバイザーの姿はあったのか・・・
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・ BIG MOUTH ILLUSION2005~始動
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収録されている大会の概要はこちら。
▼BIG MOUTH ILLUSION
~BIG MOUTH LOUD旗揚げ試合~
(参考:カクトウログ: 9・11BIG MOUTH LOUD(ビッグマウス・ラウド)旗揚げ戦、後楽園ホール速報観戦記まとめ)
9・11後楽園ホール 開場17:30 開始18:30
[1]藤原喜明vs木戸修
[2]池田大輔vs臼田勝美
[3]石井智宏vs伊藤博之
[4]宇和野貴史&長州力vsスティーブ・マジソン&バック・クォーターメイン
[5]エンセン井上vsジェラルド・ゴルドー
[6=セミ]石川雄規vsアレクサンダー大塚
[7=メーン]村上和成vs柴田勝頼
▼BIG MOUTH ILLUSION-2
(参考:カクトウログ: 12・29ビッグマウスラウド旗揚げ第2戦、速報観戦記まとめ)
12・29後楽園ホール 開場17:30 開始18:30
[1]木戸修vsドン荒川
[2]原学vs澤宗紀
[3]臼田勝美vs栗栖正伸
[4]真霜拳號&KAZMAvs石川雄規&伊藤博之
[5]藤原喜明vs斎藤彰俊
[6]30分1本 AJスタイルズvsピーティー・ウィリアムズ
※X Division Match
[7=セミ]30分1本 村上和成vsエンセン井上
※村上側セコンド・星野総裁
[8=メイン]60分1本 柴田勝頼vs小島聡
このDVDは、ビッグマウスラウドが前田日明と決別した2006年2・26徳島大会後に編集されたという。前田を客寄せパンダにしたことはないと言い切る上井文彦氏のスピリットがここにも・・・前田による挨拶シーンは収録されていなかった。船木誠勝の挨拶ももちろんない。
ただ冒頭で、あの前田日明復帰会見。「前田日明さんに来ていただきました」と上井氏が言って、前田を呼び込むシーンの映像はあった。旗揚げへの道のり紹介の中で、前田&上井氏がリキプロに出向いた場面も写るが・・・。
ビッグマウスラウドの中での前田&船木の映像は衛星放送で流れたもののみに“お蔵入り”していくことになった。中途半端な入れ方も、言い訳もない。すっぽりとカットして試合に焦点を当てた編集は、「ビッグマウスラウドとしての原点のみを見つめてほしい」というメッセージのように思えた。
なのに、全体から“前田が査定している”大会としての緊張感が伝わってくるから面白い。
第二次UWF→リングスと前田についていった古田信幸リングアナが、柴田勝頼と村上和成をコール。キャプチュードは未遂に終わったものの、ニールキックを使う柴田。レフェリーは山崎一夫。UWFという器の中で、プロレスの技量を携えた選手同士での実験が行われていく。まるで幻を見ているような気分になる。
試合途中には、リングサイドに陣取った前田の姿がインサートされてくる。
そして柴田と村上は、まるで儀式をこなすかのように、試合後に正座して頭を下げあう。
第2戦は、前田に憧れながらも“前田スタイル”には行けなかった男、小島聡の出番。古田リングアナのコールと「キョーヘー」大合唱が同居する。試合の出だしから、「噛みあいすぎてつまんない」と高山善廣が辛口解説だ。船木は技術論中心に真っ当なコメントを出していく(さすがに、解説はカットできない)。
実験のリングに対して、先輩レスラーはどう口を開くか。アドリブで視聴者との勝負に出るリングサイドも、間違いなくプロレスしていた。
リング上での柴田の実験はどうだったのか?
感情露出や相手とのスイングは最小限に。的は胸板なれど、蹴りはハードに。第1戦と第2戦の間にはかなりの成長が見て取れた柴田だけれども、今とくらべると“原点”としてのゴツゴツとした闘いがあった。
UWF系プロレスラーの諸先輩方は、柴田や村上に“予定調和崩し”を求めていく。しかし、いま目の前にいる観客を満足させなければBMLに明日はないから、アウトラインとしての“予定調和”も必要だ。窮屈さの中だからこそ、たどりついたものがそこにはあったのだ。
さらに言うなら、原点だけでは成り立たないプロレスという世界で、“予定調和崩し”と“予定調和”どっちの注文にも答えを出すために柴田が身につけたのが、現在の「船木ムーブ」じゃないかと思えるのだ。
話をDVDに戻す。思い出すのはあの頃・・・第一次UWFという実験を『週刊プロレス』誌面を通じてしか観れなかったボクは、慣れない通信販売を使って映像を取り寄せる。原点としての地味な闘い。最初は、どう楽しんでいいかもわからなかった。されど、そこからの積み重ねが第二次UWFの繁栄へとつながった。
いつか発展したBMLに触れるとき、「ああ、あの頃は原点があったんだな」と旗揚げ戦を思い起こす日が来るのかな。DVDを観ながら、そんな未来の予見までしてしまったボクは気が早すぎるのかもしれない。そんなに早く年を取りたくもないし(笑)。
■□T.SAKAi
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