「打ち合わせにない暴行」との判断。セッド・ジニアスが大仁田厚に勝訴
セコンドによる蹴りを「暴行」として訴えたセッド・ジニアス。対戦した大仁田厚側に1500万円の支払いを求めていた訴訟で、東京地裁が大仁田側に78万円の支払いを命じた・・・
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当サイトでは初めてとりあげる。ていねいに引用。
・ 打ち合わせにない暴行で大仁田議員側に賠償命令
(スポーツ報知)
・ 大仁田に78万円支払え…前代未聞“傷害”乱闘/1500万円損賠請求裁判で東京地裁(ZAKZAK 社会)
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<判決の概要>
・ プロレスラー兼参議院議員の大仁田厚氏(47)らに対し、プロレスラーのセッド・ジニアスこと渡辺幸正氏(39)が1500万円を支払うよう求めていた損害賠償請求訴訟で、東京地裁は28日午後、大仁田氏側に78万円の支払いを命じた。
・ 野村高弘裁判官
「秘書は、倒れた姿勢で無防備の渡辺さんの顔を力任せにけりつけた。観客に見せる興行としてのプロレスとは異質な暴行。大仁田議員にも使用者責任がある」
試合の勝ち負けなどについて「事前の取り決め」があったと認定。その上で「渡辺さんの行為は事前の打ち合わせにない行き過ぎで、秘書にもやむを得ない部分はあった」との判断も示した。
・ セッド・ジニアス「一部訴えが認められたのは嬉しいが、大仁田氏の証人尋問も実現せず、被害の認定に納得がいかない部分があるので、控訴する方向で検討したい」
・ 大仁田事務所
「プライベートなことなので、コメントできない」
<経緯>
・ 争いの発端は平成14年3月、大仁田氏が渡辺氏が主宰するプロレス興行をドタキャン。渡辺氏から民事訴訟を起こされたことだった。この裁判は15年4月、渡辺氏の興行に大仁田氏が出場することで和解が成立したが、タッグマッチで出場した大仁田氏は、渡辺氏とはリング上で一度も絡むことなく逃げ回ったのだ。
・ このため、試合後に渡辺氏が場外で詰め寄ると、大仁田氏の公設秘書を務める元プロレスラーの中牧昭二氏(50)が突如乱入。倒れこんだ渡辺氏の顔面に“本気”で蹴りを入れたのだ。結果、渡辺氏は脳しんとうを起こし、角膜上皮剥離したほか、後遺症が残ったと主張。プロレスもできなくなったとして、16年3月8日、大仁田氏と中牧氏を相手に1500万円の支払いを求める訴えを起こしていた。
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テレビ(ワイドショーだったかな?)で問題の蹴りは見たことがある。確かにエゲつないものではあった。ボクはいきさつをよく理解してなかったんですが、当の試合で大仁田は逃げ回ってたんですね。しかも“政治家”としての秘書が“元プロレスラー”(中牧氏)で、セコンドにつかせた。めちゃめちゃな話。
「事前の取り決め」うんぬんというくだり。受け取り方はいろいろでしょうけれど、世間的には揚げ足をとるかのごとく扱われるんだろう。ただ、プロレスはそんなに単純でもないし、コンプレックスを持つような世界でもない。
いわゆる暴露本にカチンと来るのは、「これはプロレスの発展のため」と言いながら、取り決めうんぬんをスキャンダラスに書いているってこと。関係者にしろ、元レスラーにしろ、素晴らしさを愛情をもってちゃんと説いたものはないんだよなぁ。
事件の話に戻る。支払い命令は78万円。請求額の20分の1ほどの金額になる。相手は“大物”だし、苦痛も味わったジニアス。納得できないものもあるんだろう。
暴行トラブルによる告訴をとりやめさせようと“脅迫”したとされるメール問題は今回言及されなかった。そっちは未解決?
ところで、上記ニュースは「ZAKZAK 社会」トピックスだったんですが、大仁田は同日に「ZAKZAK 芸能」トピックスにも登場という出ずっぱり。
・ 大仁田ドロ沼離婚…財産分与と慰謝料で1億円
(ZAKZAK 芸能)
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・ プロレスラーで参院議員の大仁田厚(48、写真)が離婚していたことが28日、分かった。大仁田は数年前から前夫人(47)と別居状態が続き、「すでに夫婦生活は破綻している」として離婚を求める訴訟を起こし、前夫人と争っていたが、今月4日に和解。離婚が成立した。
・ 関係者によると、前夫人は住宅ローンの支払いや長男(20)の米国留学費用の捻出などで経済的に苦しい状況が続いていた。双方の代理人が協議した結果、大仁田が財産分与と慰謝料を合わせた計1億円を支払うことで合意したという。
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こっちの金額は1億円。桁違い。リング上も私生活もお騒がせな大仁田厚、夫人以外との女性関係も報じられていたが、ついに離婚になったんですね。
FMWでブレイク前、地道にやっていたときは腰の低い男だったんです。学生時代に先輩が大仁田厚トークショーの司会をやってたんですが、ジャイアント馬場のエピソードを静かに喋りながら涙してた。トークのシメで「1、2、3、ファイアー」って本人は言いたいんだけれど、司会者にサポートに入ってもらってた。
その1年後くらいに、イベントで見かける。そうすると、自分から「おまえらっ、オイッ」ってノリノリで話をしてた、ファンをリードしてたんですよね。大仁田が特別じゃないのかもしれないけれど、ああ有名になるってこういうふうに人を変身させちゃうんだと思った。
最初の引退試合は観に行ったのになぁ・・・涙のカリスマはもうどこにもいないのか。
■□T.SAKAi
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